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医師事務作業補助者になるには?資格やスキル・仕事内容など

この記事は約 16 分で読めます。

医師事務作業補助者になるには

 

医療事務のおばさん「くぅ」です(*^^)v

私が医療事務の資格を取ったのは23年前のこと。

 

その頃は資格名なんて全然気にもせず、ただ医療事務の勉強をしてみたいと思ったのでした。

 

医師事務作業補助者という資格があったかどうかなんて、全く知らず・・(;^_^A

 

今では、医師事務作業補助者としての需要も多くなってきて、ドクターズクラークという名も浸透しつつあるのではないでしょうか。

 

とは言っても、私のように個人の小さな医院に勤めていると、あまり話題にもあがりません。

 

新人さんが入ってくると、「医療事務の資格ある?」「以前、どこかの医療機関に勤めた経験ある?」と尋ねるぐらいです。

 

これは、仕事を教えていくのに、今後の指導方法がちょっぴり変わるので聞きます。

わざわざ「何ていう資格?」とは聞きませんね~(笑)

 

でも、新しく資格取得しようと思われるあなたには、医師事務作業補助者という資格がどのようなものなのか、お伝えしておこうと思います。

 

この資格、医師事務作業補助者に関しても国家資格ではないのですが、他とは違う部分もあるので・・。

 

今日は、医師事務作業補助者になるためには・・というところから、仕事内容や資格などについて書いていきます。

 

 

 

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医師事務作業補助者になるには?

 

何か資格を取りたいと思って医療事務の勉強を始めた私。

 

ずっと入院設備のない医院で働いているので、入院関連のレセプトも忘れつつあります。

っていうか、忘れています(;^_^A アハハ

 

医療事務の仕事といっても、医療機関よってさまざまな業務があるので、経験者であっても勤務先のルールで働くのですね~。

 

もちろん、算定ルールやレセプト作成については、日本全国どこでも同じ。

 

仕事の一日の流れや細かい決まりごとは、勤務先のやり方に従わなければなりません。

 

ただ、この医師事務作業補助者に関しては、医師の指示のもとでする事務的な業務しかできないのです。

 

 

医師の事務作業を補助する医療事務の仕事内容

 

ではでは、事務的な業務とは、いったいどのような仕事内容なのでしょうか。

 

ドクターズクラークとも呼ばれている医師事務作業補助者。

医師事務作業補助者とは、先生の事務的な仕事を代行するようなサポート業務です。

 

医師が診察に集中できるように、業務の負担を減らすのが医療事務の役割。

 

医師事務作業補助者の主な仕事は

・文書作成
・カルテ入力
・処方箋発行
・検査や次回予約のオーダリング
・カンファレンスの準備
・行政への対応

など、医師の代わりにする業務。

 

医療機関によって多種多様にはなります。

 

診断書や診療情報提供書(紹介状)など、医療文書の作成を代行。

入院書類・退院サマリーなども。

電子カルテなど、診療録への代行入力があります。

 

診察室で時々、先生の横でコンピュター入力をしている事務員さんを見かけませんか?

 

電子カルテに入力することで診療録が作成でき、検査や処方などのオーダーができたり検査結果の出力もできます。

 

診察時以外でも、データの整理や統計や調査をまとめたりカンファレンスの準備など、医師のサポートをするわけです。

 

医療事故・感染症に関すること、医療情報システムの入力など、行政への対応もあります。

 

基本的には医師の指示の元でということ。

医師の補佐をする医療事務です。

 

医師事務作業補助者には、レセプト請求業務や受付窓口の仕事はありません。

 

一人(複数の医師をかけもちすることも・・)の医師を個別にサポートする、縁の下の力持ちとも言えそうです。

 

なんとなく秘書のような感じもしますよね~。

 

 

医師事務作業補助者の仕事内容

 

 

小さな医院で働く場合

 

私は、ずっと個人経営の診療所で働いてます。

 

ここでいう医師事務作業補助者として、医師の指示の元でする業務に携わっているようにも思います。

 

たとえば、電子カルテの代行入力や診断書や紹介状の作成などなど。

 

大きな病院とは違って、さまざまな業務をこなすのが小さな医院の医療事務です。

なんでも屋さんですね~(笑)

 

個人的には、私も大きな意味では医師事務作業補助者といえそうな気がしています(^▽^;)

 

 

医療事務の資格については、こちらの記事でも書いています。

医療事務資格の名前って何種類ある?間違いやすい正式名称

 

 

私の場合、先生のそばで働く業務が、今までもあったわけです。

 

うちの先生も「書類が多すぎて・・」と、よく文書作成について嘆いておられます。

どこの医師も、診療以外の仕事は多くあるのですね~。

 

そんなサポートをする業務が医師事務作業補助者。

 

なのですが、ここで私のような医療事務が医師事務作業補助者とは言えない理由があります。

 

それは、医療事務の要ともいえる診療報酬明細書(レセプト)作成や点検、請求業務に関わる業務ができないということ。

受付窓口の業務もできません。

 

考えてみれば、これらは必然的に医師の事務作業のフォローではないですもんね(^^;)

 

医師事務作業補助者と呼ばれる医療事務は、専属で医師のサポートをする仕事。

 

他の業務ができないということで、私のような事務員は医師事務作業補助者とは言えないようですね。

 

 

というか、平成20年に新設された「医師事務作業補助体制加算」という診療報酬点数。

 

これは、入院設備のあるベッド数と医師事務作業補助者の人数に対する加算点です。

うちのような小さな医院には、関係のない項目となっています。

 

医師の事務作業をサポートしていたとしても、加算するためには条件があるというわけです。

 

こちらの記事でご確認くださいね。

医師事務作業補助体制加算を診療所で算定。必要な条件とは?

 

 

医療事務の仕事として、医師事務作業補助者の業務内容とは?

『診断書などの文書作成補助、診療記録への代行入力、医療の質の向上に資する事務作業(診療に関するデータ整理、院内がん登録等の統計・調査、医師等の教育や研修・カンファレンスのための準備作業等)並びに行政上の業務(救急医療情報システムへの入力、感染症サーベイランス事業に係る入力等)への対応に限定するものであること。

なお、医師以外の職種の指示の下に行う業務、診療報酬の請求事務(DPCのコーディングに係る業務を含む。)、窓口・受付業務、医療機関の経営、運営のためのデータ収集業務、看護業務の補助並びに物品運搬業務等については医師事務作業補助者の業務としないこと。

 

医学通信社 診療点数早見表より

のように、診療報酬点数早見表にも記載される、病院で働くスタッフのことです。

 

医師事務作業補助体制加算が算定できるという意味での医師事務作業補助者は、個人の医院にはいません。

 

 

病院の意味は、こちらの記事で書いています。

病院の20床以上の意味。医療機関で働きたいけど何が違う?

ご参考までに・・(^^)

 

 

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医師事務作業補助者の資格

 

そういう医師事務作業補助者の資格は、私の中でも記憶に新しいもの。

 

もちろん資格はなくても、医療事務として働けます。

医師事務作業補助者にも資格は必須ではありません。

 

けど、試験に合格して認定証を手にしておいた方が、知識があるとみなされますものね~。

 

医師事務作業補助者としての資格にも、いくつかあります。

 

 

① 医師事務作業補助技能認定試験

 

この試験に合格した人だけが「ドクターズクラーク」という称号がもらえます。

 

医師事務作業補助者 = ドクターズクラーク というわけではなく、この資格に合格した人だけの称号だったのですね~。

 

主催団体は、一般財団法人日本医療教育財団と公益社団法人全日本病院協会との共催。

 

受験資格があるので気を付けましょう。

 

1.教育機関等が行う教育訓練のうち、認定委員会が認定規程により定める「医師事務作業補助技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合すると認めるものを履修した者

 

2.医療機関等において医師事務作業補助職として6ヶ月以上(32時間以上の基礎知識習得研修を含む)の実務経験を有する者

 

3.認定委員会が前各号と同等と認める者

 

※1~3のいずれか一つに該当する者です。

 

 

② 医師事務作業補助者検定試験

 

先ほどの①と名前もよく似ていて、ややこしいです(^^;)

この試験に合格すると「ドクターズオフィスワークアシスト」と呼ばれます。

主催団体は、JSMA(技能認定振興協会)。

 

 

③ 医師事務作業補助者実務能力認定試験

 

主催している団体は、全国医療福祉教育協会。

試験日程は、3・6・10月の3回です。

 

 

医師事務作業補助者の資格

 

④ 医師事務作業補助業務実務能力認定試験

 

これもまた、③とほぼ同じような名称。

間違いそうです(;^_^A

 

この資格の合格者への称号は「認定医師秘書」。

主催は、特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会です。

 

こちらの資格も、以下のいずれかに該当する者という受験資格があります。

 

1.当協会指定教育機関において認定医師秘書 講座の受講修了をした者

2.医療機関において医師事務作業補助職として6ヶ月以上(32時間以上の基礎講習や研修等を修了している者を含める)の実務経験を有し、当協会規定の実務経験証明書において、実務経験保有者と確認が取れる者

 

 

⑤ 医療秘書技能検定試験

 

一般社団法人 医療秘書教育全国協議会が主催団体です。

 

3級・2級・準1級・1級とあります。

準1級以上に合格することにより、医師事務作業補助技能認定の一つの条件を満すことになるようです。

 

 

⑥ 医師事務作業補助者養成講座

 

日本医療事務協会が主催団体ですが、ドクターアシストクラークといわれています。

 

この試験に合格すると、履歴書の資格欄には、医師事務作業補助者検定試験合格と書くということです。

 

 

②・③・⑤・⑥に関しては、受験資格は不問で特にはありません。

 

もちろん、資格のいらないのが医療事務。

どれも民間資格なので、医師事務作業補助者の資格がなくても採用される可能性はあるでしょう。

 

医師事務作業補助者と採用されてから、6ヶ月の研修期間・32時間以上の研修ということになります。

 

 

まとめ

 

医師事務作業補助者になるには資格が必要なのか?について書いてみました。

 

医療事務という仕事全般、医師事務作業補助者に関しても資格は必須ではありません。

医療知識や必要なスキルがなくても働くことはできるのです。

 

配属されてから、6ヶ月の研修期間・32時間以上の研修ということになります。

 

仕事内容は、医師の事務的な作業を代行するといったサポート業務です。

 

医師事務作業補助者としてできる仕事にルールはありますが、病院によって業務内容はさまざまでしょう。

 

私の勤務先のような小さなクリニックでは、医師事務作業補助者と呼ばれるスタッフはいません。

同じように、先生の事務的な作業を補佐することは多々ありますが・・(^▽^;)

 

もちろん、医療事務経験者ならスキルはあると思うので、医師事務作業補助者として病院へ就職という手もありそうです。

 

医師の働き方改革による、病院勤務医の負担低減・処遇の改善に資する「医師事務作業補助体制加算」が算定できるので、今後もニーズは増えるでしょう。

 

医療事務の要とも言われてきたレセプト請求業務ができなくても、医師事務作業補助者のように専門的な職種で採用されることもありそうですね。

 

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