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医療事務のおばさん「くぅ」です。
(⌒_⌒)ニコッ
どこでお勤めするにしても、人間関係って難しいものです。
性格が合う・合わない、どうも苦手なタイプ・・なんてこともありますよね。
それでも、職場でのコミュニケーションは大切で、円滑に業務をこなすためには、あの人は嫌いだとか無視するなんてことはあってはいけないわけです。
そして、医療事務は先生とも馬が合わなければ、長く働こうとも思わないでしょう。
患者さんだって、信頼し信用してるからこそ、ずっと続けて来院されるのだと思います。
「あそこのクリニックの先生は聴診器もあててくれない」なんて、愚痴をこぼしながら当院を受診される患者さん。
患者さんも病院を選んで来られるのです。
誰だって、しっかり話しを聞いてくれて、納得のいく診察をしてくれる先生を好みますよね。
それが、血圧やコレステロールの薬をもらうため・・みたいな感じならまだしも、ガンを告知されたとかなんとなくやばい症状なのでは?と思うようなときは、ちょっと心配になりませんか。
そんなときに、よく耳にするのがセカンドオピニオン。
別の先生に聞いてみよう・違う病院で診てもらおうという発想なのですが、そもそもそのセカンドオピニオンってどういう意味なのでしょうか。
・セカンドオピニオンって何?
・セカンドオピニオンって、いくらぐらいの料金がかかるの?
・保険は効くの?
・誰でもセカンドオピニオンはできるの?
本日は、セカンドオピニオンをテーマにしてみようと思います。
セカンドオピニオンってどういう意味?
・ここの先生は自分の話しをきいてくれない
・検査の結果を丁寧に説明してくれない
などと、受診したクリニックの先生に満足がいかないのなら、病院を変えてみたりするのも一つの方法ですよね。
別の病院にかかりたい・変わりたいと思えば、初診料は必要ですが他院を受診すれば良いわけです。
わざわざセカンドオピニオンなどという言葉を使ったりしませんよね。
必ず最初にかかっていた先生の許可をもらってから、別の病院に行くということもしません。
患者さんは、自由に好きな医療機関へ行かれます。
「パソコンばかり見て、問診だけで診察もない・・」なんて、うちの先生に訴える患者さんも。
患者さん自身が、かかる病院を変えたくて相談に来られるのです。
これがセカンドオピニオンということ?
いえいえ、これは本来のセカンドオピニオンという意味とは少し違うのですね~。
違う先生に診てもらうという意味合いでは、同じような感じですが・・。
患者さん本人が、通院する病院を最初から変更したいと思い、自らセカンドオピニオンをしようと言って別の医療機関を受診されます。
このときには、セカンドオピニオンとはいわないのです。
そもそものセカンドオピニオンという意味は、
患者が検査や治療を受けるに当たって主治医以外の医師に求めた「意見」、または、「意見を求める行為」
Wikipediaより
と書かれています。
『当事者以外の専門的な知識を持った第三者に求める「意見」、または「意見を求める行為」のことである。』
ともあるように、セカンドオピニオンとは、受診というより相談といった感じでしょう。
ご自身で病院を変えようと思うのとは違い、主治医(最初にかかった先生)に、別の先生の意見も聞きたい旨を伝えます。
誰でも別の先生に相談できるの?
セカンドオピニオンって、なんとなく、先生に対して失礼に当たるかもとか気が引ける、申し訳ないと思うかもしれませんが・・。
例えば、ガンだと言われた場合。
不安にもなるし、家族も心配するし、念のために違う先生の意見も聞いてみたいと思うのもよく分かります。
セカンドオピニオン希望なら、遠慮なく申し出て良いと思いますよ。
命にかかわることなら、なおさらです。
納得いくまで、別の先生の意見も聞いてみましょう。
違った見解や別の治療方法などがあるかもしれないですし・・。
誰でも、セカンドオピニオンは可能です。
別の先生に違った意見を聞いて、それでも最初の先生に・・と思ったのなら戻っていけるしね。
第2の先生に診療をお願いするにしても、最初の先生に気兼ねなく報告もでき、あとあと何かとスムーズにことが運びます。
私は、大きな手術みたいなことにぶち当たったことがないので、セカンドオピニオンを利用するか?・・って考えたら、難しいな~とは思いますけど・・(;^ω^)
もし、身内がそんな場面に遭遇したら、やっぱり悩むと思います。
っで、結局、優柔不断なので、最初の先生か第2の意見を聞いた先生か、これまた迷ったりするかも・・(笑)
本末転倒ですね(;^_^A
それでも、いざというときのために、セカンドオピニオンについては知っておいた方が良いと思います。
違う先生の意見を聞いてみる・相談するというのがセカンドオピニオン。
今の先生に黙って、他院にかかるのはセカンドオピニオンとは言いません。
初めから病院を変えることが前提なら、転院・転医ですから。
他院で別の先生の意見を聞くのは保険診療?
ではでは、セカンドオピニオンを利用して違う医師に意見を求める場合、保険は効くのでしょうか。
その前に、先生が別の医療機関を紹介する場合、診療情報提供書という手紙を書かれます。
セカンドオピニオンのときにも、次の先生には報告するべきことが多くあるわけです。
別の医師への情報提供
紹介状と言われる文書を持って、次の医療機関にかかることってありますよね。
患者さんの今までの診療内容や検査など、必要な内容が書かれています。
大きな病院を受診するときには、この診療情報提供書があるかないかで受診料が変わるのです。
詳しくは、こちらの記事にも書いてます。
『大病院に紹介状なしで行ったら?受診できてもデメリットあり』
参考までに・・。
この紹介状ともいわれる診療情報提供書は、違う医療機関を受診するときに、元の病院の先生に書いてもらうもの。
診療報酬点数には2通りあります。
・診療情報提供書(Ⅰ) 250点
普段、診察を受けていて、もう少し詳しい検査が必要になったときや検査だけを依頼するときなど、先生が他院を紹介しますと言われた場合。
診療報酬点数 B009です。
私も、今までいろいろ別の病院へかかるときに、紹介状をもらったことがありますが、この250点分の代金を支払ってきました。
・診療情報提供書(Ⅱ) 500点
診療報酬点数 B010。
って、息継ぎもできないぐらいの長い文書ですが(笑)、まさにこちらがセカンドオピニオンを希望するときの紹介状の点数です。
最初にかかった医師にセカンドオピニオンを申し出て、診療情報提供書を書いてもらいます。
保険診療での点数500点で算定。
セカンドオピニオンで行った病院では保険が効くの?
最近では多く見られる「セカンドオピニオン外来」。
大病院にはよくあるセカンドオピニオン外来を受診することになるでしょう。
とはいっても、ここでは診察や治療、検査などはしません。
あくまでも意見を求める場所で、相談をするところです。
あらかじめ、セカンドオピニオン外来のある病院をさがして、最初の先生に依頼すると良いでしょう。
受診の流れ
まず、簡単に受診の手順を書いてみます。
① 主治医(最初の先生)に、セカンドオピニオンを利用したいとお願いしてみる
セカンドオピニオンを受けたい病院を調べたり、最初の先生に相談したりします。
② 医療機関を決めたら、予約を取ってもらえたり紹介状を書いてもらう
セカンドオピニオン外来などへの予約を取ったり、患者さんへの検査結果や画像データの準備は医療事務がすることもあります。
③ セカンドオピニオン外来を受診し、違う先生の意見をきく
相談したいことをまとめておいて、質問もしてしっかりと先生の意見を聞いてきます。
④ 受診終了した後は、元の医師へ結果を持って行き、今後のことを決める
これからの治療方法や診てもらう医師について決定していきます。
セカンドオピニオンを受けた病院でお願いするときは、改めて紹介状を書いてもらい、再受診することになります。
料金について
セカンドオピニオン外来を受診するときは、保険が効きません。
診察や治療をしてもらうわけではなく、別の見解が知りたいわけですから・・。
別の病院の専門医に相談をするだけなので、保険が使えず全額自己負担となります。
紹介状は保険が効くのでしたよね・・。
では、費用はいくら?・・というと、これは医療機関によってさまざま。
30~60分ぐらいで、2万円~5万円っといったところではないでしょうか。
私の知っている病院では、1時間以内の相談で2万円の消費税です。
1時間3万円の消費税というのが多いような感じもします。
関西より関東方面の方が高いと思うのは私だけでしょうか(^▽^;)
関東の方は30分で、2万円の消費税のところが多い気がしました。
決められた少ない時間なので、効率よく相談できるようにメモをしてから行くと良いと思います。
まとめ
日本でも、こういったシステムは30年前から導入されているのですが、セカンドオピニオンを受けたことがある人はまだまだ少ないのではないでしょうか。
別の先生の診断を仰ぐのも一つの方法。
セカンドオピニオンはカウンセリングのようなものなので、料金は実費です。
保険は効きません。
先生を変えたい・別の病院にかかりたいというのは、セカンドオピニオンではないのです。
そのときは、外来受診で保険も効きます。
同じ紹介でも、セカンドオピニオンの場合は元の先生のところへ戻ってきて、今後の相談をするわけ。
ちなみに、最初の先生に内緒で大きな病院を受診すると、紹介状もなくて選定療養費という金額を払わなければなりません。
しかも、検査もまた一からで、結果が出るまで時間もかかるし、医療費もかかります。
紹介状には、検査結果や画像データから診療内容まで詳しく書いてあるはずです。
黙って、他院にかかるのもいろいろ大変。
いざというときのためにも、普段から先生とは何でも相談できる関係であると良いですね。
今回は、身内がいつどんな大病にかかるかもしれないので、別の先生の意見を聞く流れや費用などを知っておくのも大切かな~と思いました。
今日の記事が少しでもお役に立てれば・・と(*^^)v