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保険証の切り替え中に受診された患者さんへ必ず伝えること

この記事は約 11 分で読めます。

保険証の切り替え中に受診

 

診療所勤務の「くぅ」でぇ~~すヽ(^o^)丿

 

このところ新型コロナウィルスの感染者数がじわじわと増えてきましたよね~。

コロナ予防接種の4回目も始まったりと、何かと忙しくなりそうな感じもしてきました。

 

まだまだコロナ・コロナの日々が続きそう~。

 

ということで・・、って何がどういうことやねんという気もしますが(笑)

本日は、医療事務になりたてホヤホヤの新人さんにも覚えて欲しい初歩的なテーマです。

 

患者さんが受付で「今、保険証の切り替え中なんですが・・」と言われた場合、どんなことを伝えなければならないのかをまとめておこうと思います。

 

医療事務の受付対応の一つとして、覚えておきましょう。

 

 

 

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保険者証の切り替え中に受診された患者さんへ伝えること

 

医療機関を受診するときは、あなたも保険証を必ず持って行きますよね?

 

医療事務として働き出して、窓口担当になったとき。

患者さんからはまず保険証を預かります。

 

「アッ、忘れてきた~」

「今日は持ってきてないのですけど・・」

「今、保険証の切り替え中なんですー」

と、窓口で患者さんはさまざまなことを言われます。

 

 

持ってこられるのを忘れた場合

 

今日のメインテーマは、保険証の切り替え中の患者さんなのですが・・。

 

その前に、そもそも保険証を忘れてきたと言われる患者さんへの対応。

 

本来なら保険証を持参してない時点でd (´Д`) アウト~!です(笑)

保険扱いできない、全額実費だということ。

基本、保険証は受診されるたびにチェックします。

 

とは言うものの・・。

 

「良いですよ~」「次回持って来て下さいねー」と言う場合もなきにしもあらず。

医療機関は優しいですね~~。

 

これは一ヶ月の間に一度でも確認していたら、まず変更はないだろうという前提だから。

 

レセプトは一ヶ月単位で提出するので、最低でも一ヶ月に一度は必ずチェックします。

本来は毎回ですよ~(;^_^A

 

慢性の患者さんで、通院中の患者さんに対してはパスできるなんていう医療機関も中にはあるかもしれませんが・・。

 

受診された患者さんの保険証の確認は必須です。

 

 

保険証を切り替え中の場合

 

次に、患者さんが自ら「今、保険証の切り替え中なんですが・・」と申し出てくれたとき。

 

そんな場合は、受付窓口できっちりお伝えしなくてはならないことがあります。

 

① 本日の受診に際しては10割負担、自費であること

② 受診されたその月の月末までに新しい保険証を持って来てもらうこと

③ 持ってきたもらったときの清算の方法について

④ 間に合わなかった場合の対処

 

これらを伝えて、今日の受診は実費であることを承諾してもらいます。

薬が院外処方なら、薬局側でも全額自費であることも加えてあげましょう。

 

 

① 10割負担

 

保険証を持参してもらわなくては保険扱いができません。

 

カルテに患者登録をして、レセプト請求をしなくては医療機関の収益にはならないですから。

 

保険証があるので、患者さんからは割合負担によって診療代をもらえるのです。

一般的には患者さんから3割分、残りの7割分をレセプトで請求します。

 

保険証がない場合は、患者さんに10割分(全額)支払ってもらうわけです。

 

受診された当日の支払いは、医療機関や調剤薬局でも全額負担だと必ず伝えましょう。

 

 

② 新保険証の持参

 

ですが、患者さんは保険証がないわけではないですよね。

今、手続き中・切り替えの最中で手元にないだけ。

 

保険者番号や記号などが分かれば良いんですけど・・。

それは実際に保険証を確認させてもらわなければなりません。

 

レセプトは一ヶ月分の診療を月末で締めて月初に請求します。

 

患者さんには、受診されたその月の月末までに新しい保険証を持って来てもらうように伝えましょう。

同時に領収書も持参してもらいます

 

とは言うものの・・。(今日はこのフレーズが多い・・笑)

 

医療機関側にとっては、別に保険扱いで請求しなくても、この場合は患者さんからもうすでに10割全額を支払ってもらっているわけです。

何も損はしていません。

 

患者さんが全て実費で支払っただけなので、このまま自費扱いでも医療機関にとっては何も支障がないのです。

 

そもそも、受診日が30日だったら今月中に・・なんて無理っぽいですよね~(^^;

 

 

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③ 清算方法

 

患者さんが、その月の月末までに間に合って持って来られたときの清算方法を説明します。

 

新しい保険証を持って来られたということは、保険扱いができるということ。

全額お支払いただいた金額を、領収書と引き換えに全額お返しします。

 

改めて新しい保険証の割合負担に則って、患者さんに請求します。

 

一般的には、患者さんから3割分を診療代として支払ってもらうわけ。

あとの7割はレセプト請求。

 

仮に、月末までに新保険証が届かなかったら10割分もらっていた全金額が医療機関の収益となります。

 

もちろん、レセプト請求はなし。

当たり前ですよね(笑)

 

患者さんには、新しい保険証を期日までに窓口へ持って来てもらえたら、当院で精算できますと伝えます。

 

 

④ 間に合わなかった場合

 

後日、患者さんが新しい保険証を持ってこられない場合はどうなるのでしょうか。

 

患者さんにしてみたら、10割も支払っているのだから不安だと思います。

 

医療機関側は、患者さん本人からもらうかレセプト請求するかで収入になるので問題ないのですが・・。

患者さんの立場になれば、そうはいきません。

 

医療事務なら、情報として患者さんが払い過ぎている分を取り戻す方法を教えてあげられたら良いですよね。

 

月末までに医療機関へ新しい保険証を持参出来ないなら。

患者さんご自身で、保険証の保険者宛てに請求すると精算できます。

 

新しい保険証がどのような保険証なのかわからないので、○○へ連絡したら良いですよ~と
詳しくは教えてあげられませんが・・。

 

社保なら8桁・国保なら6桁で書かれてある保険者宛てに払い戻し請求をします。

 

患者さんは病院へ保険証を持って行かなかったので、立て替えて支払ったとなるのです。

領収書の保管は伝えてあげましょう。

 

患者さん自身で、申請して払い戻しをしてもらうように伝えてあげます。

 

面倒なので、受診した医療機関の窓口で精算してもらえたら患者さんにとってはラッキーですよね。

 

私は、ずっと同じ診療所なので他院のことは知りませんが・・。

当月内なら、受付窓口で精算できる方法をお伝えしない医療機関はないとは思います。

 

仮に、医療機関側で清算しないとしたら、患者さんに保険者へ申請してもらうことになります。

 

このときに、保険者側より受診したところからレセプトをもらってくるように・・と言われることがあるようです。

 

実際、私も10割のレセプトを発行してお渡ししたことがあります。

 

手間のかかる申請なので、できたら月末までに受付窓口で清算してあげられたら良いですね。

 

まぁ、医療機関では月末までと言いますが、保険者への払い戻し請求なら2年ぐらいは期限があるはずです。

忘れてても、思い出したら当分は申請できます(笑)

 

丁寧に良心的に、清算方法は伝えてあげられたら受付窓口業務はグッドです。

 

 

まとめ

 

今回は、医療事務になりたてのあなたにもわかりやすく書いたつもりです(;^_^A

 

保険証の切り替え中に受診された患者さん。

保険証を忘れた患者さんも同じです。

 

旅行中に病院へかからなくてはいけなくなったとか、手元に保険証がないこともあるものねー。

 

保険情報が確実に把握できないと、保険扱いの診療はできません。

患者さんの自費扱いです。

 

当日の10割診療の件、後日清算の話し、払い戻しの請求のことなど、情報として丁寧に伝えられる医療事務でありましょう。

 

医療費の清算方法を受付窓口で説明できるよう、参考になればうれしいです(^^)