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医療事務の勉強を始められているあなたなら、診療報酬点数といえばお分かりになると思います。
診察代の計算や保険請求をするときに算定する点数。
日本全国で統一されている診療行為の点数です。
通常は2年に1回、改定があり4月からの変更となります。
医療事務の資格を取ろうと学習していると、常に最新の点数を意識していくことになるでしょう。
途中で変わったことがあると、厚生労働省のホームページで確認できますが、けっこう細かいです。
私のように個人病院で勤めていて感じるのですが、次の改定までそんなに点数が変わるというのはありません。
2年に1度、改定前に説明会で聞いてくるくらいです。
ところが、今日、通達により初診料と再診料の点数が変更ということを知りました。
次の診療報酬点数の改定年度は、令和2年4月からのはずが・・。
これは、令和元年10月からの増税の影響でしょうね。
ということで、本日は、小さな医院で働く医療事務にも影響のある点数について、もう少しだけ詳しく書いてみます。
消費税増税は、医療業界にも関係する?
先月8月のミーティングで、令和元年10月からの消費税についての話しがありました。
自由診療にあたる自費の金額には、消費税があがって値段を変更するのか?ということについてです。
たとえば、診断書料というものは病院によって金額が違います。
うちでは、2000円の消費税8%で、2160円。
これを10月より、10%の消費税で2200円に訂正するのかという確認です。
もちろん、これは当然そうなるでしょうとのことでした。
では、インフルエンザのようなワクチンについて。
これは、もともとのワクチンの値段が10月から変わるのか?
そもそも、薬剤の値段である薬価も変更になるか?という疑問がありました。
なぜなら、診療報酬点数や薬価基準点数は、2年に1回の改訂。
いつも2年おきの4月から、大きく変わっていくものだったからです。
で、そのときは薬価は令和2年の4月からの変更だろうなんて、勝手に思っていました(^▽^;)
10月からしてみれば、来年の4月は半年後で、あっという間に又、改定の時期になるしね。
まだ、何の通達もないし、きっと変更はないのでは?と・・。
ところが、2週間ほど前に、薬の卸会社の担当者に聞くと、薬価改正あります!という返事。
えぇっー Σ(・ω・ノ)ノ!
こんなギリギリに、何の通達もなしに?と、少々びっくりしました。
ひょっとしたら、次の来年4月には薬価改正がないのでは?という噂までも・・。
これは定かではありませんが・・(^^;)
消費税が上がるというのは、仕入れ価格が上がるということ。
でも、薬価が改定で下がると、消費税が2%上がっても、今とトントンの金額になるかも・・という想像もできます。
まぁ、うちの医院は院外処方なので、薬価に関してはそう影響はなさそうですが・・。
これが、診療報酬点数となると話しは違ってきます。
初診料と再診料が変更?10月なのに・・
先日、調剤薬局で「10月から薬価改正があるようで、薬局さんも大変ですね~」と話したとき。
「今度、調剤基本料も変更になるのですよ~」と言われました。
んん??
これ、ひょっとして、うちも何かしら診療報酬点数が変更になるかも・・って。
感じちゃいましたねー。
でも、言ってももう9月半ば。
何の通達もないし、薬価改正と薬局に関することだけかも・・と。
なので、診療報酬点数の改定も今回はないのだろうと考えていました。
ところが、本日、保険医協会の新聞を院長が持ってこられたのです。
あっちゃ~~(>_<)
初診料と再診料の改定があるではないですかぁ~~。
なんという遅い通達、お知らせ事項。
もうちょっと早く知らせて欲しいですよねー。
なんて思いながら、よくよく考えたらこういった細かい改定事項は、厚生労働省のホームページに書かれてあるのですよね(^▽^;)
もう、すでに何らかの改定があると8月12日に決まっていたようでした。
それなら、もっと大々的に声を上げてよ~、通知してよ~と思った私(;´∀`)
エッ!私が知らなかっただけ?
情報収集の不足?
増税なんて他人事のように思っていたから?
厚生労働省のホームページを見なさい!!ということですよね(^^;)
まぁ、何にしても、本日、当医院にもお知らせがありました。
初診料は、現在の282点から288点。
再診料は、72点から73点。
ベット数200床以上の大きな病院の再診料である、外来診療料73点から74点。
他にも、医学管理・在宅医療・入院の関する点など、の改定があります。
歯科や調剤薬局でも、少し変更ありです。
うちは個人の小さい病院なので、初診料と再診料の部分だけとなっています。
初診料+6点、再診料+1点。
時間外や夜間・早朝加算などの加算点は変更がないので、それぞれ6点・1点といった点数が増えた感じです。
例で挙げると、夕方6時半に初診で来られた患者さんは、初診料288点+夜間・早朝加算50点で338点となります。
ちなみに、現在では282点+50点で332点です。
単純に初診料は6点増え、再診料は1点増えたと覚えておきましょう。
患者さんからも、金額がいつもと違う?と聞かれるかもしれませんからね。
あとは、薬局で支払う金額も変わるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
医療事務をめざされているあなたも、私のように現役の事務員さんにも、参考になりましたでしょうか。
速報と言いたいところでしたが、厚生労働省のホームページでは8月の中旬あたりから書かれてあった情報でした(/ω\)
前回の5%から8%への増税のときは、ちょうど4月。
当たり前のように診療報酬点数の2年ごとの改定がありました。
なんの迷いもなく、点数の変更に対応。
今回、令和元年10月では、令和2年の4月まで変更なしで据え置きなんて思っていて、リサーチもしていなかったりでした(;´д`)
通達の方も遅いような気もしますが、診療報酬点数の改定はあります。
今回は、うちの医院に関係する初診料と再診料についてだけ、点数を書きました。
大きな病院に関しては、入院に関する点数の変更にも気を付けましょう。
初診料288点、再診料73点。
薬価点数も変更があり、調剤薬局での点数も少し改定されています。
初診料+6点、再診料+1点。
医療事務の資格取得に向けて、頑張っておられるあなたも覚えておいてください。
最新の点数はチェックですよ。
令和元年10月からは、消費税引き上げに伴う診療報酬点数の改定が一部あります。
患者さんからのお問い合わせには、きっちり対応していきましょうね。
なお、次の診療報酬点数の改定は令和2年4月です。