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トローチは内服薬?外用薬の種類ってどんなものがあるの?

この記事は約 10 分で読めます。

トローチは内服薬なの?

 

このところ、少し喉の調子が悪く、イガイガした感じがあります。

常備しているトローチを、時折なめながら仕事をしている「くぅ」です(一一”)

 

うちの医院でも、このトローチはよく処方される薬剤。

患者さんの方から「トローチってもらえますか?」という声もあったりします。

 

ドラッグストアでも、同じように口に含んで溶かすトローチといわれるものもありますよね。

 

のど飴を買って舐めるときもありますが・・。

私がトローチを使う場合は、先生に診てもらって処方してもらいます。

 

で、今日は、このトローチを算定する時の話しをしようと思います。

・トローチは内服薬じゃないの?
・外用薬の種類ってどんなのがあるの?
・内用薬と外用薬の違い

このような内容で書いていきますね。

 

内用薬と外用薬の算定の仕方は違うので、医療事務の初心者さんは気を付けてくださいよ~。

 

 

 

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トローチって内服薬じゃないの?

 

医療機関に勤める前、資格を取得するために学習していたときにも、問題にはトローチがよく出題されていました。

 

もう20年以上も昔の話しなので、その頃のことはあんまり覚えていませんが、内用薬か外用薬か間違いやすいので、問題になっているのだと思います。

 

トローチって口の中にいれるものだから、てっきり内服薬だと思っていませんか。

いやぁ~~、それが外用薬で算定するのです。

 

昔は深い意味も考えずに、トローチが出たら外用薬で計算すること!って、もう丸覚えですよ(笑)

 

 

外用薬と内用薬の違い

 

トローチが外用薬ってなんだか変な気もしますが、そもそも外用薬と内用薬の違いは何なのでしょう。

 

外用薬は、内服薬と注射薬以外の薬のことといわれています。

もっと分かりやすく言ってよ~~って感じですよね(^▽^;)

 

内用薬は、内服薬とか経口薬ともいわれ、口に入れて飲み消化管で吸収されて体に入る薬です。

 

(。´・ω・)ん?

それなら、トローチも口に入れて飲み込んでいるようなものですよね~。

まぁ、実際は舐めてるんですが・・。

 

では、外用薬とは?というと・・。

 

主に皮膚や粘膜など体の表面から吸収する薬。

目や鼻に直接使う薬や湿布薬なんかもそうです。

 

トローチは消化管ではなく、口に含んだときに口や喉の粘膜から吸収されるので、外用薬となるわけ。

 

溶けて唾液と一緒に飲み込んだら、消化管で吸収??・・とか、いろいろ余計なことを考えて、やっぱり内服薬の気もする・・なんて、屁理屈をいうのは私だけしょうか( ̄▽ ̄;)

 

いやぁ~、算定上は外用薬です

迷っても内用薬ではありません(笑)

 

 

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外用薬の種類

 

外用薬の種類もかなりの数がありますが、わかりやすものがほとんどです。

トローチのように悩むようなことは少ないと思いますが・・(^^;)

 

算定の基準ともいえそうな薬剤の形の違いも見ておきましょう。

形状からも、なんとなく外用薬の種類はわかってきそうですね。

 

内用薬の形

錠剤、カプセル剤、粉剤、口腔内崩壊錠、分散錠、粒状錠、丸剤、散剤、顆粒剤、細粒剤、末剤、液剤、シロップ剤、ドライシロップ剤、経口ゼリー剤、チュアブル、バッカル、舌下錠

けっこうな形状があるのですね~。

 

外用薬の形

軟膏剤、点眼剤、眼軟膏、点鼻剤、点耳剤、耳鼻科用吸入剤・噴霧剤、パップ剤、貼付剤、テープ剤、クリーム剤、ローション剤、液剤、スプレー剤、ゼリー、パウダー剤、ゲル剤、吸入粉末剤、吸入液剤、吸入エアゾール剤、硬膏剤、坐剤、膣剤、注腸剤、口嗽剤、トローチ剤

など、さまざまな形があります。

 

塗布剤(塗り薬)や貼付剤(貼り薬)、点眼薬、点鼻薬、坐薬などは、迷わず外用薬だとわかりますよね。

 

含嗽剤(うがい薬)は、口に含んでも最後には吐き出すので、内服薬ではありません。

 

エアゾール剤(スプレー薬)も、口の中に噴霧しますが、局所に直接投与ということで外用薬。

 

 

ややこしい薬剤は他にもある?

 

うがい薬や吸入薬、トローチは外用薬なので、間違いないようにしてくださいね。

特に、口腔内で使う薬は内服薬になるのかも・・と思いがちですが、気を付けましょう。

 

口内炎のときに使う、口腔内への塗るデキサルチン軟膏や、アフタッチ口腔用貼付剤などは
外用薬となります。

 

あと「内用薬の形」のところでもあった、チュアブル・バッカル・舌下錠について。

 

舌下錠というのには、よく耳にする狭心症などの発作時に使うニトロペン舌下錠やニトロール錠などがあります。

 

これは舌の裏側、舌の下あたりに含んで、口の粘膜から吸収させる薬。

 

うちでも、時々処方されます。

即効性もあって、テレビのドラマなんかでも出てきたり・・(^▽^;)

 

イーフェンバッカル錠などのバッカル剤は、歯と歯茎の間に挟んで、唾液で溶かす薬。

 

舌下錠もバッカル剤も両方、口腔粘膜から吸収させます。

トローチが外用薬なら、同じようにこれらもそう考えるでしょう。

 

でも、違うのです。

内用薬となります。

 

OD錠は「口腔内崩壊錠」ともいわれ、口の中で溶かして飲めます。

オルメテックOD錠5mgやタケプロンOD錠15など。

 

とは言っても、患者さんは他の薬があると一緒に水で飲み込んでおられますが(笑)

 

チュアブル錠は噛んで溶かして飲む薬で、小さな子供に処方されるような気がします。

キプレスチュアブル錠5mgといった感じです。

 

OD錠やチュアブル錠も内用薬。

 

こんなふうに、内用薬が口に入れて飲み消化管で吸収されて体に入る薬という定義なら・・。

口腔粘膜から吸収させる薬は内服薬ではない!と思うのですが・・。

 

口に入れても外用薬なんですよね~~。

トローチが外用薬で、舌下錠が内用薬なんて・・。

 

ほんまに分からん!!

ちんぷんかんぷん ?(゚_。)?(。_゚)?

 

実は、私ももう丸覚えです(;^_^A

トローチは外用薬と覚えましょう。

 

算定する時も、外用薬は全量で計算だし、内用薬にしてしまうとレセプトの点数も違ってきます。

 

資格取得の出題では、トローチはよく出ると思いますよ。

 

投薬の計算方法については

投薬の点数計算でつまずくあなたへ。五捨五超入のしくみから

こちらの記事にも書いています。

 

参考にしてみてくださいね。

 

 

まとめ

 

本日は、トローチは内服薬なの?というテーマで書いてきました。

口の中で使用するから内服薬だとは限らないのですね~~(^^;)

 

同じように口腔内で使う薬、デキサルチン軟膏やアフタッチ口腔用貼付剤も外用薬。

これらは「軟膏」「貼付剤」と書かれてあるので、外用薬ってわかりやすいですよね。

 

でも、トローチは錠剤ですから・・。

勘違いするのも無理ありません。

 

この際、私のようにトローチは外用薬だと覚えきっちゃいましょう。

医療事務の資格勉強をしていると、投薬で出題される頻度も高いです。

 

迷った時は、薬剤の形状でも考えることができますね。

内用薬か外用薬か悩んだときは、薬価基準点数早見表で確認することをオススメします。

 

応援しています。

頑張ってくださいね(#^.^#)