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自費診療に保険証は必要?病院で提示を求められるのはなぜ?

この記事は約 11 分で読めます。

自費診療なのに保険証が必要?

 

医療事務員の「くぅ」です(#^^#)

インフルエンザも流行ってきて大忙し。

 

とはいっても、患者さんはしんどくて辛いはずです。

私達も、なるべく迅速に対応できるよう頑張っています。

 

そんな日々の仕事のひとつとして、必ず行う保険証の確認。

保健証を持ってきてもらって、その負担割合に応じて精算しています。

 

それは、うちの医院が保険診療している医療機関だからなのです。

保険医療機関ではないところで保険証を提示しても、金額は安くなりません。

実費となります。

 

もちろん、保険医療機関であっても自費診療の項目はあります。

 

そんなこと知らなくても、病院へ行くときは保険証を持っていきますよね?

保険証がないと、自費診療扱いとなり全額支払わなくてはなりません。

 

たまたま保険証を忘れちゃった~(;^ω^)なんてときは、保険医療機関によってさまざまな対応があります。

これに関しては、また別の記事で詳しくお話しするとして・・。

 

今回は、もともと自費診療でもあるにもかかわらず、使用できない保険証をなぜ見せなければいけないの?ということについて書いてみます。

 

必要のない保険証を提示して、いったい何に使っているの?悪用してない?

なんて思われているかもしれないでしょうし・・(^▽^;)

そんなあなたの疑問にお答えしていきます。

 

 

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自費診療で保険証が使えない場合

 

私が勤める医院でいうと、病院の窓口で保険証を出してもらって、保険扱いできないという例に、予防接種や健康診断などがあります。

 

うちは保険医療機関なので、もちろん健康保険証を使っての診察は可能。

保険証によって違う負担割合で会計をしてもらいます。

 

厚生労働省が決定した保険医が保険医療機関で診療するときに、保険証が使えるわけ。

 

保険医の責務
保険医療機関において診療に従事する保険医は、厚生労働省令で定めるところ
により、健康保険の診療に当たらなければならない。(健康保険法第 72 条)

 

ですが、この保険証が使えないこともあるのです。

基本、健康保険は病気やケガが対象。

健康保険の対象とはならないものが自費診療です。

 

細かいものはいろいろあるのですが、例えば

・単なる疲労や倦怠、明らかに病気やケガと認められない場合
・美容医療・整形手術
・正常な妊娠や分娩
・予防的な医療、注射や投薬
・健康診断や人間ドック
・歯科矯正やレーシックなど
・自殺やケンカ
・業務上の疾病 (これは通常、労災を使います)

これらは、健康保険扱いができません。

一部に過ぎませんが・・。

 

この中で、私が健康保険扱いされなかったというものは、正常な妊娠や分娩。

自費診療としては、経験上はこれだけです。

それでも、産婦人科へ行った時は保険証を窓口で渡していました。

 

自費診療でも保険証を提示?

 

なぜ自費診療なのに保険証が必要?

 

うちの医院でも、予防接種や健康診断に来られた方からも保険証は預かります。

 

受診された人は、保険扱いなのかそうでないのか分からず、病院の窓口では保険証を提示するものだと思われているのかもしれません。

 

明らかに歯科矯正だから自費診療。

人間ドックなのだから自費診療。

こんなとき、病院の窓口で保険証を見せる必要ってあるの?と思われているあなたもおられますよね。

 

うちの医院では、インフルエンザの予防接種は実費でワクチン代を支払ってもらう場合でも、保険証は見せてもらってます。

健康診断のときも、窓口で「自費扱いです」といいながら、保険証を預かります。

 

「保険証を見せても見せなくても、費用は変わらないでしょ!」とお叱りを受けそうですが(^^;)

 

病院で「保険証お持ちですか?」と聞かれるのは、もちろん健康保険扱いをするため。

患者さんの負担金も少なくなるのですから。

 

法律でも、保険診療の際には保険証確認は義務となっています。

 

(受給資格の確認)
保険医療機関及び保険医療養担当規則 第三条
保険医療機関は、患者から療養の給付を受けることを求められた場合には、
その者の提出する被保険者証によつて療養の給付を受ける資格があることを確めなければならない。

 

ですが、医療機関ではもう一つ、本人確認の意味もあります。

 

そして、カルテに登録。

患者さんのID番号を作り、次回来院時の保険扱いに備えているともいえます。

 

仮に、その施設が一切、保険診療をしないというのなら、問診用紙にでも名前・住所・生年月日などの記載だけで良いのかもしれません。

 

でも、うちの医院のように保険医療機関の場合、自費診療のつもりであっても途中で保険診療に変更となること、なきにしもあらずなわけ。

 

たとえば、予防接種だけのつもりで来院されたところ、いざ注射を~と思ったら、腕に多数のブツブツが・・。

いや、先生に見てもらった方が良くないですか?というようなことになります。

 

自費診療のつもりで、健康診断に来られたにも関わらず、異常に血圧が高くて診察された方が・・なんてことも。

 

そんなときに、予め保険証を見せてもらっていてカルテ登録ができていると、診療もスムーズにいきます。

 

 

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保険証を悪用?

 

単に、病院側の理由でしょ!となるかもしれませんが、決して保険証を悪用しているわけではありません。

個人情報の管理にも気をつけています。

 

自費診療分を保険診療をしたように請求しているのでは?なんて話しを耳にしたりしますが、そんなことはありません。

 

保険診療された場合は、あなたが加入している保険団体から、保険扱いした旨の明細でわかるようになっています。

 

不正に保険証が使われていると、そこで発覚します。

もし、あなたが「あそこの病院、あやしい~」なんて思ったら、調べてみることをおすすめします(笑)

そんなことないですけどね(^^;)

 

自費診療なのに、保険証を窓口に提出して不信感をお持ちのあなたへ。

あくまでも、本人確認・身元確認だと思って下さい。

 

 

保険証を提出しない・したくない=保険診療ができない

自費診療です。

 

保険扱いのできる医療機関であっても、あなたが全額負担でかまわないのなら、これはこれでありかもしれません。

負担が少なくてすむ保険診療扱いなのに、知られたくない何かしらの事情があったり・・。

 

 

でも、本人の身元も分からない患者さんを診察するというのも、医師から見てもどうなのでしょう。

 

証明書の一つとして、信頼関係の元、診てもらった方が良いですよね。

予防接種にしても健康診断にしても・・。

 

うちの場合、予防接種で保険証を忘れました~といわれる患者さんでも、もちろん受け付けます。

予防接種の問診票に個人情報を書いてもらいますから。

 

ただ利便性上の意味でも、保険証の提示はお願いします。

あとあとスムーズにいきますから。

 

病院と受診者さんとの信頼関係を結ぶ上でも、確認はあっても良いのではないでしょうか。

自費診療なのに保険証の提示をしないことで、受けてもらえないなんてのはないと思いますけど・・。

 

私は美容医療は受けたことがないのですが、ひょっとしたら保険証の提示はもともとないのかもしれません(^▽^;)

自費診療ですものね。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

自費診療にはさまざまありますが、保険証を窓口で提出するという意味。

なんとなくご理解いただけましたか。

 

私自身、自費診療を受けた経験がなく、窓口対応がどのようなものなのか、うちの医院でしか例えができませんでしたが・・(^▽^;)

保険医療機関での自費診療の際でも、保険証の提出は求められると思います。

 

本人確認と信頼関係。

病院の利便性。

 

決して、保険証を悪用しているわけではないので、お忘れなく窓口で提出して頂けると医療事務も助かります(*´ω`*)