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胃カメラと大腸カメラの費用はいくら?保険扱いでも高いの?

この記事は約 16 分で読めます。

胃カメラと大腸カメラ検査の費用

 

病院で検査をするときって、案外いくらぐらいするのかな~って心配になりますよね~。

どれくらいの金額を用意して行ったら良いのか知りたくなるものです。

 

CTやMRIの検査をするときにも、私はよく思います。

 

胃カメラや大腸カメラの検査も、けっこうな費用がかかるのでしょうか。

 

医療事務なら診療報酬点数を調べて、おおよその料金は把握できるのですが・・。

それでも、使う薬剤やフィルの枚数など医療機関によって微妙に違うものです。

 

内視鏡検査にしても、ポリープを切除をするかしないかで、大きく費用は変わります。

胃カメラと大腸カメラの検査では、どれぐらい用意して行ったら良いのか、おおよその金額がわかっていれば安心ですよね~。

 

私は、今までいつも別々で検査を受けていたのですが、今回は2つのカメラ検査を同日にしてきました。

いくら支払ってきたのか、お話ししますね(^-^)

 

一緒にやったら、どれくらいの費用が必要になるのか、いったいいくら準備して行ったら良いのか、心配性のあなたのために・・。

 

本日は、カメラの検査を保険点数の上からみていきます。

 

 

 

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胃カメラと大腸カメラの診療報酬点数

 

医療機関にかかって支払う費用は、診療報酬点数早見表に則って算定されます。

手術と聞くと、すごい高い料金になるかも・・と予想しますよね~。

 

CTやMRIをするとなると、1万円ぐらいは持って行った方が良いよね?とか・・。

 

カメラの検査っていくら?とか、これ、もしポリープを切除したとなると手術になります。

 

いったい、どれくらいの診療報酬点数なのでしょうか。

 

 

内視鏡の検査項目の点数とは?

 

ここまで、胃カメラと大腸カメラって言ってきましたが・・。

カメラは内視鏡検査といいます。

 

上部消化管内視鏡検査(胃ファイバースコープ検査)、下部消化管内視鏡検査(大腸ファイバースコープ検査)。

 

内視鏡ってすごいですよね~。

リアルタイムにモニターに映し出されて、写真も撮れるし・・。

 

これはファイバースコープ内視鏡とも言われ、光ファイバーによるものです。

水で洗ったり、組織を取ったり、血を止める処置をしたり、ポリープを削除できたり。

 

なぁ~んて考えると、検査費用も高額なのかもと思えてきますよね(^^;)

 

ではでは、検査項目の診療報酬点数をみていきましょう。

・D308 胃・十二指腸ファイバースコピー 1,140点

 

・D313 大腸内視鏡検査

1 .ファイバースコピーによるもの
イ  S状結腸 900点
ロ  下行結腸及び横行結腸 1,350点
ハ  上行結腸及び盲腸 1,550点

2 カプセル型内視鏡によるもの 1,550点

 

診療報酬点数早見表より

 

検査の項目としての診療点数は、上記の点数。

 

ですが実際は、注射であったり点滴であったり、薬剤を使ったりします。

組織を取って病理検査をしたり、ポリープを切除したり・・。

 

胃カメラ検査のときは、ピロリ菌の検査をすることもあります。

写真を撮って診断すると、フィルム代も加算。

 

その都度、診療報酬点数を加えていくのです。

 

ポリープを切除するとなると、診療報酬点数の「D」の検査ではなく「K」の手術の項目になります。

 

手術の項目を算定すると、検査の点数は取れません。

 

大腸内視鏡検査に関しても、S状結腸までなら900点。

もっと奥まで検査していくなら、下行結腸及び横行結腸・上行結腸及び盲腸までと、点数が高くなっていきます。

 

だいたいは、大腸内全体に検査してもらえるので、上行結腸及び盲腸までの点数1550点。

上行結腸及び盲腸って書いてあるからと言って、S状結腸は見てもらえないの?というわけではありません。

ちゃんと順番に全部、検査してもらえますよ~。

肛門からファイバースコープを入れて、S状結腸から下行結腸・横行結腸・上行結腸及び盲腸まで検査してもらえるということです。

 

ファイバースコープ検査

 

 

胃カメラと大腸カメラのおおよその費用

 

* 胃・十二指腸ファイバースコピー

 

診療報酬点数が1140点なので、胃のカメラ検査が単体だと・・。

 

1点10円で、1140点×10円=11400円

その1割なら1140円、3割なら3420円です。

 

口から(経口)でも鼻(経鼻)からでも同じ。

 

ですが、実際はこの点数だけではありません。

胃カメラ検査をするにあたって、前処置があるのです。

 

加算できる点数を、例に挙げてみます。

ブスコパン注20㎎ 2% 1mL 1管   59円
ガスコンドロップ内容液2% 5mL   3.6円
キシロカインスプレー8% 0.5g 22円

など、薬剤は薬価。

 

薬価を点数に変換する方法は

投薬の点数計算でつまずくあなたへ。五捨五超入のしくみから

こちらを確認してくださいね。

 

注射の手技料は検査に含まれるため、算定できません。

 

他に、ピロリ菌の検査もしたとします。

・迅速ウレアーゼ試験  D012「7」 60点
・検鏡法        N000病理組織 860点
・培養法        D018「2」 180点
・抗体測定       D012「9」70点 「12」80点
・尿素呼気試験     D023-2「2」 70点
・糞便中抗原測定    D012「23」 142点

 

私は、過去に尿素呼気試験による検査で、ユービットという薬を飲みました。

これも薬剤として算定します。

 

いろんな方法があるので、種類によって点数が変わってくるのです。

 

他にも色素内視鏡法加算なんていうのもあります。

胃の粘膜を明瞭にするため、色素を散布するのです。

 

結果の画像をプリントアウトしてもらいましたが、青くなっている部分がありました。

 

これに使う薬剤は、加算点に含まれるため算定できません。

色素内視鏡法加算 60点です。

 

私の今回の胃カメラ検査だけでは、合計点数1221点でした。

3割負担なので、3600円ほどだということです。

 

色素内視鏡加算は算定されていましたが、ピロリ菌の検査は以前にしていたので今回はなし。

 

もし、胃カメラ検査だけを、鎮静剤(セデーション)で軽い麻酔のような状況下ですると、もう少し点数が増えます。

 

この他にも、再診料(もしくは初診料)や内服薬の処方があれば、費用はかかります。

 

ざっと、胃カメラ検査のみの費用としては・・。

約4000円といった感じですね~。

 

 

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* 大腸内視鏡検査

 

上行結腸及び盲腸の項目で、1550点でしたよね。

単純に検査だけで言うと、1割で1550円、3割で4650円。

 

でも、大腸検査には前処置が多くあります。

 

鎮静剤(セデーション)やら、下剤などの薬剤が多々あるのです。

鎮静剤なしでの希望もできるとは思います・・(^^;)

 

医療機関によって使用する薬剤はまちまちなので、きっちりとした金額は書きづらいのですが・・。

 

当日に飲む約2Lの下剤は、例を挙げると

ムーベン配合内用液 500mL 1瓶  579.5円
モビプレップ配合内用剤  1袋  2055.2円

など薬価だけでも、使う薬剤の違いで差があります。

 

鎮静剤では

ドルミカム注射液0.5mg 5mL 1管 112円

という薬がよく使われている気がしますが、他にもいろいろあります。

 

点滴の輸液が200mLなのか500mLなのか、前日の下剤があるかないか、表面麻酔のキシロカインゼリーの算定などさまざま。

 

もちろん、点滴の手技料は算定できません。

 

内視鏡項目の点数以外では、医療機関によって内容が変わってくるのです。

 

 

私の場合、2つの検査を同日に済ませたので、鎮静剤の算定は大腸カメラの方で計算されていました。

 

けっこうな薬剤の名前が書いてあって、これだけの薬を使われたのだな~なんて、診療費の明細書はまじまじ見ます。

医療事務として、領収証や明細書はじっくり見るタチで・・(笑)

 

 

大腸内視鏡検査だけ、ファイバースコピーによるもの・上行結腸及び盲腸で、合計1816点。

3割負担で、5450円となりました。

 

ファイバースコピーの費用

 

 

ポリープ切除や生検・病理検査の場合

 

私の今回の検査ではポリープの切除もなく、生検もありませんでした。

 

ですが、過去に2回の大腸カメラでポリープを切除したことがあります。

S状結腸のあたりに・・。

 

そのときは、大腸カメラだけでも、こんな5000円前後の金額では済みませんでした。

たしか2万円くらい・・。

 

検査から、大腸ポリープ切除という手術の項目に変わるからです。

こうなると、検査の点数は算定されません。

 

K721 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術

1. 長径2センチメートル未満 5,000点
2. 長径2センチメートル以上 7,000点

 

取ったポリープは、だいたい病理組織検査に出されます。

組織を採取して、顕微鏡で調べる検査。

 

私は、組織を取ることを「生検」、顕微鏡で調べることを「病理」と言っています。

 

生検については

D414 内視鏡下生検法(1臓器につき) 310点

 

病理組織検査は

N000 病理組織標本作製
1. 組織切片によるもの(1臓器につき) 860点

N007 病理判断料 150点

 

私のようにポリープを切除するとなったときには、病理組織検査と判断料が算定されます。

 

臓器が二ヶ所なら、860点×2になりますよ。

このとき、組織を採取した生検に関しては算定できません。

 

第4節 診断穿刺・検体採取料

通則
1 手術に当たって診断穿刺又は検体採取を行った場合は算定しない。

診療報酬点数早見表より

 

検査の部で通則として書かれています。

 

 

胃のポリープ切除でも

K653 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術

5. その他のポリープ・粘膜切除術 5,200点

 

手術の点数となります。

 

これ、大腸より胃の方が点数高いんですね~~。

今さらですが、知りませんでした(;^_^A

 

どちらにしても、手術代として3割負担なら、最低でも約15000円の費用はかかるということです。

 

 

まとめ

 

ここまで、胃カメラと大腸カメラの費用についてみてきました。

 

内視鏡検査としての点数は断定できるのですが、使う薬剤や鎮静剤のあるなしでも微妙に変わります。

 

ポリープ切除なんかになると、手術の項目となり費用が全然違ってくるわけ。

 

1割負担で、大まかに書いておきます。

3割負担の場合は、3倍してくださいね。

 

* 胃カメラ

検査・観察のみ  約1500~2500円
生検あり・ポリープ切除なし 約3000円~4000円
生検あり・ポリープ切除あり 約6500円~10000円

 

* 大腸カメラ

検査・観察のみ  約2000~3000円
生検あり・ポリープ切除なし 約3000円~5000円
生検あり・ポリープ切除あり 約6500円~10000円

 

私が、今回胃カメラと大腸カメラを同日に検査して、支払った費用は9330円でした。

3割負担ですよ~~。

 

生検やポリープ切除もなく、ピロリ菌の検査もせず、再診料を加えての金額です。

同じ日で一緒に検査して、一万円かかりませんでした。

 

ポリープを切除するかもしれないと予想するなら、3割負担で3万円あれば安心ではないでしょうか。

 

民間の医療保険に入っていたなら、手術給付金をいくらか請求できるかもしれませんよ~。

確認してみてくださいね。

 

おおよその内視鏡の検査費用。

参考になれば嬉しいです(^^)