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医療事務のおばさん「くぅ」です。
今年もあと2ヶ月を切りましたね~。
コロナなのかインフルエンザなのか?・・という症状の患者さんもいなくて、最近は落ち着いている感じです。
でも診療所には、いつもの薬を希望という慢性の患者さんが定期的に来院されます。
タイミングによっては、患者さんがいっぱいだという日もあるわけです。
医療事務は、日々の業務の中で正確さとスピード感をもって仕事をしなければなりません。
そんな中で全くミスはないの?と聞かれると、20年以上も働いている私もゼロとは言えないのが実際のところです(>_<)
なので、初めて診療所で働くあなた、経験者であっても新人さんなど。
ミスが多くて落ちこんで悩んでいるのなら、少し肩の力を抜いてみても良いと思っています。
もちろん、ミスはあってはならないものですよ~。
今日は、
・医療事務はミスが多いの?
・どんなミスがあるの?
・気を付ける点や間違いをなくす方法は?
こんな感じで書いていきます。
ミスが多くて仕事を辞めたいほど悩んでいる、そんなあなた必見ですよ。
医療事務はミスが多い?
診療所の医療事務の仕事って、受付窓口で会計をするだけではありません。
病院ほど大きなフロではない場所で、さまざまな業務をこなしています。
視野を広げてオールマイティに仕事をしているわけです。
お互いフォローし合って、ミスのないようにチェックはしています。
でも、実際はミスが全くないとは言い切れません。
スタッフ間での決まりごとを間違って、あの人はミスが多いというのなら患者さんには影響は
ないのですが・・。
直接、患者さんに迷惑がかかるミスとはどのようなものなのか見ていきますね。
会計上のミス、金額が変わる
患者さんが窓口で支払う金額は、基本カルテにある診療内容から決まります。
医療事務はレセプトコンピューターに、この内容を入力していくわけ。
電子カルテに直接入力している先生の場合は、会計の際に間違いがないかチェックします。
初・再診料、先生が必要であると思われた検査・処方薬などの診察内容。
それに付随する算定できる加算や、診療点数早見表にあるルールに則って、ミスがないか確認します。
それでも、検査があとから追加されていたとか、削除されていた項目がそのままになっていたなど、見落としている場合もなきにしもあらずです(-_-;)
特に先生の字が読みにくいとか、カルテ上で検査をしたのか削除されているのか分かりにくいとかは大変。
まぁ、これに関してはその場できっちり確認が必要ですが・・。
月に一回のレセプト作成・チェックのときに発覚することもあります。
あってはいけないのですが、月に1回しか算定できない点数を2回もらっていたなど。
診療報酬点数の算定間違いで会計のミスが分かり、患者さんに追加で請求したり返金したりということも起こります。
何重にもチェックしてミスがないようにはしているのですが、会計上のミスが全くないというわけではありません。
特に保険証の負担割合を間違えると、患者さんからもらう診療代金は大きく変わります。
保険証の確認ミスはしないよう、気を付けなければいけないのです。
院外処方箋の内容ミス
窓口会計で返金したり追加で頂いたりするケースがあるわけではないのですが、薬剤関係の間違いもあります。
薬の処方箋を発行するのに、投薬日数や容量の間違い・患者さんが希望されていた薬が入力されていないケースなど。
慢性の患者さんで、いつもの薬を取りに来られる患者さん。
毎月同じように入力すると思い込んでしまっていると、今月だけ日数が微妙に違っているなんてこともあります。
28日投与が今回は30日だったとか・・。
これも気を付けていれば、なんていうことはないものです。
忙しさのあまり、前回と同じという固定概念で入力してしまうパターン。
薬の変更や用法・用量の変化にもきっちり確認作業が必要です。
ミスが発覚しても、患者さんにしてみればいつもと数が違っていた・・と済まされる場合もあります。
患者さんから指摘されることも・・。
先生が処方された薬を間違って入力したとなるとそりゃ大変ですが、投薬日数が違うのは患者さんも許してくださっているようです。
これに甘んじていると、医療事務はミスが多いということになるでしょう。
気を引き締めてレセコン入力・チェックはしなければなりません。
診療所によってある細かいルールの間違い
診療所の業務は多種多様でけっこう細かい業務があり、職場によってはそこのルールみたいなものもあります。
直接、患者さんの精算に関わることではなくても、スタッフ間で統一した決めごとがあるわけ。
時には、そんなどーでも良いことって思えそうなミスをしても指摘されます。
なぜなら、スタッフ皆が決められたやり方で、それが共通事項だと認識しているからです。
それは患者さんにとって、何の関係もない・支障のないことでも、業務がやりやすいように
工夫されている部分。
ミスとは言えないものでも、注意はされます(;^_^A
検査データはここに貼りましょうとか、書類や物品の置き場所はここですみたいな・・。
スタッフ全員での決めごとは細かいことではあるのですが、職場のルールに従いましょう。
ミスが多いという範疇ではないのかもしれませんが、みんなでやりやすく仕事ができる部分でもあります。
ミスが多いとメンタルが・・
患者さんに迷惑がかかってしまうほどのミスを連発すると、さすがにメンタルがやられます(^^;)
もう私もベテランといわれる部類ですが、ミスはゼロです!と自信をもって言える訳ではありません。
って、ここで胸を張ってそんなことを言ってはいけないのですが・・。
けど、忙しさのあまり他のスタッフからミスを指摘されることもあります。
患者さんに迷惑がかかる前に気が付いてくれたスタッフへ感謝です。
同じようなミスやうっかりミスなど、これが続くと私って何をやってるんだろう・・と、自己嫌悪にも陥ります。
まぁ人間は完璧ではないので、少々のミスは20年以上も勤めていてもあるわけで・・。
患者さんに迷惑がかからなかったミスは、スタッフ間でおさめてお互いさまという気持ちで仕事をしていきましょう。
もちろん、反省も必要で同じようなミスは繰り返ししないよう努力はしなけれないけません。
してしまったミスの理由が理解できていないとダメです。
なぜ間違ったのかは、自分で把握しておいて下さいね。
診療報酬点数の算定には細かいルールがあるので、その都度ミスしたことを覚えておきましょう。
患者さんにもミスしたことを謝罪して、なんとか許してもらわないとね・・。
ミスを真摯に受け止め、あまり長くクヨクヨしないことです。
20年以上勤めていても「くぅ」もぶっちゃけミスはします(;^_^A
偉そうにいうことではありませんが、肩に力は抜いて他のスタッフと協力してミスを少なくしていけば良いのです。
医療事務の仕事は、細かくてけっこう忙しいもの。
落ちこんでいる暇などありません。
誰だってミスはあります。
医療事務の新人さんは、すぐに私は向いていないなんて悩まなくても大丈夫。
医療現場もチームです。
「くぅ」もミスをします。
診療報酬点数についても勉強して注意深く入力し、前向きに頑張ってもらえればみんなでフォローしますから。
なるべく、患者さんの会計へ行く前にミスが発覚して修正できるようにしたいものです。
医療事務はミスが多いなんていわれないように・・。
ミスを少なくする方法
これに関しては、もう確認・チェック、見直すしか方法はありません。
そして、ひとつの業務に集中することです。
でも、これね~~。
診療所の医療事務にはさまざまな業務があって、狭い空間でみんなで仕事しています。
病院のように広い受付窓口、清算場所というふうにそこにだけ集中するというような環境でもないのです。
広い視野で聞き耳をたてて、周りで何が起こっているのか神経を張りめぐらせています。
ちょっとオーバーかもしれませんが・・。
集中しているつもりでも、隣で何が起こっているのか意識しながら仕事をしているものです。
じゃないと、入力に一生懸命になり過ぎて、窓口に患者さんがいるのをほったらかしなんてことになりますから。
診療所の医療事務は、案外業務を並行しているような感じ。
なので、何重にもチェック箇所を設けて確認することが大事です。
全く間違いがないのなら、レセプトの査定・返戻がなくてもおかしくないのですが、毎月ゼロではないですからね~。
入力ミスのないようにもっと意識して、ちがう目で何重にもチェックすること。
自分自身は間違いないつもりでも、他人の目で見れば発覚することも多いものなのです。
お互いミスを見つけ合い、ありがとうと感謝することで、スタッフ間のコミュニケーションも取れていきます。
まとめ
医療事務にミスが多いと思われるのは、診察代の違い・処方箋の入力間違いでしょう。
待ち時間が多くてイライラしていた患者さんに、最後の会計窓口で計算違い。薬の間違いなどが発生したら・・。
輪をかけて、往々に医療事はミスが多いと思われてしまうでしょう。
ミスが分かるとやり直すのに、また時間がかかりますから・・。
会計窓口にいく前に、何重にもチェックして見直しする以外に方法はありません。
そのためには、診療報酬点数の算定方法の理解は必要です。
わからないルールは曖昧にしておかず、理解しておくようにしましょう。
ミスをすると落ちこんでしまいますが、誰かのミスを発見することもあると思います。
お互いさまという気持ちで、いつまでも引きずらないようにしましょう。
うちはチームワークで仕事していますよ。
私もミスはしますから・・(一一”)
それでも、細心の注意を払って仕事をする気持ちは忘れないでいましょうね。