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医療事務をめざそうかな~と思われたあなたが、不安に思うことはさまざま。
その中でも、医療事務に必要な知識は、やっぱり医学的な専門内容についてだよね?と思っておられるのではないでしょうか。
・医療機関で働くということは医学的な知識が必要
・専門的な医療系のことについては知っておかなくてはならない
なんて、心配になりますよね。
私も、最初は難しいのだろうな~とか、病院で働くって専門的な知識なくしては無理だろうな~と思っていました。
最終学歴高卒という、しかも理数系は苦手ときています(^^;)
こんな私にはやっぱり不可能なのでは?とも思っていました。
でも!
ですが・・。
20年以上も医療事務として働いている私が、ここにいます(^^)
本日は、
・医療知識全くゼロで働ける?
・医療事務になるために必要な知識って?
・専門的なことって何を知っていれば良いの?
このような内容で、これから医療事務になりたいと思っているあなたにお送りします(#^.^#)
医療事務に必要な知識は、医学的な内容が必須?
まず、先に答えを書きますと・・(*^^)v
医療事務は、医師や看護師のように国家資格が必要なわけでもなく、医学について必ず学んでいなくはならないということはないのです。
それでも、こころざしを高く持ったあなたは、出来ることがあればやっておきたいと思っておられるかもしれません。
前向きでとても素晴らしいですね~。
かれこれ20年も前になりますが、私も医療事務として働きたいな~と思った頃、どのくらい医学的な知識が必要なんだろう?と考えたりしていました。
医療機関に勤めるのだから、医学的なことは少しくらい理解していなくてはいけないだろうと思っていたからです。
では、全く医学知識がなくても、本当に働けるのでしょうか。
初めて医療に携わろうと思われたあなたへ
20年以上も前の私のことですが、少しお話ししますね。
私もそうでしたが、医療の知識が全くゼロという状況で勤められるほど甘くないよね~なんて、思ったりもしていました。
「医療事務」の『医療』と聞くだけで、なんだか難しそう・・(^^;)
体のしくみ?細胞?
最終学歴が高卒の私には、ちょっと不安も・・。
頭の中では、理科や保健で習う「体のつくり」みたいな人体の絵が思い浮かぶ感じでした(笑)
医療事務に必要な医学知識って、いったいどんなものなのだろうと思いながら通信講座で学習を始めることに。
もちろん、これは必須の勉強でもないし取得しなければいけない資格でもありません。
心の準備として、
・医療事務ってどんな仕事なんだろう
・何を学ぶのだろう
・知っておきたいな~
という気持ちから受講しました。
資格勉強で専門的な医学について学ぶ?
20年以上も前に取得した医療事務の資格。
その時には、簡単な「からだのなりたちとしくみ」や「簡明病名辞典」というテキストがついていました。
なんと「からだの構造・はたらきのしくみ」について知らなくてはいけないと書いてあったのです。
解剖学と生理学の分野は必要!とも書かれていました。
Σ( ̄□ ̄|||) えっ!! やっぱり、はぁー・・・(*´Д`)=з
でも、ご安心ください。
そのテキストは案外ページ数の少ない薄いものでしたから(笑)
病名や臓器解説図譜。
体のなりたちや働き、身体各部の名称や構造、骨格の略図などが載っています。
資格取得の学習では、医学的なことはこの程度で十分といった感じなのでしょう。
最低限の必要な医学的基礎。
あとはひたすら、医療費の算定方法について学ぶことでした。
実際の医療現場の事務の仕事とは?
そもそも医療事務の仕事というのは、机の上だけでするものではありません。
窓口で患者さんの応対をすることも多いわけです。
仮に医学の知識が全然なかったとしても、サービス業の一環として、患者さんを受け付けることはできます。
もちろん、患者さんからの質問に医学的な内容があることもなきにしもあらずですが(^^;)
でも、それは先生に聞いてから返答します。
医療事務が答えられるのは、診療費に関することです。
・会計が間違っている
・おつりをもらっていない
・領収証がない
・診療費の内容について
・保険証について
などなど。
医療事務が習得しなくてはならないことは、保険請求ができるようになることです。
はい!
ここで、保険請求のしくみを学ぶ時に、医療の知識・医学の専門的なことは必要でしょうか?ということですよね。
なくても良いのですが・・。
聞きなれない病名にも面識があった方が良いし、医療用語も知っていた方が良いのは決まっています。
医師や看護師のように「解剖学や生理学」などの分野を理解しているに越したことはないし、請求業務に必ずしも無関係だとも私は思ってはいません。
請求業務の点数計算を正確にするためにも、いろいろな検査や投薬の意味をいかに解っているかで、点数の取りこぼしを防ぐことができることもあります。
先生が付けられた病名から、検査や投薬に必要なことが予想できるようになったりもします。
私の場合、先生がカルテに書かれた「右季肋部痛(みぎきろくぶつう)」ってどこの場所だっけ?
なんて時に、テキストを探し出して見るぐらいでした(笑)
たいしたことない医療事務員でしたね~(/ω\)
20年も経った今では、右肋骨の下のあたりが痛むと胆石症を疑ったりできるわけです。
でも、これって医療事務員が知らなくても全然大丈夫。
経験で「あっ、この患者さん胆石があるのかも?」と思えるだけで、私が診断するんじゃないですもんね。
お医者さんじゃあるまいし・・(^▽^;)
むしろ、胆石症疑いの病名でできる・できないなどの検査項目をチェックして、点数を正確に計算できるかの方が大切です。
まだ医療事務をこれから目指そうと思われているあなたには、なんのこっちゃ?ワカンナイ(*´ェ`*)ゞ かもしれませんが、職場で経験できることで充分身についてきます。
医療事務に医学知識が絶対必要だというわけではありません。
経験と前向きな姿勢が、あなたをスキルアップさせるでしょう。
医療事務の仕事は、保険請求や勉強したことだけではなく、現場で学ぶことが実に多くあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
医療事務の仕事に必要な知識のうち、医学的な内容はどのようなものかお分かり頂けましたか。
そもそも、医療事務の仕事って請求業務がメインです。
医療行為に携わることこそありませんが、医療機関の経営・収入に直結する仕事ともいえます。
患者さんへの応対は必須ですが、会計・請求業務一連の内容を把握することが一番。
医療行為をするわけではないので、医学的な知識はそれほど必要ないと思います。
基礎的な医療知識は、日々の業務の中から覚えていくことでも大丈夫。
医学的知識がゼロだからといって、医療事務になれないというわけではないですから。
実際のところ、うちの医院でも医療知識全くなし・資格もなしで採用されている人もいます。
何も勉強していなくても資格を持っていなくても、働けるということなのです。
医療事務としての知識というよりも、案外、コミュニケーション能力の長けている人の方が選ばれることさえあります。
こうしてみると、結局医療事務はこれといった知識がなくても、やる気さえあれば何も準備するものはないともいえます。
それでも、学習して資格を取得しておこうと考える人は多いでしょう。
そうです!現場で働くとわかるのですが、医療事務の仕事は細かくて多種多様。
請求業務だけではありません。
少しでも医療費の算定方法がわかっている方が、仕事に対しての理解度が違います。
医学的な生物学や解剖学などよりも、医療事務の資格を取るための勉強の方が必要かもしれません。
アッ!!
何度も言いますが、医療事務の資格は必須ではありませんよ。
役に立つ医療知識は、医療事務として働いてからも身につきます。
基礎的な医療知識や難しそうでわかりづらい医療費の算定についても、業務に携わってから習得することができるのです。
医療事務員になることで、簡単な医療知識と医療費の計算がわかるようになるなんて一石二鳥ですね(笑)
医療知識や医療事務としての知識が必ず必要ではないということ。
これから医療事務になりたいな~と思われているあなたの参考になれば幸いです!
もちろん、医療事務のスペシャリストになるためには、必要最低限の医療基礎知識はあった方が良いのは言うまでもありません。
前向きにひたすら頑張るあなたを、私は応援しています(^O^)/
*仕事内容については、こちらの記事も読まれています。
参考にしてくださいね(^^)