スポンサーリンク

地域医療連携室とは?事務職で働けるのか知りたい仕事内容

この記事は約 10 分で読めます。

地域医療連携室とは?医療事務でもなれる?

 

医療事務に興味を持たれたあなたは、地域医療連携室って聞いたことありますか?

 

実は恥ずかしながら、私、医療事務として働くまでは知らなかったのです(^^;)

 

っていうか、勤め始めた頃に地域医療連携室を設置していた病院があったのかさえ、記憶は吹っ飛んでいます(笑)

もう20年も前のことですから・・。

 

いや、思い出せないのではなくて、きっとまだ新しいシステム・取り組みで、どこの病院にもあったのではないと思います。

 

このおよそ20年の間で、病院には地域医療連携室がどんどん設置されていったのでしょう。

 

最近では、直接、地域医療連携室宛てに連絡を取ることが多く、昔のように病院の代表電話番号にかけることは滅多にありません。

 

この地域医療連携室は、私のように小さな医院で働いている事務員や患者さんにとっても、相談室のような有難い部署なのです。

 

本日は、

・地域医療連携室とは何?
・いったい地域医療連携室とはどんな仕事をしているの?
・そもそも医療事務が働けるの?

そんな疑問にお答えしていきましょう。

 

私が医療事務員となってから学んだ地域医療連携室についてまとめてみました。

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

地域医療連携室とはこんなところ

 

地域医療連携室は診療連携の取り組みとして、私が医療事務として働きだした20年前頃から設置され始めたといわれています。

 

・病病連携→病院同士が役割分担

・病診連携→病院と診療所のつながり

 

このようにそれぞれの医療機関の機能を十分に発揮できるよう、お互い連携を取り合って医療を提供する部門・部署です。

医療連携室と呼ばれることもあります。

 

 

医療事務は働いているの?

 

設置された初めの頃は、主に紹介状のやり取り・患者さんの紹介に関する部分で、医療事務が連絡手配をしていました。

 

その後、入退院に関することなどの医療相談や患者さんと個別に面談するような業務もあることから、医療連携室には看護師が配属されるようになったとか。

 

今では、在宅支援・退院調整や退院後の援助の相談などを、医療福祉関連の専門職であるソーシャルワーカーが行っていたりもします。

 

地域医療連携室は、先生をはじめ看護師・医療ソーシャルワーカー・ケアマネジャー・社会福祉士・医療事務などさまざまな職種の人達が集まって仕事をしているところなのです。

 

この「ハーティジム」というサイトを立ち上げて、改めて医療事務の仕事っていろんな場所で働くことができるんだぁ~と、今更ながらマジマジと感じていたりします(^▽^;)

 

地域医療連携室というこの部署も、医療事務の人達が大勢活躍している場所の一つ。

 

 

スポンサーリンク

どんな仕事をしているの?

 

字のごとく、地域・医療機関・連携なんて、なんだか難しそう~~(>_<)

勤めた病院のことだけではなく、院外のことまで幅広い知識が必要なのでは?なんて心配されるかもしれません。

 

でも安心して下さい。

いろんな職種の人が携わっている地域医療連携室は、それぞれのスタッフごとに役割分担され、連携を取りながら働くことができます。

 

主に医療事務の業務は、病診連携でもある病院(自院)と診療所(他院)との橋渡し。

 

私が勤めているような個人の医院から受診予約願いがあると、診療申し込みの受付をします。

予約日を決めて予約票の発送、紹介状(診療情報提供書)の連絡管理など。

 

紹介や逆紹介という、病院と診療所の予約等のやり取りがスムーズにいくための窓口なのです。

 

医療機関によっては、ひょっとしたら事務員を配属していない連携室があるかもしれません。

 

うちの医院がよくお世話になる入院施設のある地域の中堅病院。

決して大きくはありませんが、地域医療連携室の窓口には医療ソーシャルワーカーを兼ねた看護師が、いつもテキパキと対応してくれます。

 

個人の医院にとって検査依頼や救急で患者さんをお願いする際は、ほんと助かります。

近隣で地域の医療機関同士、迅速に連携を図ることができるのは、とても有難いもの。

 

実は、今日も大阪市内にある大きな病院の地域医療連携室へ電話しました。

 

「連携パス」についての質問のためです。

治療を終えたガンの患者さんを双方の医療機関で連携してフォローしていくというシステム。

 

専属の感じの良いスタッフが丁寧に教えてくれました。

 

他にも、介護相談や介護サービス機関の連絡窓口になったりします。

・退院支援や退院後の生活についてもアドバイス
・福祉施設や介護サービス機関と連携
・在宅療養や施設入所、転院などへのサポート

患者さんが退院した後に、受診する診療所や病院などと連携することも仕事の一つです。

 

介護相談では介護保険や福祉制度に関する相談にものります。

 

地域医療連携室は、患者さんへの支援業務が仕事ともいえるでしょう。

医療の総合相談ができる窓口ですね。

 

 

地域医療連携室で働いてスキルアップも

 

地域医療連携室で電話をする医療事務

 

私の知り合いは、中堅クラスといわれる病院の地域医療連携室で働いています。

生き生きしていてまぶしいくらい。

きっと、やりがいのある仕事なんだろうなぁ~と思います。

 

彼女は20年ほど前に、私と同じ通信講座で医療事務資格を取得。

しばらくしてから、ベッド数150床ぐらいある病院に勤めたと聞いていました。

 

何年か前に偶然出会ったのですが、医療事務で勤め始め、今では地域医療連携室で働いているとのこと。

 

もらった名刺には「医療ソーシャルワーカー」という肩書きがありました。

医療事務として就職して、どんどんスキルアップしていったんでしょうね(^^)

 

だからといって、地域医療連携室にはソーシャルワーカーじゃなければ働けないのか?といえば、決してそうではありません。

求人にもちゃんと、地域医療連携室の事務募集ってありますから(^^)

 

 

まとめ

 

いかがでしたか。

地域医療連携室について、なんとなくイメージできましたでしょうか。

 

私のように個人の医院で働くスタッフにとっては、病院と診療所のパイプ役ともいえる地域医療連携室はかかせない存在。

 

いえいえ、それだけではありません。

患者さんやそのご家族にとっても強い味方。

 

困ったことを相談できる窓口でもあるのです。

在宅療養・転院についての相談や医療福祉制度についても教えてもらえます。

 

大学病院や総合病院では、診療費や入院費などの経済的な問題・退院へ向けての話し合いにも応じてくれるとか。

 

地域医療連携室での仕事を簡単にまとめると

・紹介受診の手配、調整、連絡
・紹介状や返信の管理
・退院支援・調整
・他の医療機関への情報提供
・社会制度の情報提供や医療相談
・在宅復帰・転院支援
・地域の情報収集・イベント開催   などなど。

 

今後の病院は今以上に地域と深く関わり合い、地域医療連携室がもっと身近に感じるようなると思っています。

 

今日は、私が医療事務となってから知った「地域医療連携室」について書いてみました。

 

地域医療連携室は、診療所や患者さんにとってなくてはならない部署となっています。