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電子カルテのシステム。診療所の医療事務が入力する基本情報

この記事は約 13 分で読めます。

電子カルテのシステム

 

医療事務のおばさん「くぅ」です。

 

なんか久しぶりに記事を書いているのですが、気が付けば今年もあとわずかになっていました(;^_^A

公私ともにちょっと忙しくて「ハーティジム」サイトはほったらかしで・・アハハ。

 

仕事の方は毎日、電子カルテ入力は必須です。

 

電子カルテを導入していない医療機関でも、ほとんどがレセプトコンピューターを使っているはず。

 

小さな医院では、入力業務は医療事務の仕事の一つです。

 

電子カルテやレセコンのメーカーによって入力の仕方はさまざまでしょう。

でも、業務上で必要な情報は基本的には同じです。

 

今日は電子カルテのシステムを書いてみますね。

 

医療事務をめざしているをあなたにもイメージしやすいように、電子カルテの業務について
みていきます。

 

 

 

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電子カルテのシステムについて

 

診療所クラスの医療コンピューターは、電子カルテのみというわけではありません。

電子カルテを導入しているという医院はそう多くはないと考えられます。

 

レセプト請求するのに、ほぼ電子化されているのは事実。

でも、それには電子カルテでなくてもレセプトコンピューターがあれば大丈夫です。

 

では、レセコンで充分なのにクリニックで電子カルテシステムを導入するメリットは何なのでしょうか。

 

 

医療事務にとって電子カルテは楽?

 

紙のカルテを想像してください。

先生が紙カルテにボールペンで記入している様子が思い浮かびますよね。

 

問診した情報を書いたり、指導したことや検査の結果・図を詳しく描いたり、薬の処方を記載しておられます。

 

その紙カルテの情報をレセプトコンピューターに入力していくのです。

 

カルテに記入するのはドクターで、入力していくのが医療事務スタッフ。

 

初診・再診料から検査の項目や処方された薬剤にわたるまで、算定できること(レセプト請求すること)を入力していきます。

 

ですが、電子カルテでは、先生が紙のカルテに書いていたことを自ら入力していくわけですから、医療事務はチェックをするということになるわけ。

 

漏れている点数はないか、加算できるものはないか、算定し過ぎていることはないかなど確認して修正していきます。

 

そう考えると、レセコンのときのようにカルテを入力するという業務ではないので、電子カルテの方が楽と言えますよね。

 

それでもシュライバーやドクターズクラークのように、先生の事務作業を補助する業務では入力するという作業があるわけです。

 

詳しくはこちらの記事でも書いています。

シュライバーは医療事務の仕事?働く場所と資格取得について

医師事務作業補助者になるには?資格やスキル・仕事内容など

 

 

電子カルテシステムであるというのは、基本的には紙のカルテがないという状態です。

 

まぁメーカーに聞いたところによると、電子カルテと紙カルテを併用しているクリニックも少なからずあるとか・・。

 

先生が紙カルテの方に慣れているからでしょうか(^▽^;)

電子カルテへ移行中の場合も、しばらくは併用しているパターンとかですよね。

 

 

電子カルテの本来の意味

 

先生が今まで紙カルテに記載していた診療内容を入力する、これが電子カルテに置き換わるということ。

 

カルテ棚から患者さんのカルテを取り出して先生が診察内容を書き、終了後はまた棚へ片付けるの繰り返しでした。

 

紙カルテには、患者さんの氏名・年齢・生年月日、住所や電話番号の基本情報が書かれてあります。

診察時には、先生が年月日や症状や治療方法、病名も記入。

 

これらを全部、電子カルテに入力していくのです。

もちろん、カルテ棚にもどすという行為もありません。

 

電子カルテシステムでは、受け付けた患者さんの基本情報を医療事務が入力しておきます。

保険証の確認はきっちりと行いましょう。

 

先生が電子カルテに診療情報を入力して保存されていきます。

イメージとしては、パソコン入力している感じ。

 

院内に事務用・先生用のパソコンが何台かあるといった状況です。

 

医療事務は保険証の基本情報、会計のための算定点数の確認をします。

電子カルテというものは、紙カルテと同じことなのですよね~。

 

カルテに入力するだけでは清算できていない状態というわけです。

 

 

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レセプト作成やオーダリング

 

電子カルテといっても、ただそれだけでは患者さんの情報をパソコンに入力・保存しただけになってしまいます。

 

患者さんには診察代の請求、それ以外の請求であるレセプト(診療報酬明細書)の作成をしなければ収入になりません。

 

そこで、レセプトコンピューター(レセコン)も備わっていなくてはならないのです。

会計業務やレセプト作成をするシステムが必要。

 

先ほど書きましたが、電子カルテシステムではレセコンのようにカルテ内容を手入力しなくても良かったですよね。

 

先生が入力してくれれば診療報酬点数を計算してくれ、会計やレセプト作成ができます。

 

電子カルテシステムには、このカルテとレセコンが備わっていると考えられるわけ。

 

 

もう一つ、オーダリングというものがあります。

先生が診察時に検査をしたいと思ったとき指示を出しますよね。

 

検査や注射などの指示、処置をして欲しいとか薬を調剤して欲しいとか。

こういった先生の指示をそれぞれの部署にオーダーするシステムがあります。

 

PCに入力した指示書が、看護師や検査技師などの他の部署で出力されるのです。

今まで紙の指示書で動いていたことが電子カルテ上でできます。

 

紙カルテは1枚ですが、電子カルテではそれぞれの部署のPCで見ることができ、情報が共用できるのです。

 

電子カルテシステムでは

・電子カルテ
・レセコン
・オーダリング

この3つで、紙が必要なくなるというわけ。

 

どれもパソコン入力は必須ですが、特別に難しい入力方法ではありません。

 

メーカーごとにそれぞれ入力方法は違うと思いますが、キーボード操作ができるなら大丈夫です。

 

現場で慣れていきましょう。

 

 

メリット・デメリット

 

メリットとしては、電子カルテシステムを導入すると紙カルテのように保管場所がいりません。

 

入力する人のミスがあったとしても、記載ミスは防げます。

紙カルテでは人のすることで書き間違いがありますが、電子カルテでは薬剤名など元々搭載されているので記載ミスのような間違いは起こりません。

 

検査項目なども同じ、名称は登録されている検査名がありますから・・。

 

患者さんの情報・検査結果など画面共有できます。

 

ドクターのカルテの字が読めないなんてこともないですから(笑)

 

電子カルテシステムを導入することで入力業務が効率よく進むので、患者さんの待ち時間の短縮にも繋がるでしょう。

 

 

逆にデメリットを考えると、医療機関的にはコストがかかります。

停電や何かエラーが発生したときには、カルテすら準備できなくなります。

 

オーダリングや情報を画面上で共有できてしまうので、スタッフ間でコミュニケーション不足が起こるかもしれません(;^_^A

 

小さな医院で、電子カルテが必要なのかということは、院長先生の考えしだいでしょうね。

 

レセコンにしろ電子カルテにしろ、現場で対応していくしかないのですが、簡単なキーボード入力はできるようにしておいた方が良いですよ。

 

 

電子カルテのメーカー

 

余談になりますが、電子カルテのメーカーもいろいろあります。

勤務先によって、メーカーは違うでしょう。

 

昔のパナソニックだったPHC社やダイナミクスというメーカーはよく耳にします。

旧パナソニックではメディコムというシリーズが、けっこう有名ではないでしょうか。

 

富士通やキャノン(旧東芝)、日立なども。

ビー・エム・エル、ユヤマなどさまざまなメーカーがまだまだあります。

 

どこのメーカーでも、慣れるまでは頑張りましょ(^^)

 

日本医師会の標準ソフトであるORCA(オルカ)も聞いたことがあり、これと連携しているメーカーもあります。

 

 

まとめ

 

電子カルテのシステムを導入している診療所は、大きな病院ほど少ないかもしれません。

それでも、私の知っている範囲での診療所でもかなり使われていたりします。

 

レセコンにしても電子カルテにしても、医療事務がする仕事は基本情報の入力・会計とレセプト請求です。

 

先生の考え方や電子カルテのメーカーによっても運営の仕方が変わるでしょう。

 

電子カルテ・レセプト作成・オーダリングなどの入力は、パソコンのキーボード操作ができれば大丈夫。

 

レセコンを使った経験があれば心配いりません。

電子カルテシステムに慣れていくだけです。

 

紙カルテのようにカルテがない!なんて失くすこともないし、ドクターの文字が読みにくいなんてこともなくなります。

 

カルテ情報をそれぞれのパソコンで共有できたり、カルテの保管場所にも困りません。

 

診療所クラスでも電子カルテのシステムを導入しているところが多くなってきています。