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大病院に紹介状なしで行ったら?受診できてもデメリットあり

この記事は約 12 分で読めます。

大病院に紹介状なしで受診

 

医療事務として働く「くぅ」です(^o^)丿

私は、自宅から近い小さな医院で働いています。

 

患者さんは、いつもの薬を取りに来られる人、風邪などで体調の悪い方々などです。

あなたも、体調が悪くなって病院へ行くときは、いきなり大病院へは行きませんよね?

 

エッ!

行ったことあります・・って?!

 

大学病院のような立派な医療機関に、風邪を引いたからといって受診するのって少ないと思います。

 

住んでいる地元の個人医院か、中堅クラスの病院ではないでしょうか。

地域によっては、入院施設が100~200床ぐらいあるそこそこの中堅病院もありますからね~。

 

大病院というのが、どれくらいの大きさからいうのかがポイントなのですが・・。

そこでは、紹介状(診療情報提供書)がないと、実費で支払わなければならない金額があるのです。

 

病院を受診しただけで、医療保険が使えない料金が発生するなんてビックリですよね。

もちろん、風邪を引いて受診した小さな医院で「紹介状が必要です」とは言われません(笑)

 

本日は、この大病院を受診する際に、注意しておいた方が良いことを書いていきます。

・大病院って何?どんな病院?
・大病院に紹介状なしでも行ける?
・もし、紹介状がなかったらどうなるの?

こんな疑問にお答えしていきます。

 

 

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大病院への受診は、絶対に紹介状が必要?

 

今でこそ、医療事務として20年以上も働いているので、紹介状が本当は「診療情報提供書」だというのは知っていますが・・。

 

普段は、略して「診療情報」って言ったり、「紹介状」で普通に通っています。

患者さんには「紹介状」という方が分かりやすいですしね。

 

けど、医療事務をめざそうかなと考えているあなたなら「診療情報提供書」という言葉は覚えておきましょう。

 

この紹介状がないと、大病院では大金(笑)を最初の受診時に払わなければなりません。

 

 

大病院ってどれくらいの大きさ?

 

そういえば、この間、入院設備のある大きな病院に初めて行ったけど、最初に大金なんて払わなかったような・・(。´・ω・)?

なぁ~んて、思われませんでしたか。

 

うちの家の近くにも、入院施設のある病院が意外とあったりします。

ベッドの数が100床くらいとか250床ぐらいの規模の病院。

 

私が、このような病院にかかるときには、必ずうちの院長に紹介状を書いてもらいます。

なので、もちろん、大病院で特別な金額を払ったことはありません。

 

ですが、1年ほど前に妹が、そのベッド数250床ある病院へ行ったときのこと。

腰痛がたまらなくて我慢できず、地元の小さい医院より大きい病院の方が良いだろうと受診したらしいのです。

 

そのときに「なんだか、診察代の他に1000円も取られたよ~~」と言っていたのを思い出しました。

 

そうです!!

これが、紹介状なしで大病院にかかると起こること。

 

この特別な料金は「選定療養費」といいます。

特定療養費と言ったりする病院も・・。

 

はい!

医療事務になりたいな~と思われたあなた、メモですよ~~笑( ..)φメモメモ

 

選定療養費がかかるか、かからないかは、ベッド数によるものなのです。

 

何をもって大病院かというかは、それぞれ考えようですが・・。

100床ぐらいでも、私の勤め先からしてみれば大病院なんですけど・・(^^;)

 

特別な料金が必要な境目は、大病院でもベッド数が200床あるかないかなのです。

 

200床以上の入院施設がありそうな病院へは、紹介状を持っていった方が良さそうですね。

 

 

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選定療養費って1000円?5000円?

 

まぁ、妹もあまりの痛みに1000円ぐらいなら・・というわけで、受診はしたそうですが、これ、本当にどこでも1000円なのでしょうか。

 

いや~、それがですね・・。

この選定療養費は、病院によって違うのです。

 

以前は、ベッド数が500床以上の、ほんとに本当に大病院ともいえる医療機関で、5000円以上の金額を設定しても良いとされていました。

 

ヒェッ~~∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?まじで?って感じですよね。

 

さすがに、5000円も支払わなければならないなんて、受診するの悩みますよね。

紹介状があれば、かからないわけですから・・。

 

しかも、これ税抜きですから。

税込だと5400円です。

 

私、選定療養費が税込で8640円・10800円という大病院も知っています(@_@)

 

そして・・、まだあるのです(^▽^;)

このルール、平成28年の4月からは、ベッド数が400床以上と変更になっています。

 

しかも初診だけではなく、再診でも特別な金額がかかるのです。

税抜で2500円。

 

選定療養費を、診察料とは別に徴収するというのは義務化です。

患者さんにとっては、紹介状なしの場合、けっこうな金額になりますよね~。

 

200床以上400床未満の病院は、金額が決められていないのでさまざまです。

 

どちらにしても、大病院に紹介状なしで受診するときは特別な料金が発生します。

もちろん、緊急時ややむを得ない事情などは別です。

 

 

大病院へは紹介状持参

 

紹介状なしでは、まだまだデメリットあり

 

大病院の混雑は、あなたも経験されたことがあるかもしれません。

今では、地域医療連携室などがあって、紹介状を持っている患者さんの多くは予約が取れています。

 

予約がなくても、紹介状があれば受診可能です。

アッ、大病院には科によって完全予約制という場合があるので、気を付けてください。

 

紹介状があっても予約を取っていないときは、これはこれで待ち時間覚悟の受診となります。

なので、紹介状なしともなると、いったいどれぐらいの待ち時間になるのか想像もつきません。

 

選定療養費5000円以上を支払った上に、とんでもない待ち時間という可能性もあります。

 

ずいぶん昔、うちの息子を大病院の小児科に連れていったとき、半日待ったことがあります。

しかも、紹介状ありで予約も入れていたのに・・です。

 

こんなこと、現在ではないと思いますが、大病院に紹介状なしで受診するのはデメリットが多いといえます。

 

400床以上の大病院に、風邪などで受診することはないでしょうけど、受付で「まずは診療所を受診されてください」と言われるかもしれませんね。

 

この特別な料金を徴収できるというルールは、病院と診療所の機能分担を図る観点から決められています。

 

ちょっと体調が悪い、軽いけが、風邪などのときは近くにある診療所を受診しましょう。

専門的な診察が必要になれば、大病院を紹介してもらえ、診療情報提供書を書いてもらえますから。

 

ちなみに、診療情報提供書は250点の算定となっています。

3割負担だとすると750円。

 

大病院で5000円以上も払うのなら、かかりつけの医院で紹介状をお願いした方が良さそうですね。

 

もちろん、大病院へいく必要のない症状なら書いてはもらえないでしょうけど・・(^^;)

 

 

まとめ

 

今日は、大病院に紹介状なしで受診するときに注意しなければならないことをお伝えしました。

 

本当はもっと細かいルールがあるのですが、医療に関してはややこしい文章で規則として書かれています。

簡潔にまとめたつもりですが、参考になりましたでしょうか(^^;)

 

紹介状なしで、ベッド数400床以上の大病院を受診すると、選定療養費がかかります。

 

・初診の場合
医療機関が決めた金額 5000円以上(歯科は3000円以上)税抜

 

・再診の場合
医療機関が決めた金額 2500円以上(歯科は1500円以上)税抜

 

200床以上400床未満の病院では、それぞれ決められた金額がかかることになります。

 

ベッド数の計算はいろいろ複雑なので、大病院には特別な料金がいくらなのか、問い合わせた方が確実です。

 

それより、身近にある医院へ一度受診された方が良いのではないでしょうか。

大病院へ行った方が良いのか、相談されると良いです。

紹介状があれば、大金を払わずに済みますからね(笑)

 

それが、大病院と小さな病院との連携で、それぞれの機能が発揮できるということに繋がるのです。

患者さんにとっても待ち時間が少なく、特別な料金を支払ってもらわなくても良いように・・。

 

このように、私も日々の仕事の中で、患者さんを紹介するときには注意点をお話しすることがあります。

医療事務をめざされるあなたの参考になれば幸いです。

 

 

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