この記事は約 10 分で読めます。
医療事務なら、保険証の確認が大切なのはご存知ですよね~。
医療保険を使わない限り保険扱いにはならず、患者さんからも全額実費で支払ってもらわなくてはなりません。
患者さんが持参された保険証を、しっかり確認する作業も医療事務の仕事。
これが資格確認ですねー。
この保険証の確認を、令和3年3月からオンラインでしましょうというのが、今回のオンライン資格確認の話しになります。
って、もうすぐやん Σ( ̄□ ̄|||)
あっという間に3月ですよ。
そんなオンライン資格確認の導入が進んでいるのかというと、うちの医院ではまだ何も始まっていません。
ひょっとしたら、大病院では着々と準備が整っているのかもしれませんが・・。
昨年から何度か、支払基金からの紙面のお知らせを目にしたことはありました。
でも、医療事務全員に周知されているのかといえば・・。
知らなことの方が多いような感じ。
今日は、オンライン資格確認の導入はいったいどうなっているのか、しくみを少し理解しておこうと思い、書いてみることにします。
オンライン資格確認の導入について
去年の10月に、保険証に枝番が追加されるということで記事にしたのを覚えておられますか。
こちらの記事です。
『保険証の枝番はいつから?変更理由を医療事務は知っている?』
ざっくりと、オンライン資格確認のことも書いています。
枝番が付加される理由は、保険証の番号を個人単位にするためです。
世帯ごとの保険証番号から個人の番号にするために、今までの番号の最後に枝番として追加。
オンライン資格確認の導入の準備の一つでもあるのです。
将来的に、保険証はマイナンバーカードでオンライン資格確認を・・というわけ。
1人に1枚、個人のカードなので、保険証の番号も個人番号でなければならないのですね。
いろんな情報が、マイナンバーカードに紐づけされていくのでしょう。
導入はいつから?必須なの?
初めの方にも書きましたが、オンライン資格確認の導入は令和3年3月から開始されます。
それには、顔認証付きカードリーダーの準備、システムやネットワークを整えるなどの準備が必要です。
すぐにマイナンバーカードで確認するわけではなく、保険証でも資格確認ができるということですが・・。
けど、うちもそんな運用に向けて、それほど煮詰まっている様子はありません。
これって、本当に始まっていくの?と疑いたくなるくらいの感じです。
もしかしたら、知らない医療事務もいるかもしれません。
オンライン資格確認?? ってね。
それはないっかぁ~(;^_^A
先日、コンピューターのメーカー(システムベンター)からの話しでは、そんなに急がなくても・・みたいなニュアンスでした。
なぜなら、令和3年3月からのオンライン資格確認の導入は必須ではないからです。
健康保険証の資格確認が、オンラインで確認できるというシステムがあるよ~みないな(笑)
そのスタートが令和3年3月だということです。
必ず導入しなければならないということではありません。
どんなメリットがあるの?
オンラインで資格確認ができるというしくみ。
医療事務にとって、どんなメリットがあるのでしょう。
まず、顔認証付きカードリーダーがあれば、入力業務が削減されるのです。
マイナンバーカードなら保険情報の入力は必要なくなります。
持参された保険証でも、データ入力は今より少なくて済むということ。
入力の手間も省けて、保険資格が瞬時に確認できるのです。
今までなら、電子カルテやレセプトコンピューターに、健康保険証の記号番号などの情報を入力。
資格期限が切れていたり保険証が変更になっていたりという間違いは、レセプト請求した後、返戻でしか判明しませんでした。
オンラインで即完結するのだから、保険資格の間違いによるレセプトの返戻はなくなるでしょう。
いつでも最新の保険資格が確認できるのですから・・。
窓口業務は少し楽になり、保険資格を正確に把握できるというメリットがあります。
他にも、
・限度額適用認定証などの情報が容易に確認できる
・薬剤情報や特定健診などの情報も閲覧できる
・災害時の薬剤情報の閲覧
というような利点もあります。
詳しいことは、またオンライン資格確認の導入が多くの医療機関でスタートしたら書いてみようと思います。
私のような小さな医院の医療事務にとっては、窓口業務が削減されるということが一番のできごとです(^▽^;)
診療所では普及する?
オンライン資格確認の導入をスタートできるのは、医科・歯科の医療機関の他、薬局もです。
レセプト請求をオンラインで行っているところは、ネットワークが出来上がっていそうなので、ハードルは低そうですが・・。
オンライン請求をしていない医療機関、特に診療所では今回の導入は普及するのでしょうか。
あれほどマイナンバーカードと言われながらも、多くの人が持っているとは思えない状況からして、オンライン資格確認の導入が広がっていくとは思えません。
なんて思うのは、私だけでしょうか・・(;^_^A
厚生労働省からは、令和3年3月までに顔認証付きカードリーダーを申し込んだ場合に、費用の補助があるといわれています。
補助内容は、医療機関の規模や薬局によってさまざまですが、診療所では42.9万円を上限に事業額の3/4を補助するとのこと。
オンライン資格確認の導入が前提で、顔認証付きカードリーダーを申し込んだ場合です。
顔認証付きカードリーダー自体は無償。
導入には、一定の財政補助があります。
これで、早急にオンライン資格確認をする診療所はどれくらいあるのでしょう。
もちろん、顔認証付きカードリーダーがないと、マイナンバーカードを持参された患者さんの保険証が確認できませんよね~~。
これは、やっぱり導入するべき??
ですが、必須ではないということなので、マイナンバーカードを持っている患者さんには、当分今まで同様、保険証も持参するよう伝えるとのこと。
これでどこまで普及するのか、様子を見てみたいと思っています。
まとめ
オンライン資格確認の導入は令和3年3月からで、もう目の前。
早くに導入を申し込んだ医療機関や薬局には財政補助もあります。
医療事務の窓口業務が削減できるというメリットもあり、着々と準備は進められている様子。
けど、マイナンバーカードもそれほど普及していないような気もするし・・。
うちのような診療所では、どこまで広がっていくのでしょうか。
なぁ~んて、他人事のような感じですが、現場で働く医療事務にとって勤務先ではどうなるのか気になるところですよね。
個人的には、そんなに早く広がっていかない感じがしていたり・・。
オンライン資格確認が始まった暁には、又、記事にします(^^)