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医療事務のくぅです(^^)
今日は、うちの医院で最も旬な話題を書いてみようと思います。
風疹が流行しているというのは、何年か前から耳にされたことはありますよね。
私は、もうオバサンなので関係はありませんが、妊娠を希望している若い人達には重要。
風疹にかかると、大変なことになります。
平成24年あたりから流行り出した風疹。
厚生労働省でも、いろいろ取り組みについて話し合われていて、予防接種についても助成があるなどの対策が進んできました。
うちの子供達の年代では、大学へ入る前に抗体検査をしておいてくださいと言われ、予防接種についても実費でしています。
助成してもらえるようなシステムはありませんでしたから・・。
風疹の予防接種については、今年から3年間にわたって、第5期の定期接種として対策が取られています。
クーポン券というものがあって、予防接種だけではなく、抗体検査から無料でできるという取り組みです。
本日は、覚えたてほやほやの風疹の予防接種のこと。
特に、第5期の定期接種について、私にとっての復習でもあり、アウトプットして確認していこうと思います。
いったい、どんな対策なのでしょうか。
風疹の予防接種は定期的にするの?
現在の定期接種は、1歳から2歳未満のときに1回、小学校就学前の1年間に1回。
計2回の定期接種が無料で受けられるようになっています。
麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチンともいいます)を接種。
それまでは定期接種が1回だったり、一度も予防接種はしていないという年代の男性もいました。
公費で無料の予防接種は、他にも幼少の頃にはたくさんあります。
風疹も定期的に接種することのできる予防接種のひとつです。
ですが、このようなシステムになったのも、そう遠くはない頃から。
先ほども書きましたが、うちの子供達の小さい頃には、2回の接種にはなっていませんでした。
だから、風疹の抗体が十分ついていない人が、かかってしまうんですね~。
風疹にかかると大変なの?
風疹といえば、私が子供の頃には「三日ばしか」とも言われていました。
ちなみに、麻疹は「はしか」。
私が思っていたのは、風疹は麻疹より軽く、3日もすれば良くなるというイメージでした。
ですが、妊娠を希望している女性は要注意。
妊娠初期の人がかかると、おなかの中の赤ちゃんに影響があるのです。
・耳が聞こえにくい
・目が見えにくい
・生まれつき心臓に病気がある
・発達がゆっくりしている
など、先天性風しん症候群の子供が生まれくるかもしれないと言われています。
風疹ウィルスの感染によって、胎内の赤ちゃんに影響がでないように、抗体が
あるのかないのか、調べてみた方が良いのです。
第5期の定期接種とは?
そんな風疹の抗体が無料で調べられるという取り組みが、今回の第5期です。
平成31年の2月頃に、大まかには定期接種として行うことは決まっていたようですが、実際にスタートするのは、地域によってまちまち。
うちの医院では、令和になった5月に入って資料が届きました。
医療事務のスタッフ間でも、目を通しましたが・・。
これがなんだかややこしくて複雑。
まずは抗体を調べて、基準値に達していない人に予防接種を勧めるわけです。
今回の第5期の風疹予防接種には、年齢制限があります。
しかも男性のみ。
昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性。
抗体検査をして、十分な量の抗体がなかった人に対して、麻しん風しん混合ワクチンを接種します。
っで、対象者にはクーポン券が送付され、抗体検査から予防接種までできるというわけです。
年齢的には私も該当しますが、一応女性なので・・(笑)ダメですね(^▽^;)
遠い記憶では、女子だけ予防接種をするみたいなことがあったような気もしています。
まぁ、私は小学5年生のときにかかったことを覚えていますが・・。
なんで、これだけ覚えているのかというと、6年生の卒業式に代表で出るはずのところ、出席できなかったから。
でも、一度、風疹にかかっていたとしても・・。
このご時世、周りの病原体も減ってきて、刺激の少ない生活をしているので、私達の抗体価も減っているんでしょうね。
知らない間にかかっていたなんてこともあるでしょうし、対象年齢の方は、一度検査されてみてはいかがでしょうか。
ご自身に、風疹の抗体があるのかわかるのですから。
それにしても、ここまで書くと、第5期定期接種が、なんでそんなにややこしいの?と思われましたよね。
実は、他にも自治体によっていろいろとあるんですよね~(^^;)
うちの地域の細かい取り組みは、ここで書くとすごい量になるかもしれないので、やめておきます(笑)
基本的なことだけで・・(^^;)
この取り組み、第5期定期接種を委託されてOKをした医療機関でのみ受けられます。
どこが受託医療機関なのかは、自治体や厚生労働省のホームページでもチェックできるはず。
医療事務になったら、次から次へと新しい取り組みに対応していかなくてはなりません。
一応、この第5期に関しては3年間となっています。
うちの医院も受託医院で、このところ、ちらほら来院される人が出てきました。
何回も資料を読んで、いろんなパターンを想定し、スムーズに対応できるようにしています。
医療事務は、資格取得のために勉強したことではなく、現場で学ぶことも多いのです。
抗体検査や予防接種って高いんじゃない?
予防接種ができる病院は、全国に多くあります。
それでも、公費で安く接種できるときと、実費で打たなければならない場合などさまざまです。
これが定期接種ともなると、公費で無料。
それが、第5期の関しては抗体検査までも無料ででき、予防接種もタダ。
こんなおいしい話しありませんよね~~(笑)
あっ、すみません。ひんしゅくでした<(_ _)>
風しんが大流行したら大変なことになりますもんね。
抗体が減っている人は、予防接種を受けましょう。
実費で抗体検査や予防接種をすると、けっこうな金額がかかります。
元気な人が検査をすると言うのは、医療保険がききません。
保険証が使えない検査や予防接種は、医療機関によって金額が違うのです。
麻しん風しん混合予防接種ともなると1万円が相場でしょう。
第5期定期接種に関しては、無料です。
クーポン券が届いた男性は、お住いの受託医療機関にお問い合わせしてみると良いですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、風疹の予防接種について、基本的なことだけお伝えしてみました。
風疹の予防接種については、一度も打っていない人がおられるのです。
大流行しては大変なことになります。
昭和37年4月2日生まれから昭和54年4月1日生まれの男性は、第5期定期接種の対象者です。
クーポン券が届いたら、まずは医療機関へ問い合わせてくださいね。
抗体検査や予防接種は無料です。
風しんの予防接種については、第5期定期接種の他にも、地域によってはいろんな助成制度もあります。
対象者に該当されなかったあなたも、他に何かお得な方法はないのか調べてみても良いですね。
医療事務は、抗体検査や予防接種の説明ができるように準備しておきましょう。
それだけではなく、そのあとの請求業務が医療事務には待ち受けています。
来院された人は無料なわけなので、検査料や予防接種代を国保連合会に請求するという業務があるのです。
地域や自治体によって、取り組みが微妙に違います。
今、医療事務の勉強されて、病院に勤めることが決まったら、その地域のことは把握してくださいね。
風疹の第5期定期接種については、3年間の予定でありますから。
実は、先日、私も電話でお問い合わせに対応しました。
実際の電話のやりとりは、貴重な経験です。
電話を切ったあとも、「あ~、もう少し詳しく話してあげたら良かった」とか「今度は、ここのところを注意して伝えてあげよう」とか、いろいろ反省点が出てきます。
医療事務は、現場で学ぶことが多いものです。
ルールも変わっていきますから・・。
医療事務をめざされているあなたを応援しています(*^^*)