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新型コロナウイルス感染症の収束が見えてこなくて、気分も滅入りますよね~。
患者さんからも「コロナ、怖いなぁ」とか「厄介やな~コロナ」なんて声が・・。
体調が悪くなったらどうしたらいいのか、コロナの検査はしてもらえるのか、ワクチンはどうなっているのか等、さまざまな質問があります。
今日は、その中でも抗体検査・抗原検査について書いてみようと思います。
患者さんからもよく問い合わせがあるのですが、勘違いされていることも多く、理解できていない気もしたりするので・・。
医療事務から話せる・・、いつも患者さんに簡単に説明している内容でお伝えします。
コロナの検査。抗原と抗体の違いとは?
新型コロナ感染症が広がって、PCR検査という言葉はほとんどの人が聞いたことはありますよね。
抗原と抗体の違いは?と尋ねられたら、医療事務は窓口で「新型コロナに現在感染しているのか、過去に感染していたかの違いということになります」と答えます。
医師や看護師ではないので、医学的なことはわからないし、患者さんに小難しいことをいってもわかってもらえませんから・・(^^;)
PCR検査は、この内容でいうと現在・今コロナにかかっているのかという検査だということになりそう・・。
もう少し詳しく、一つずつみていきますね。
え~~、一応、健康管理士という資格も持っているので、そこで勉強したことです。
PCR検査
ウイルスの遺伝子を調べる検査方法。
特異的なRNA遺伝子配列を増幅して検出するとのことですが、なんのこっちゃわかりませんよね(^▽^;)
患者さんには、こんな説明はしませんが・・。
もうすっかりおなじみの検査方法という感じで、コロナの検査といえば、だいたいはPCR検査だと思われています。
「コロナの検査はできるの?」と聞かれる患者さんは、おそらくそうでしょう。
検査をした時点で、体内にウイルスがいるかを調べるのですが、少ない量のウイルスで検出できるので、制度は高いといわれています。
ただ、検査の結果が出るまでも数時間かかり、コストも高いのですね~。
現在は、医師が必要と認めたPCR検査は公費扱いとなり、費用は無料。
抗原検査
抗原検査は、ウイルスの表面に存在する特有のタンパク質を調べる方法。
現在コロナに感染しているかどうか、短時間で結果が出ます。
検出には一定以上のウイルス量が必要。
精度はPCR検査より劣ります。
インフルエンザの検査をするときのような感じですね。
PCR検査のように特別な機器も必要なく、検査のできる特別に専門的な人でなくても大丈夫。
抗原検査も、今は公費扱いでできるので無料です。
あー、新型コロナウイルスに感染の疑いがある患者さんだけですよ~。
抗原検査についてのお話しは
こちらでも書いています。
抗体検査
体がウイルスに反応して作る抗体を調べます。
過去にそのウイルスに感染したかどうかを確かめる検査方法。
感染すると形づくられるタンパク質(免疫グロブリン)を、血液によって調べます。
PCR検査や抗原検査は、鼻咽頭や鼻腔のぬぐい液や唾液を採取しますが、抗体検査は血液。
学生さんから、よく麻しん・風しん・おたふくかぜ・水ぼうそうの抗体があるのか調べて欲しいという依頼があります。
過去にそのようなウイルスに感染したのか、抗体があるのか知りたいということです。
抗体がなければ、予防接種(ワクチン)を打つという流れ。
免疫をつけておくというわけです。
なので、ワクチンを打てばたいがい抗体ができて、陽性という結果になります。
抗体検査は、今までにウイルスに感染したかどうかを調べるので、現在は何も症状がないということになりますよね。
ということは、もちろん医療保険は使えません。
保険証が使えるのは、病気やケガの治療に必要な治療ですから。
実費扱いの検査になるので、医療機関によって費用はまちまちとなります。
もっとも医師が治療に必要で、抗体検査をする場合は別。
保険診療です。
患者さんが迷うこと
このご時世、患者さんは少しでも熱があるとコロナかも・・と不安になられます。
「抗体検査が○○円」なんて待合室に検査費用などが掲示されていると、質問も多くなります。
昨日、熱が少しあったので、書いてある抗体検査をしてもらえるの?というわけです。
いやいや・・。
抗体検査は過去に感染したかどうかを調べる検査ですよ~と答えます。
今現在、新型コロナウイルス感染症にかかっているかを確かめる検査ではないのです。
抗原検査には、インフルエンザの検査でもおなじみのキットと同じようなものがあります。
PCR検査の精度には及びませんが、現在の状況がわかるわけ。
♪現在・過去・未来~♪♪って、歌ってる場合ではありませんが(笑)
患者さんには、現在なのか過去なのか、陽性と結果が出たときの意味するものを説明しています。
先生が必要と認めた抗原検査やPCR検査は無料だということも・・。
こんなふうに難しい内容は話さず、簡単にお伝えすることで納得はしてもらえてます。
もちろん、詳しいことは先生にお聞きください!です。
まとめ
新型コロナウイルス感染症については初めてのことなので、医療事務も対応に困惑気味です。
窓口での患者さんの応対や電話での受け答えなどなど。
質問なのか世間話しなのかわからないときもありますが(笑)
コロナ関連の話しは多いのです。
最近では、ワクチン関係ですね~。
このあたりは、又、別の記事で書きますね。
今回は、コロナウイルスの検査方法。
抗原検査は現在、抗体検査は過去の感染状況を知る検査だと伝えます。
抗原検査と抗体検査の違いについて、簡単にまとめてみました。
窓口対応で質問があったときに、お役に立つと良いのですが・・。
検査の結果が陰性であっても、油断せずに感染予防は充分にしていきましょうね。