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病院の値段が違うってありえる?窓口で支払う医療費のしくみ

この記事は約 8 分で読めます。

病院の値段は違う?

 

はぁ~~い(^O^)/

今日も医療事務のおばちゃん「くぅ」がお伝えします。

 

あなたが病院を受診したとき、最後には窓口で診察代を払いますよね。

何も考えずに、医療事務からいわれた金額を疑いもなく支払うはず。

 

当たり前なのですが・・。

私は、医療事務として働くようになってから、いつも領収証や明細書をみて確認しちゃうのです(笑)

 

・どんな診察にいくらかかっているのか
・間違って計算されていないか

なんて疑いの目をもって・・。(いえ、それは冗談ですが)

 

あなたも

「今日は、いつもと違って診察代安かったな~」

「ここの病院、なんだか医療費が高いような気がする」

「ひょっとして、病院によって値段って違ったりするの?」

などと思われたことはありませんか。

 

今日は、同じ診察をしてもらっても、病院によって診察の値段は違うの?というテーマでお送りしていきます。

 

 

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病院によって値段が違うのは当たり前のこと?

 

病院で支払う診察代は、診療報酬点数によって決まっています。

薬だと薬価基準点数というものです。

 

この決められた点数を金額に変えて計算していきます。

肺のレントゲンを1枚撮った、検査で心電図をしたなどと、それぞれに点数があるのです。

 

さまざまな診療行為が点数で決められていて、それは日本全国どこでも同じ。

同じ診療行為ならば、本来、診察代はどこの病院で診てもらっても変わりません。

 

なので、医療事務の仕事は、たとえ引っ越しして職場が変わっても、習得したスキルはどこででも通用するといわれるのです。

 

 

大学病院と小さなクリニックでも同じ?

 

いやいや、大きくて綺麗で先生もたくさんいる大学病院と町のお医者さん、規模の違いがあっても本当に同じなの?と思われましたか。

 

そうですよね~。

高そうな医療機器が置いてあり入院設備も多くある病院と、小さな医院が同じ値段で診察してもらえるの?って思いますよね。

 

でも、診療報酬点数で決められている以上、基本、大きい病院だからといって高い値段にはなりません。

基本的には・・ですよ。

 

もし、やっぱり入院のベッドもない小さい医院の方が安いのなら・・。

スーパーのように1円でも安い病院を、近所でさがすかもしれませんよね。

 

まぁ、先生との相性によって、安くてもあそこの病院はイヤ!ということもあるとは思いますが(^^;)

 

診察代は、診療行為に対する診療報酬点数で、ルールに基づいて計算されています。

医療機関の規模によって、点数が変わることはありません。

 

 

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実際、値段の違い感じるのですけど・・

 

とはいうものの・・、医療費の計算には細かいルールがあり、領収証や明細書を見ても簡単には分からないかもしれません。

 

なんとなく高い気もするけど、窓口に申し出るほど理解しているわけでもないし・・って、そのままになっていることもあるでしょう。

 

点数自体は、医療行為に対して決められているので、病院が違うからといって高くなったり安くなったりはしないのです。

ましてや、おまけして割引きしてくれるなんてこともありません(笑)

 

ただ、この診療点数には、大きい病院だから取れる・小さいクリニックだけが算定できるものがあります。

 

ややこしいのですが、同じ診察でも値段が違うと感じるのは、このような理由からです。

 

たとえば、血圧が高くて毎月、薬をもらっているとします。

院外処方で30日分。

 

再診料と院外処方料の他に、医学管理料という点数が算定できます。

診療所といわれるベッド数20床以下の医療機関。

ここでは225点という、けっこうな点数が取れるのです。

医学管理料は、ベッド数200床以上の大きな病院では、算定できないことになっています。

 

実際のところ、こんなふうに病院によって値段が違うという結果になっているわけです。

 

病院での医療費の違い

 

医療保険が使えないものは値段が違う

 

病院によって、値段の違いを一番感じるのは予防接種の金額ではないでしょうか。

あとは、診断書を書いてもらったときの代金など。

 

これらは、健康保険証を使えないので全て実費。

病院の自由診療なので、値段もさまざまです。

 

医療保険扱いできないものに関しては、病院によって値段が違うということになります。

 

予防接種に関しては、同じワクチンを打つのですから、1円でも安い医療機関をさがしてできれば節約になりますよね。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

今日は、病院によって値段の違いがあるの?ということについて、簡単に書いてみました。

 

医療費の計算は、厚生労働省が決定した診療報酬点数によってしています。

 

①「基本診療料」といわれる初診料・再診料。

②「特掲診療料」といわれる医学管理等・在宅医療・検査・画像診断・投薬・注射・リハビリテーション・精神科専門療法・処置・手術・麻酔・放射線治療・病理診断。

③「加算」

 

①②③を積み上げて精算しています。

 

このときに、算定できたりできなかったりする項目等があるので、病院によって値段が違うの?という疑問になったと思います。

診療報酬点数そのものは、どこの病院でも同じです。

 

入院に関してこそ、病院の規模やスタッフの人数等によって算定する点数も変化。

年齢によっても加算点があったり、診察時間によっても違うこともあったりします。

 

複雑な医療費の計算ですが、何か疑問点があれば、遠慮なく窓口の医療事務に聞いてくださいね。

 

ひょっとしたら、計算間違いということもあるかもしれませんから・・(^^;)

私も、日々間違いのないよう気を付けなくては・・と思っています。