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医療事務のおばさん、「くぅ」です(^^)
医療ソーシャルワーカーって言葉、聞いたことはありませんか。
いや~、聞きなれませんよね(^^;)
私は小さな医院に勤めているので、ソーシャルワーカーという仕事には無縁です。
でも、あなたがもし大きい病院で働くことになれば、医療ソーシャルワーカーと呼ばれるスタッフがおられるかもしれません。
大きな病院には地域医療連携室という部署があります。
そこの一員でもあり、医療ソーシャルワーカーとして働くスタッフを私は知っています。
これから医療事務をめざされるあなたにとっても、医療ソーシャルワーカーは身近な存在になるかもしれません。
ひょっとしたら、あなたも医療事務ではなく医療ソーシャルワーカーとして勤務しているかもしれないですよ(^^)
私も興味があったので、いろいろ調べてみました。
・どんな仕事内容なの?
・誰ででもなれる?
・資格はいらないの?
ということで、あなたと一緒にみていきたいと思います。
医療ソーシャルワーカーの仕事内容とは
まず、ソーシャルワーカーという言葉の意味からいってみましょう。
ソーシャルワーカーというのは、Wikipediaによりますと・・
社会の中で生活する上で実際に困っている人々や生活に不安を抱えている人々、社会的に疎外されている人々と関係を構築して様々な課題にともに取り組む援助を提供するソーシャルワークを専門性に持つ対人援助専門職の総称である
Wikipediaより
ということ。
要するに、生活するうえで何か困ったことについて援助・支援を行う仕事ですね。
困りごとがあれば、相談にのってくれます。
もともとは、社会福祉事業に携わる人たちの呼び名だったとか・・。
病院にいる相談員?
そのソーシャルワーカーという言葉の前に「医療」と付いているのですから、病院関係だと察することができますよね。
そうなんです。
医療機関には、医療ソーシャルワーカーと呼ばれる職種があります。
療養中に生じた困ったことや悩みごとの相談に応じてくれるのです。
地域や家族、社会において自立した生活が送れるように考えてくれます。
困りごとを抱える患者さんやその家族と一緒になって、問題解決のために援助してくれるわけ。
冒頭にも書きましたが、私の知り合いは病院の地域医療連携室に勤めています。
かつては医療事務として働いていましたが、いつからかネームプレートに「MSW」という文字がありました。
医療ソーシャルワーカー〈Medical Social Worker〉です。
資格を取得するの?
医療ソーシャルワーカーとは職種の名称で、資格名ではありません。
そんな資格はないのです。
なので、国家資格や認定試験などもありません。
知り合いも、医療事務の資格は私と同じ主催団体で取りましたが、「MSW」の資格については聞いたことがありませんでした。
おそらく、地域医療連携室で患者さんの相談を聞いて、アドバイスをするような仕事に就いていたのかな~なんて思っています。
もう何年も働いているので、バリバリのベテラン医療ソーシャルワーカーですよ(^^)
現在では、病院の施設基準によって「社会福祉士」の資格を持っている医療ソーシャルワーカーの配置を求められたりします。
病院の求人にも、医療ソーシャルワーカーの募集欄に、必要資格が社会福祉士とある場合も・・。
もちろん、社会福祉士の資格がなくても、私の知り合いのように働けます。
地域医療連携室で働く医療事務が、相談員となっているのですから・・。
看護師長が、医療ソーシャルワーカーのような仕事をしている病院もあるくらいです。
もしかしたら医療事務や看護師が、頑張って国家資格の「社会福祉士」を取得しているかもしれませんが・・。
医療ソーシャルワーカーという資格はありません。
医療ソーシャルワーカーの業務
では、そんな職種の仕事内容はどんなものでしょうか。
具体的な仕事内容・役割は、厚生労働省が発表しています。
①療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
②退院援助
③社会復帰援助
④受診・受療援助
⑤経済的問題の解決、調整援助
⑥地域活動厚生労働省 医療ソーシャルワーカー業務の指針
さまざまことを調整する・援助をするのが業務となっています。
入院中の不安や悩み、退院後の生活や経済的なことまで、患者さんが心配されることはたくさんあるのです。
そんな困りごとの相談を受けて、問題解決できるようにサポートする仕事。
地域医療連携室で医療事務として働くと
・患者さんの全般にわたる相談業務
・入院患者さんの入退院の調整
・他の医療機関との渉外業務
・その他、事務業務など
こんな仕事内容が、主な業務としては思い浮かびます。
詳しくは
こちらの記事にも書いています。 ご参考まで・・(^^)
ですが、ここでは後方支援業務と呼ばれる患者さんの医療総合相談という仕事もあるのです。
地域医療連携室に配属されている医療ソーシャルワーカーの業務だといえるのかもしれません。
入院中のことだけではなく、退院してからの日常生活についても悩み解決のお手伝いをしてくれます。
医療ソーシャルワーカーには、療養中の困りごとが相談できるのです。
たとえば
「入院費はいくらかかるのか」
「そろそろ退院しても良いと言われたけど・・。自宅に戻りたくても今の環境では帰れない」
「介護保険ってどうやって使うの?」
「仕事を長期間休んでしまって給料が・・。収入は?」
「障害者手帳って何?」
「他の病院や施設のことが知りたい」
「一人暮らしで不安」
「介護をしてくれる人がいない」
「元通りの仕事ができるのか」
など、こんな悩みや不安も聞いてもらえます。
患者さんは、だれに相談したら良いのかわからないのですよね~。
やっぱり「社会福祉士」の国家資格を持っていると良いのかな~と、個人的には思いました。
まとめ
聞きなれない医療ソーシャルワーカーという職種。
どんな仕事内容なのか、お分かりいただけましたか。
医療ソーシャルワーカーという資格はありません。
今では社会福祉士という国家資格を持つ人が、病院では多く活躍しています。
もちろん、医療機関によっては医療事務や看護師が兼任していたり、専属で働く場合もあるでしょう。
そんなときは、患者さんが入院しているときだけではなく、退院後の生活に関しても悩みや不安を聞いてお手伝いします。
問題を解決できるように、患者さんや家族と一緒に考え援助していく仕事です。
福祉の方の勉強もして、医療事務も医療ソーシャルワーカーとして働くことができるかもしれません。
私のように小さい医院ではありませんが、大きな病院なら地域医療連携室に配属されることもあるでしょう。
医療ソーシャルワーカーとして働く・・なんてこと、なきにしもあらずかも・・(^^)