この記事は約 12 分で読めます。
・医療事務に興味をもたれたあなた
・医療事務をめざしているあなた
そんなあなたのように、医療事務になる前にはあまり聞きなれないかもしれない「紹介状と診断書」という言葉。
医療機関で働くようになると、よく耳にするようになります。
資格取得に向けて勉強している時には、ほぼ目にしませんね(^^;)
なぜなら、診断書は保険が効かない自費。
医療事務の学習である保険請求に関係ないからです。
紹介状というのも、その言い回し自体が、保険請求に関わる診療報酬点数表に載っていないから。
でも、医療事務になったあとは、紹介状や診断書の違いは知っておかなければなりません。
保険が効くのか、値段はいくらぐらいなのか、患者さんからの質問もありますからね~。
たとえ医療事務に関係がなくても、あなたが患者として紹介状や診断書をお願いするようなことがあるかもしれません。
そんな時のためにも、今日は病院で書いてもらう紹介状と診断書の値段について、その違いを書いてみます。
紹介状っていくら?
先ほど冒頭で、紹介状は保険請求に関わる診療報酬点数表に載っていないと書きました。
紹介状とは、正式には「診療情報提供書」といいます。
医療事務でいう保険請求をするときには、診療情報提供書という点数を金額に変えて、患者さんに請求するのです。
医療費の計算は診療点数によって決められていて、保険証を提示することによって、保険が効くということになっています。
この紹介状を作成するというのは医師の診療行為として、診療点数早見表にも記載されているわけです。
紹介状という項目ではなく、診療情報提供書という言葉で・・。
診療報酬点数は250点(2018年現在)。
医療費の計算は1点10円です。
保険証によって割合負担が違うので、3割負担と仮定して値段を書きますね。
診療情報提供書1通のみで、750円。
診療費の合計は、先生に診察してもらったのなら、ここに診察代金もプラスされます。
今では、大きな病院にかかるときに、この紹介状がないと選定療養費といって最初に実費でけっこうな金額がかかるようなしくみになっています。
3000円や5000円とかですよ。
大きな病院に行きたいな~と思ったときには、かかりつけの小さな病院で紹介状を書いてもらうと、出費は3割の750円。
大きな病院で3000円や5000円という高額な料金を実費で支払わなくてもすみます。
アッ!!
これ、大きな病院の医療事務だったら、医療機関側が儲からなくなってしまう発言かも・・(>_<)
自分が患者だったら・・という話しです(^^;)
逆に、小さなクリニックに行くために紹介状を書いてもらう場合もよく考えましょう。
もちろん、正確な診療記録を書いてもらう紹介状はとても重要なものです。
でも、自分で説明できる範囲の症状なら、わざわざ紹介状を書いてもらって代金を払わなくても良いのでは・・と個人的に私は思っています。
小さな医院なら、選定療養費を取るところはありませんから。
750円の紹介状代を払わず、選定療養費もかからない、財布に優しい~(笑)
なぁ~んて、これも又、患者さん目線でした。
自分が患者だったら・・という話しです(^^;)
紹介先の他院が小さいクリニックなら、紹介状がなくても最初に何千円とか払わなければならないなどということはありません。
あくまでも、先生が紹介状を持っていきなさいと言われた場合は別ですが。
紹介状を書いてもらうと、1通、3割負担で750円です。
紹介状の必要性や、紹介状のあるなしで発生する料金。
ケースバイケースで、いろいろ考えさせられますね。
診断書って保険が効かない?
それでは、診断書の方はどうでしょう。
こちらは、何を隠そう・・診療点数早見表には載っていない項目。
そうなのです。
もうおわかりですよね~、保険が効かないということです。
冒頭でも触れましたよね(^^;)
診断書料というのは、医療機関の自由診療となり、いくらにでも設定できるということになります。
診断書の代金は、医療機関によっても診断書の中身によっても違うといえるでしょう。
ちなみに、うちでは当院の様式用紙で診断書を作った場合は、一般的なもので2100円の消費税。
手間がかかるような内容の診断書なら、3000円や5000円に消費税プラスとなっています。
これは、医療機関によってさまざま。
もし、あなたが医療機関に診断書をお願いするようなことがあるときは、窓口にお問い合わせすることをおすすめします。
もちろん、医療事務員となった暁には、自分の勤め先の診断書料は覚えておいてくださいよ。
私が、もし患者さんの立場だったら、保険が効かない診断書代金ってけっこう高いな~と思っちゃいます。
なので、風邪やインフルエンザなどで診断書を希望された患者さんには、本当に絶対、必要なものなのか何度も聞きます(^▽^;)
高い金額を払わなくて済むかもしれないからです。
最近では会計の時に、領収証と一緒に明細書というものをもらうはず。
ここをよく見れば、インフエンザの検査をしたということもわかるし、処方された抗インフルエンザ薬の説明書きでも証明できると思うのですよね~。
どうしても必要なら仕方がないですが、実費で診断書代を払わなければならないということは知っておいてください。
風邪でかかった患者さんからも、今日一日休んだ診断書が欲しいとよくいわれるのですが、これも私は少し説明します。
診断書は自費です。
今日一日だけ休んで、明日出勤や登校できると患者さんは思いがち。
もし症状が悪化して明日も休んでしまった場合、一度書いた診断書は訂正できません。
ゆえに、今日休んだ診断書と明日も書くであろう診断書は、それぞれに代金が発生します。
なので、私はいつも「診断書は元気になってからの方が良いよ」といいます。
さかのぼって、実際に休んだ日数を証明してもらえば良いわけですから。
元気に通勤・登校できてから、さかのぼって診断書が欲しいと受付窓口でいっても良いと思います。
案外、診断書なしでも良かったということもありますからね~。
あっ!こんな医療事務の私、また医療機関のためにはならないこといってますよね(^▽^;)
うちの医院、儲からなくなります・・(笑)
再度、患者さん目線でした。
だって、患者さんのためにも、節約できることは伝えてあげたいな~と思うから。
けど、医療事務として病院側の経営の立場だったら、どうなんだろう・・(^^;)
他にも、医療生命保険に入るときや、入院したときに証明してもらう書類ってありますよね。
あれも診断書です。
あの診断書って、けっこうな金額がかかるはず。
5000円~10000円ぐらいではないでしょうか。
うちでも、最低ライン5000円は頂いてます。
会社や学校の検診に引っかかって、医療機関を受診した結果報告のための診断書もそうです。
金額は病院によってさまざま。
最近では医療機関に証明してもらうのではなく、受診したことを、患者さんご自身で記入して提出ということになるつつあります。
企業や学校も、診断書料が実費でかかるということを認知してきたのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本日は、紹介状と診断書の値段について書いてみました。
紹介状は診療情報提供書といい、保険点数により決められていて保険が効くこと。
診断書は自費扱いで、医療機関によって金額はまちまち。
診療情報提供書は、別の病院を紹介する手紙だから紹介状なのですよね。簡単・・(笑)
手紙の内容は勝手には見られません。
大きな病院にかかるときにはあった方が良い紹介状。
選定療養費という割と高い料金がかかるから。
診断書は、検査や診察などの結果を先生に証明してもらうための書類。
保険は効きません。
値段は病院によっても、作成する書類の内容によってもさまざまです。
どのような診断書が必要なのか、受診される病院に問い合わせをして、値段を比較することをオススメします。
節約できるかもしれませんから(^▽^;)
今回は、医療事務員としてあるまじき表現があったような・・なかったような(笑)
私の医療事務サイトは、患者さんにも優しいサイトです・・。なんちゃって。
紹介状と診断書の値段が分かっていただけたならば、良かったということで・・「くぅ」でした(#^^#)