この記事は約 10 分で読めます。
医療事務に興味があるあなた!
医療事務をめざそうかな~と思っているあなたへ。
窓口会計の事務が診療代をもらう時、どうやって値段が決まっているのか知っていますか?
病院で渡された領収書に書いてある点数っていったい何なのか、気になったりはしていませんか?
そもそも医療機関で支払う代金は、日本全国どこでも同じしくみで精算されています。
保険点数という決められたルールで計算されているのですよ~。
診療報酬点数といわれ、医療事務として働いている人で、この言葉を知らない人はいません。
点数の内容は?といえば、医療事務の勉強をしていた初めの頃は、チンプンカンプンで複雑~~というイメージでしたけど・・(^▽^;)
でも、大丈夫です。
診療報酬の1点の意味から理解していけば、心配はいりません。
本日は、この診療報酬点数の1点について書いてみますね(^O^)/
診療報酬の1点について
診療報酬とは、医療のサービスに対して支払われる金銭のことです。
医療行為などの対価としてもらえる報酬。
この診療報酬を計算する時に点数が必要となってくるのです。
それぞれの診療行為が評価され、料金化して診療報酬点数というものにしてあります。
けれど、医療機関に勤めているからといって、その点数を全て知っている!覚えている!なんてことはありえません。
うちのような小さい医院に勤めている医療事務員でも、特化された診療科だけでも、全部把握しているなんてことは、まずないでしょう。
なぜなら、とてつもなく点数項目は多いし、わざわざ暗記することでもないですから・・。
安心しましたか?
私のように50代ともなってくると、点数なんてもうほとんど頭に入ってこないし(〃’∇’〃)ゝエヘヘ
言い訳のようですが、点数も2年に1回改正されるしね。
なんといっても、優秀なコンピューターさんが、その都度教えてくれますから(笑)
とはいうものの、いったい支払い代金はいくらになるのでしょうか?
診療行為が点数化された、そのあとの金額は?
私達は病院でどのようにしていくら払っているのか、たしかにそれは知っておきたいことですよね。
万が一、医療事務として仕事をしなかったとしても、病院で渡される領収証の意味が少しは分かるようになりますから。
保険点数って何円?
では、診療報酬1点はいくらなのでしょう。
ハイ(^-^)/ それは、ずばり10円です!
医療機関へ保険証を持って行って、診察を受けた時。
診療報酬点数表に書かれてあるものは、保険診療では全て1点が10円なのです。
自由診療や労災など保険扱いでない時は、この限りではありません。
健康診断など保険証を提示しても自費扱いになる時は、診療報酬点数表に従って計算されます。
今、ちょっとゴソゴソと病院からもらった領収証をさがしてみました。
・「領収証」←うちの医院はこれ!
・「領収書」
・「診療費請求書件領収書」
・「診療費受領書」
あまり意識していませんでしたが、手元にあるものでも、こんなふうに違った表示になっていました(^^;)
いろいろあるんですね~。
同時に、これらの領収証ともう一枚手渡される「明細書」というもの。
これには、診療行為の内容がもっと詳しく書かれ、点数も一つ一つ全て書いてあります。
実はこの明細書を発行している医療機関では、再診時に1点加算されることになっているのです。
詳しくは
こちらの記事で書いていますので、ご参考まで。
診療報酬点数を簡単に計算してみよう
それでは、例を挙げてみましょう。
1点が10円なのは忘れないで下さいよ。
私は、毎月皮膚科に通っています。
診察と薬の院外処方箋をもらいました。
・再診料 124点(令和2年4月1日改定)125点
・投薬(院外処方箋) 68点
合計で192点193点と領収証に書かれてあります。
負担割合が3割。(お持ちの保険証によって負担割合は違います)
診療報酬1点が10円なので、全部で1920円1930円ですね。
その3割で、×0.3は576円579円。
健康保険法により10円未満の端数は四捨五入なので、会計では580円の支払いとなりました。
では、もう一つ。
私・・夏頃から、胃の調子が悪くて薬をもらって飲んではいたのですが、なかなかすっきりしませんでした。
しばらく通院していましたが、胃癌だったらどうしよう?なんて不安もよぎり(^^;)、胃カメラ検査をすることに。
先月、上部内視鏡検査をしました。
・再診料 72点
・検査料 1162点
・医学管理等 225点
(令和元年10月から再診料は73点に変更になっています)
合計で1459点なので14590円。 Σヾ(・Д・´○)ノ ワォ~高っ!
(令和2年4月からだと1460点→14600円)
まぁ、3割負担なので4377円、四捨五入で4380円でしたけど・・。
7月(平成29年のこと)には、胸のレントゲンでちょっと気になったことがあって、胸部CTを撮りにいったのですが、その時は初診で6100円でした。
CT検査だけで1750点。
その内容は明細書を見ると詳しく書かれています。
それにしても、3割負担高いですよね~。
どれだけ病院に行ってるの?なんて思われそうですが、心配性なもので(≧▽≦)ゞ
あっ!
すみません、脱線し過ぎました?!(^▽^;)
私の診察歴なんて・・アハハ
まとめ
2年に一度の診療報酬改定があり、途中でややこしくなりましたが・・(;^_^A
診療報酬が1点の算定でいくらになるのか、お分かりいただけましたか。
このように、診療報酬点数表に書かれてある点数1点が10円というルールのもと、医療費というのは決められているわけです。
あなたも、今度病院へ行かれた時は、一度領収証や明細書をながめてみて下さい。
会計で精算されるがままに代金を支払うだけでなく、ご自身がいったい何割負担なのか、どんな点数項目が発生しているのか、なかなか興味深いですよ。
あり得ない事ですけど初診料と再診料を間違えられたら、ずいぶん値段も変わりますから(笑)
診療報酬1点が10円、これがややこしかったら、点数そのままに割合負担をかけて計算するのがコツです。
合計288点だったら、1割負担で×1の288円→290円。
3割負担で288×3で864円→860円です。
医療事務として働くようになれば、
・どんな診療行為が何点になるのか
・取り損ねていないか
・間違っていないか
というところから始まり、1点10円で計算していきます。
今日は難しい点数の取り方は横に置いといて、まず診療報酬1点が10円だということを書いてみました。
参考になれば嬉しいです(*^^*)