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はぁ~いヽ(^o^)丿 医療事務のくぅです。
抗体検査って聞くと、今のご時世ならコロナの抗体検査が頭に浮かびますよね。
医院では、この時期、普段より多く抗体検査の依頼があります。
学生さん達からの申し出です。
大学の医学部や薬学部・看護学部など、実習や研修のために前もって抗体を調べて欲しいというもの。
看護学校や歯科大学、食品栄養科や保育科など、さまざまなところから抗体検査をしてくるように指示されて、大学生からの問い合わせが多くなります。
抗体検査って、コロナ感染症だけではないのですね~(^^;)
医療・福祉・保育・教育に関連する学校では、特にチェックされます。
今日は、抗体検査を実習などを行うために必要だといわれたとき。
医療事務の対応について、費用やスケジュールなども含め、書いてみたいと思います。
学生さんの抗体検査の費用はいくら?
学生さんって・・、若いって・・ほんと羨ましいです。
これから学生生活を送って、さまざまなことを学び成長して、将来なりたいものを目指して頑張る姿。
微笑ましくなります。
学生さんが、学校から指示された説明書を持ってくるたびに目を通しますが、若いって良いなぁ~なんてしみじみ思うわけです。
アッ!
関係ないことを、ついつい書き並べてしまいました(;^_^A
うちの子供達も、医療・福祉・保育・教育に関連する学校ではなかったけど、いくつか抗体検査を入学するまでに検査してくるようにいわれました。
もう随分前の話しですが・・。
学校によって、いろいろ規定があるとは思いますが、学生さんは抗体検査をする機会があるでしょう。
いつでもどこでもできるの?
保育実習であったり病院実習であったり、学生さん達は大変ですね~。
抗体検査については血液検査をするので、どこの医療機関でも可能です。
ただ、血液検査をすること自体は簡単でも、実際に学生さん達が希望する抗体検査を実施しているかは医療機関によって違います。
これには、大学などから依頼される抗体検査には、まだその続きがあって長期にわたることもあるし、ワクチンの注文など、病院側の都合もあるからです。
抗体検査だけではなく、抗体がついていない場合にワクチン接種までするという内容が多いわけ。
抗体だけ調べて、はい!終了ではないのです。
特に、うちのような小さなクリニックでは、常にいろいろなワクチンを常備しているわけではないので、注文となります。
すぐに手に入るのなら良いのですが、品薄となるワクチンもあるかもしれません。
内科であれば、ほとんどの医療機関でできるとは思いますが、そこは確認をオススメします。
病院によって違いますからね~。
学生さんから、実習や研修のための抗体検査をお願いされたら、今後のスケジュールについてもきちんと把握しなければなりません。
学校側からしたら、提出期限もあるでしょうから・・。
学生さんには、なるべく余裕をもって早めに相談して欲しいと思っています。
まずは、学校依頼の抗体検査ができるかどうか、医療機関に問い合わせをしてください。
依頼のスケジュールとは?
どんな抗体検査が必要なのかは、大学によって違うようですが・・。
主に、麻疹・風疹・水痘・ムンプス(流行性耳下腺炎)。
他には、B型肝炎の抗原・抗体検査なんていうのもありました。
抗体検査の結果次第で、抗体値が不十分な場合にはワクチン接種が必要という流れです。
この抗体値にも学校側の基準値があり、その範囲もさまざま。
一般的な基準値よりも厳しくなっていることも多いのです。
また、抗体検査の方法も指定されたりします。
最近ではEIA法で検査するように・・という依頼がほとんど。
抗体検査の種類・基準値・方法など、学校によって違うので気を付けましょう。
・小さい頃に感染したことがあるのか
・今までワクチン接種をしたことがあるのか
履歴にも関係したりもします。
学校側から決められている抗体検査と過去歴の関係で、ワクチン接種に進む流れがあるのです。
学生さん自身も初めてことで、あまり理解をしていないことも多いので、学校側の説明書などの書類を必ず見せてもらいましょう。
母子手帳も持参してもらう方が良いですよ。
実習や研修が始まる前までに抗体検査を済ませ、必要なワクチン接種をするには結構な日数がかかる場合もあります。
ワクチンは生ワクなので、もし抗体検査の結果で全てに抗体がついていなかったら、接種終了まで数ヶ月かかるからです。
実習に間に合うように、スケジュールを設定しなければなりません。
抗体検査の費用は自費?
病気や怪我で診察してもらうのとは違い、抗体検査は全額実費。
保険扱いではないということは、自由診療です。
医療機関がいくらでも設定できるわけ。
診療報酬点数で見てみると、
D012 感染症免疫学的検査
40 グロブリンクラス別ウイルス抗体価(1項目当たり) 212点
注 同一検体について、グロブリンクラス別ウイルス抗体価の測定を行った場合は、
2項目を限度として算定する。
診療報酬点数早見表より
このグロブリンクラス別ウイルス抗体価という項目の中に
・ヘルペスウイルス
・風疹ウイルス
・サイトメガロウイルス
・EBウイルス
・麻疹ウイルス
・ムンプスウイルス
・ヒトパルボウウイルスB19
・水痘・帯状疱疹ウイルス
などがあります。
保険診療ですると、1項目当たりが212点。
血液検査ですると、同時に2項目までしか検査できないということになります。
同一検体について、グロブリンクラス別ウイルス抗体価の測定を行った場合は、4項目しても値段は2項目分です。
でも、実習などのために、学生さん達が依頼する抗体検査は保険が効きません。
診療報酬点数の計算方法ではなく、それぞれの項目に代金が発生します。
麻疹・風疹・水痘・ムンプス(おたふくかぜですね~)のEIA法だとすると。
診療報酬点数で、212点ずつ。
免疫判断料は、144点です。
この点数に則って、全額負担10割だと、1項目で2120円+1440円=3560円。
4項目だと、2120円×4=8480円+1440円で、合計9920円。
ここに診察代や採血料などが加わると、万単位の費用となります。
これは、あくまでも診療報酬点数に則って考えた一例です。
自由診療なので、そこは病院の先生次第。
抗体がないとなると、ワクチンの代金も必要となります。
ワクチンもかなりの値段しますよ。
1種類、5000円~10000円くらいはするでしょう。
麻疹・風疹混合のワクチンの相場は1万円ほど。
水ぼうそうのワクチンなら7000~8000円ぐらいではないでしょうか。
おたふくかぜは5000~6000円。
これも医療機関によって、さまざまです。
B型肝炎に関しては3回接種であったり、ワクチン接種後に再び抗体検査をしてくるようにいわれる学校もあります。
徹底して感染予防するようなスタンスですね~。
全てに抗体がなくて、ワクチン接種まですると4~5万円。
高いですよね。
まとめ
抗体検査を実習や研修のためにする場合。
学生さんから依頼があったときは、まずは学校からの書類を注意深く確認します。
何の抗体検査なのか、過去の罹患歴や予防接種歴も参考に。
学校側のチャートをしっかり見て、スケジュールを組んでいきます。
学校が決めている抗体検査の基準値の確認。
これは、さまざまな基準があるので要チェックです。
抗体検査の費用は、保険が効きません。
病院によって違いますが、仮に抗体検査を4項目すると、それだけで1万円は超えるでしょう。
基準値に達してなく予防接種ともなると、費用もプラスとなります。
抗体検査の費用はいくらですか?と尋ねられたら、まずは学生さんで学校からの依頼なのかを聞きましょう。
予防接種が必要なのかもチェックして、保険扱いができないことを伝えます。
けっこうな値段がすると、初めから言っておくことがオススメです。
今日は、入学シーズンに多くなる、学生さんの抗体検査について書いてみました。
おしまい!
チャンチャン♪