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医療事務の新人教育。医院での指導する立場と教わる側の様子

この記事は約 13 分で読めます。

医療事務の新人教育

 

新年度になると、新しい職場で働き始める人も多いですよね。

50代の私の知り合いも、4月から介護施設に勤務すると言っていました。

 

なんでも新しいことを始めるのは大変で、勇気もいります。

気合いも根性も・・と言いたいところですが、これは昭和生まれだからでしょと突っ込まれそうなので、やめときます(笑)

 

 

医療事務の新人教育についても、勤める医療機関によってさまざまな指導があるかと思います。

 

新人研修を導入している大病院もあるでしょうが、うちのような小さな医院では、すぐに現場入りです。

 

試用期間があったとしても、先輩スタッフが働くすぐ横で仕事が始まるわけです。

そりゃ、緊張しますよね。

 

医療事務の新人教育も、案外大変で指導する方も気を使ったりしているわけで・・(;^_^A

 

本日は、新年度なので・・、医療事務の新人教育について、現場のクリニックで働くスタッフの立場と教わる側の気持ちも考えてみようと思います。

 

医療事務として働きたいな~と思われるあなたの参考になれば良いのですが・・。

 

 

 

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診療所での医療事務の新人教育

 

医療事務の新人教育といっても、小さなクリニックの場合、特別に専任の指導者がいるわけではありません。

オリエンテーションや研修を受けるみたいなこともないのです。

初日から、すぐに現場でスタートです。

 

医療事務の新人教育は、先輩スタッフが指導していきます。

 

 

指導の立場から

 

とはいえ、企業のオフィスとは違って、デスクでじっと事務作業をするのとはわけが違います。

 

先輩スタッフも実際に作業しながら教えていくわけです。

 

相手は対患者さんで、待ったなしで来られます。

新人さんの面倒をみるより、まず患者さんの応対。

 

新人さんは先輩たちの背中を見て、見よう見真似で覚えていってもらうことになります。

 

診療所の業務は、大きな病院とは違ってオールマイティに幅広く仕事をこなさなければなりません。

 

受付窓口だけとかデータ入力のみとか、レセプトだけ担当するみたいなことではなく、全てに絡んでいくなんでも屋さんです。

 

スタッフ全員が、どのポジションの業務もできるように、ありとあらゆる作業が待っています。

 

なので、うちでは指導する医療事務は一人ではありません。

その場その場で作業しているスタッフが、声をかけて教えていったりします。

 

私のような古株のスタッフが主となって進めていきますが、みんなが指導者みたいなものです。

 

もちろん、現場の指導方法は医療機関でさまざまでしょうが・・。

 

小さな医院などでは、働く医療事務の人数もそう多くはないので、新人さんにかかりっきりでじっくり教えてあげることができないのも事実。

 

まずは、仕事の流れを早く掴んで欲しいと思っています。

 

患者さんを受付して保険証をチェックし、どのように診察室まで誘導するのか。

いつコンピューター入力をするのか、会計精算のタイミング、電話対応、カルテの出し入れ(電子カルテの場合もあるでしょうが・・)など、人の流れを見て欲しいのです。

 

どのような順序で、患者さんが来院されて帰って行かれるのかを把握していってもらいます。

 

そうすることによって、今どこのポジションが忙しいのかが分かり、機転をきかしてフォーローできるようになりますから。

 

最初からは無理だとは思いますが、医療事務はスピードも大事なのです。

もちろん、確実・正確な作業も必要。

 

でも、患者さんは待ち時間の多いのを一番嫌われますから(^^;)

 

こちらの記事も参考にどうぞ。

医療事務はスピードが大事。実はけっこう疲れちゃう業務内容

 

 

医療事務は、デスクワークだけが仕事ではありません。

 

医院では細かすぎるぐらいのルールがあり、それぞれの医療機関で違います。

経験者であっても、現場では一からのスタート。

 

先輩スタッフは、どこが疑問なのか何がわからないのか教えて欲しいと思っています。

遠慮なく質問してください。

 

 

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教わる側の新人さんへ・・

 

新人さんは、覚えなくてはいけないことが細かくて多いので、ビックリするかもしれませんね。

ましてや、スピード感を持って速くして~となるとなおさら。

 

で、自分には医療事務は向いていないのでは?と不安になったりするのでしょう。

気も使うし緊張もするしね~。

 

でも、小さなクリニックでは第一に患者さん。

患者さんをほったらかしにしておいて、新人教育はできません。

 

スタッフの人数に余裕がないので、特別に手取り足取り指導はできないのです。

 

新人さんも、そこのところをわかっておいてもらえると、先輩は冷たいとか何も教えてくれない等という発想にはならないと思います。

 

現役の医療事務員も、実は患者さんを待たせないようにけっこう必死だったりするし・・(笑)

 

 

作業に関しては、実際に業務をしている先輩のそばですることになります。

なので、なかなか質問したいと思っても聞きづらいときもあるでしょう。

 

それでも、どんどん聞いちゃってください(笑)

「ちょっと待ってー。あとからね~。」と言われるかもしれませんが・・。

 

指導する方も何が分からないのか、言ってもらわないとわからないこともありますから。

あとから、きっちり教えますよ~~(#^.^#)

 

患者さんが多くて先輩がバタバタしてると、新人さんも気がひけてしまいますよね。

質問するタイミングも難しいし・・。

 

先輩が患者さんの応対や電話での対応でなければ、聞いてみましょう。

遠慮してたら、らちが明きません。

 

グイグイ質問するべきだと、私は思います。

 

それで、指導してくれない職場ならやめた方が良いですよ(;^_^A

新人さんは育てなくてはいけないのですから・・。

 

でも、診療所の医療事務はするべきことが多くて、尚且つスピーディーに作業しなければなりません。

返答が先送りになることはあるかも・・。

 

って、さっきからスピードに関して、やたらうるさいなぁ~って思ってませんか?(笑)

 

そうなんですよ~。

大阪人はせっかちなんです((´∀`*))ヶラヶラ

 

現場の先輩がバタバタしているのに、ゆっくりカルテを棚から出してるなんてなると、ひんしゅくをかいます。

嘘でも、ちょっと急いでる感を出しましょう。 ( ̄∇ ̄;)アハハ

 

 

最初は圧倒されるかもしれませんが、「習うより慣れよ」です(^▽^;)

 

その医療現場の雰囲気もそう・・。

事務スタッフのカラーみたいなものってあると思いますよ。

 

なにかにつけて「慣れ」です。(笑)

 

人間関係がネックとも言われたりするので、先輩スタッフとはしっかりコミュニケーションを取ることが大事。

 

ちょっとぐらいの雑談を言える現場なのか、職場のムードみたいなものがあるでしょうから、そこはくみ取りましょう。

 

 

仕事の方は「何回も同じことを質問して申しわけない」とか「こんなこと聞いたら恥ずかしい」とか、そんな考えはいりません。

 

受け身よりも積極的に質問してくれる方が助かります。

 

サービス業ともいわれている窓口業務でもあるので、大人しくしているよりは明るい方が良いです。

 

って、まぁ調子の悪い人達が来られる場所ですから、元気過ぎるのも問題ですが・・(^^;)

 

 

メモを取りながら、学ぼうという意欲があれば大歓迎。

日々の細かい作業にマニュアルなんて存在しないので、新人さん自身でノートなりファイルを用意してまとめてください。

 

たとえば、2枚の検査データのうち、№1のこの1枚をこの向きにこの位置に貼るなんていうマニュアルはありません。

 

実際に検査データを貼りながら覚えていくわけです。

 

マニュアルがあれば・・と思われるかもしれませんが、見る・読むではなかなか覚えられません。

 

実際に作業してみて、必要なことを自分で書く・まとめる方が全然早く理解できると思いますよ。

 

一つずつ積み上げていってください。

 

 

さいごに

 

今日は、新人教育をする立場と教わる側の様子を書いてみました。

 

うちのような小さい医院では、医療事務の新人教育などというすごいプロジェクトがあるわけではありません。

 

見よう見真似、習うより慣れろ!みたいな感じです。

 

だからと言って、何も教えないというわけではありませんよ。

 

「何度でも聞いてください」とは言います。

って、これ確かに「何回同じこと聞くねん!」と思うぐらいまでの新人さんもいなくはないですが・・(笑)

 

きっとそれは、なぜそうなるか理解していないから覚えられないのだろうと思うのです。

で、私はいつも一から、そうなる理由を含めて説明します。

 

やって欲しい作業を「それ、同じようにやっといて!」ではなく、そうしなければならない訳を話してやってもらうのです。

 

細かいことを完璧に覚えるまでは時間がかかるもの。

まずは仕事の流れを理解して、視野を広く持ってください。

 

焦らなくても良いのです。

作業のスピードは必要ですが・・(笑)しつこい・・。

 

細かい仕事・作業量も幅広く多い医療事務。

前向きに、意欲を持って仕事をしてくれる新人さんを応援しています。

 

「くぅ」でした!