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医療事務の残業って多い?病院と診療所での時間外労働の違い

この記事は約 12 分で読めます。

医療事務は残業が多いのか

 

医療事務は残業が多くて、過酷な仕事というイメージをお持ちの方もおられると思います。

 

どんな仕事でも、時間内にきっちりピッタリ終わることができたら、それが理想ですよね~。

ですが、考えてみて下さい。

 

医療機関に来られた患者さんが、まだ院内におられるのに、事務員が仕事を終えて帰るなんてことはありえません。

 

月の初めには、レセプトといって患者さん一人一人の診療費を請求するための業務もあります。

 

こんな感じで、医療事務の残業がゼロなんてことはないのです。

 

では、いったい医療事務の残業ってどれくらいあるものなのでしょうか?

 

本日は、医療事務の残業は本当に多いのか残業代は付くのかについて、私が知っていることについてもう少し詳しく書いてみます。

 

 

 

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医療事務の残業は当たり前?

 

私は、町のお医者さんといわれる入院施設のない小さい医院に20年勤めています。

 

開業された先生の診療所では、だいたい午前と午後の診察に分かれているはず。

・午後は14時や15時から始められて夕方18時頃に終了するパターン
・17時か18時頃からスタートして、夜20時頃まで診療している医院

など、小さい病院でも、その医療機関によって、特に午後の診察時間はさまざまです。

 

午前は12時から13時あたりで終了というところが多いでしょう。

 

ちなみに、私は関西在住なので、診療体制はこんな感じだと理解しているのですが、噂では、関東方面にはこんな病院は少ないと聞いたことも・・(^^;)

 

ひょっとして9時から17時までのクリニックなどが多いのかもしれません。

ごめんなさい。

違っていたら教えてくださいね。

 

この診察時間以外の業務に関しては、残業になるのでしょうか。

 

 

診療時間外について

 

ここからは、関西の医療事務のおばちゃんの話しだと思ってください<(_ _)>

 

毎日の診療には、まず受付時間というものがあって、この時間内に来られた患者さんは必ず診察します。

当たり前ですね(^▽^;)

 

うちの医院の午前の受付時間は11時半まで。

早いなぁ~と思われたかもしれませんが、それでも大勢の患者さんが来られると、全ての患者さんの診察が終わるのが13時半なんてこともあります。

 

医療事務の仕事は、患者さんを診療することではないので、それから後の処理がまだあるのが現状。

 

もちろん、夏場に風邪が流行っていなかったり、台風が近づいてきているなんて時は、患者さんが少なくて12時過ぎに診療終了ということもあります。

 

このように、日々の診療は患者さん次第で、何時に仕事が終わるかなんて予測がつきません。

どの時間からが残業なのでしょう。

 

これは午後の診察も同じです。

うちは19時半までが受付ですが、21時過ぎまで仕事してしているなんてこともあります。

 

 

手当は付いているの?

医療事務の残業代

 

ここで、残業代が付くのか?ということなのですが、うちでは

・午前は13時以降
・午後は20時以降

といった具合で、15分刻みで残業代が付いています。

 

現在は医療事務員4人全員、正社員スタッフですが、私が昔パートだった頃も、この残業代は変わりなくもらえていました。

 

詳しいことは理解できていませんが、「時間外労働が発生したとしても時間外手当を一切支給しない」というのは労働基準法違反行為にあたると聞いたことがあります。

原則は1週間で40時間、1日8時間が法定労働時間。

 

ネットの情報で、残業代が出ないというグレーな病院もあると書かれていることもありますよね~。

 

実際のところ、これは本当に医療機関の先生次第ということになってしまいます。

 

もちろん、13時以降・20時以降に、残業してまでしなくてはいけない業務を残さないよう迅速な作業ができれば良いわけです。

 

誰も残業したいわけではないし、先生も時間外手当を付けたいわけでもないですから・・。

 

ですが、インフルエンザが大流行したり、たまたま健診などが重なって、その日だけ患者さんがメチャクチャ多かった等ということもあるのです(>_<)

 

13時過ぎや20時半頃に、まだ診察中ということもなきにしもあらず。

 

診療中なのに残業というのも変な気もしますが、残業代は付けてもらえているので恵まれているのでしょうね。

残業代なしという医院もあるみたいですから・・。

 

毎日毎日、こんな時間まで仕事しているわけではないので、個人の小さい医院での残業はそう多くはない気がします。

 

 

受付が午前中だけだったりする大学病院や総合病院といった大きな病院では、勤務時間もだいたい決められた時間に終わるようです。

 

大きな病院での医事課では、17時や18時など定刻で帰れたりするのかもしれません。

24時間体制の病院等でも、シフト制でしょうし・・。

 

日々の残業も、医療機関の体制によって変わるといえます。

 

 

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月初めレセプト請求時では?

 

医療機関での残業が多いと言われる一番の理由は、この月初めのレセプト請求があるからです。

 

患者さん一人一人に対しての診療請求書があるので、来院人数が多い病院の方が、当然その枚数も多く忙しくなります。

 

ちなみに一ヶ月に何度か受診された場合でも、それは一つのレセプト。

なので、延べ人数がレセプトの枚数ではありません。

 

入院施設がある医療機関では、その分レセプトも複雑で大変です。

当然、枚数も多くなります。

 

このレセプトを作成・点検するのに、大きな病院では膨大なややこしいレセプトをチェックするわけ。

しかも、締切はだいたい10日までです。

 

私が医療事務の資格を取った20年前は、手書きのレセプトというのも少しはあったかもしれませんが、現在ではほとんどがレセプトコンピューターが作ってくれます。

 

 

それでは、なぜ医療事務員は残業するのでしょうか?

コンピューターがするなら残業する必要なんかないのでは?と思われましたか。

 

それは、コンピューターが作成するレセプトは、そもそも医療事務員が入力したデーターをレセプト化しているだけだからです。

 

・日々入力しているデーターが間違っていないか
・必要な点数はきちんと取れているか
・無駄に請求していないか
・病名はきちんとついているか

など、チェックしながら作り上げていきます。

 

レセプトに不備がないかの点検業務に、何日も夜遅くまで残って仕事するというのが、医療事務の大変なところ。

 

ですが、うちの医院では電子カルテを導入してから、医療事務員が何時間も残業して点検ということはなくなりました。

 

残業が全くないということではありませんが、大病院とは比べものにはなりません。

残業代はもちろん付いています。

 

知り合いで個人医院に勤めている人もいますが、レセプトで超多忙という話しはあまり聞いたことがないです。

むしろ、うちの医院ではレセプト以外の請求書で、残業することがあったりします(^^;)

 

このあたりも、個人の小さい病院と大学病院などの大きい病院とでは、残業の有無が分かれるところです。

 

 

まとめ

 

いかがでしたか。

・日々の業務の残業
・月初のレセプトの準備にかかる時間外労働

私の経験からの話しなので、主に個人の医院でのことになってしまいました。

 

少しは、残業について参考になりましたでしょうか?

 

患者さんが診療されている間は何時でも、仕事の時間。

毎月10日までに支払機関に提出しなければならばいレセプト業務。

残業という名の業務なのか、判断は医療機関しだいです。

 

大学病院などの大きい病院でのレセプト点検業務は、ほんと大変だと思います。

時間外勤務の手当は欲しいですよね。

 

残業代が出るかで出ないかは、それぞれの医療機関によって違うこと、雇用契約によっても決まるでしょう。

 

今日は、私が勤務している小さな医院では、

・日々の業務の終了時間は、患者さんの人数で変化                                          ・超過勤務に対しての残業代はもらえている                                                    ・レセプト点検での残業は、大学病院などと比較にならないぐらい少ない感じ

ということを書いてみました。

 

残業が気になる、時間外労働が多いのは困るというあなたは、小さな医院で勤務する方が良いかもしれません。

 

「残業しません!」「残業できません!」は無理ですが・・((´∀`*))ァハハ

 

うちは・・少なくとも残業代がもらえて、良かったぁ~~。

「いたしません!」はダメですが、残業代が付くのかは、それぞれの医療機関によってさまざまだというわけです。

 

ぜひ、確認しておきましょう。