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「くぅ」です(*´▽`*)
8月に入ると、さすがに暑いですね~。
マスクが苦しくて、ほんとストレスです(^^;)
小さい医院で働く私は、午前と午後の間の休み時間には、いったん休憩ということで自宅で昼食を摂ります。
いつも、昼間はテレビのワイドショーをみながら・・。
今日は、そんなテレビの情報ライブで、府立病院機構大阪はびきの医療センターと大阪知事・市長の会見が・・。
なにやら、うがい薬でコロナの重症化を防ぐとか。
仕事でもよく耳にするうがい薬。
「えっ!こんなこと大々的に言っちゃって良いの?」とは思いましたが、案の定。
午後から出勤した職場で・・。
本日は、医療事務のちょっとしたつぶやき。
ポビドンヨードのうがい薬について、勝手気ままに書きます(笑)
ポビドンヨードのうがい薬って、そりゃ品薄になるわなぁ~
本当にコロナの重症化を防ぐの?とか、効果があるの?とか・・、そんなこと医療事務の私がとやかく言えません(^^;)
ただ、大阪府からの発信で、しかも記者会見。
昼間のワイドショー番組で速報ともいえる取り扱いで・・。
誰もが興味津々だったことでしょう。
手洗い・うがいにマスク。
インフルエンザの予防法でも、ずっと言われてるし、今回のコロナに対する予防でも同じ。
普段から、あなたもうがいはよくしてますよね?
うがい薬って、どれでも良いの?
そんなポビドンヨードのうがい薬とは、どのようなものでしょうか。
あの茶色いうがい薬と言ったら、わかるでしょうか。
私は、いつもブルーのアズノールうがい液を使っています。
ちょっと喉の調子が悪いな~よか、喉のあたりがイガイガすると思ったときに処方してもらいます。
うちの医院で処方するうがい薬は、他にイソジンガーグルがあります。
今回のポビドンヨードのうがい薬といわれるのは、こちらのイソジンガーグルですね。
ドラッグストアでも売られていますが、私、薬はいつも先生に処方してもらいます。
違いはというと、医療事務の私がいうのも・・と思いますが(;^_^A
イソジンガーグル液の成分は「ポビドンヨード」、アズノールうがい液の成分は「アズレンスルホン酸ナトリウム」。
ポピドンヨードは、ヨウ素を酸化させた成分で殺菌消毒作用があります。
アズレンスルホン酸ナトリウムは、腫れや痛みなどを和らげる作用があるらしいです。
喉がちょっと痛いな~とか、歯茎が少々腫れているような気がするな・・っていうときに、私はアズノールうがい薬を使っています。
アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症をしずめるということなので、実際に痛みや腫れを感じたときに使うような感じでしょうか。
ポビドンヨードは、殺菌消毒作用があるので、予防的にうがいをするようなイメージなのかな?
で、口内のコロナにも殺菌作用があるとか・・?!
今回の会見で言われた「ポビドンヨード」は、イソジンガーグル液といううがい薬です。
やっぱり完売
で、本日、午後からの仕事へ出かけた私。
そう、思った通り・・。
患者さんが、ポピドンヨードのうがい薬はありませんか?と質問。
もうすでに近所の薬局やドラッグストアには、全くないとのことでした。
店の前には、「完売」や「売り切れ」という貼り紙があったらしいです。
そして、なんといっても、院外薬局の薬剤師からの電話。
イソジンガーグル液は「もう在庫がありません」という連絡でした Σ(・ω・ノ)ノ!
ドラッグストアなどで、買い占めが起こり、早々に品薄になるだろうな~とは思ってはいましたが・・。
まさか、こんなに早く院外薬局から、在庫なしといわれるとは思ってもみませんでした。
当分、先生は、イソジンガーグル液の処方はできないということです(>_<)
そういえば、楽天市場のランキングでも、リアルタイムで上位にありましたね~~。
薬剤師さんの話しでは、消毒液と同じように、コロナが拡大し始めた頃から、うがい薬も品薄ではあったようです。
そこへ今回のテレビの影響なのか、SNSなのか、一気に注文が殺到したようだということ。
薬局が薬品卸しに問い合わせても、もう全くないらしいです。
薬剤師さんも困っていました。
これは、もうメーカさんに頑張って製造してもらうしかないですね(^▽^;)
消毒アルコール、マスク、トイレットペーパーと同じように、品薄状態で手に入らないという混乱が、もう早くも起きているのでしょうね。
どこにも売っていないという声が、もうあがっているのですから・・。
あの会見は、ほんと「そんなこと言っちゃて良いの?」って感じでした。
こんなに早く影響があるとは思っていませんでしたが、こうなるような予感はしてました。
たしかに、知事も「不必要な買い占めはしないでください」とは言っていましたけど・・。
やっぱり完売でしたね。
うがい薬のみの処方はできない
ちなみに、平成26年の診療報酬改定で、うがい薬のみの処方はできなくなっています。
『入院中の患者以外の患者に対して、うがい薬のみを投薬した場合には算定しない』と決められていました。
令和2年の診療点数早見表でも
通則4
入院中の患者以外の患者に対して、うがい薬のみを投薬した場合には、区分番号F000に掲げる調剤料、区分番号F100に掲げる処方料、区分番号F200に掲げる薬剤、区分番号F400に掲げる処方箋料及び区分番号F500に掲げる調剤技術基本料は、算定しない。
と、通則の欄に書かれています。
『うがい薬のみの投薬が、治療を目的としないものである場合には算定しないことを明らかにしたものであり、治療を目的とする場合にあっては、その限りではない』
と追記もあります。
うがい薬とは含嗽剤のことで、イソジンガーグル液やアズノールうがい液だけの処方は、治療が目的じゃないと処方できないのです。
予防のために、うがい薬のみの処方はできません。
算定できないので、気を付けてくださいね。
病院では、症状に対して治療するために、先生が考えて処方されるわけだから・・。
患者さんから「このうがい薬ください!」といわれるのもおかしな話し。
欲しいものが買える薬局じゃないですから・・。
なので、今回、そう簡単にうがい薬がなくなるとは考えもしませんでした。
もともと院外薬局にも在庫が少なかったのでしょうが、速攻でしたね~。
このなくなり様には、ほんとビックリしました。
医療事務のつぶやき、まとめ
ポビドンヨードのうがい薬について。
医師でも薬剤師でもなく、しがない医療事務のつぶやきでした。
何にしても、買い占めはやめましょう。
イソジンガーグル液にしたって、コロナの予防のためかもしれませんが、本当に常に必要な人に届かなくなってしまうと問題です。
たしかに、口の中を殺菌消毒して、ウィルスが減るとは思います。
けど、素人判断ですが、あんまりやりすぎると、必要な菌まで殺してしまうような・・(;^ω^)
ヨードは甲状腺にも影響あるっていいますからね・・。
うがい薬でも、薬剤は薬剤。
気を付けて使いましょうね。
ポビドンヨードのうがい薬がなくても、水でもうがいはしておいた方が良いと思います。