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はい!
医療事務のおばさん「くぅ」です(^^)
今日は医療事務の仕事の中でも、特に個人病院の受付の業務について語っちゃおうかな~なんて思っています。
受付窓口の仕事内容は、大きな病院とは違いますから・・。
病院へ来られたら、患者さんはまず窓口を探されますよね~。
大きい病院なら総合の受付窓口。
小さな病院や診療所では受付が一つになっているので、その場所に患者さんが訪れます。
どこの医療機関でも、患者さんは窓口を通らずに診察室までにはいけないということです。
もちろん、救急以外ですけど・・(^^;)
では、個人病院の受付ではどんな仕事をするんだろう?と思っているあなたのために、私が日々やっている内容を書いてみます。
20年以上も、個人病院で医療事務の仕事をしている私にお任せください。
さぁ、いっちゃいますよ~~(^O^)/
個人医院の受付でする仕事内容は複雑?
私が勤めている医院は、入院施設のない小さい個人の医療機関です。
窓口となるのは一ヶ所のみ。
窓口対応のためにスタンバイしているのは、1人のスタッフです。
ここはローテーションで日々担当者が変わり、スタッフが休暇を取った時に、いつでも誰でもフォローできるようにしています。
もちろん、専属の医療事務がずっと同じポジションで仕事をしている医院もあるでしょう。
広い窓口なら、2人の医療事務が対応しているクリニックなどもあります。
ただこのポジションは、到底1人ではありとあらゆる業務をこなせません。
なぜなら、しなくてはならない業務が多いからです。
大きな病院には窓口がいくつもあります。
受付の仕事は、それぞれの窓口で専任するのです。
会計なら会計、受診受付ならその業務のみといった感じ。
では、個人病院の受付は、いったいどのような仕事内容なのでしょうか?
窓口が一つの小さい病院の業務内容
① 来院された患者さんの受付
② 保険証の預かりと返却
③ 住所や電話番号の聞き取り
④ カルテ出しまたはカルテ作成
⑤ 診察券発行もしくはチェック
⑥ 問診について
⑦ 会計・レジ管理
⑧ 電話応対
⑨ 待合室の患者さんの把握
⑩ 患者さんの問い合わせに応対
⑪ 患者さんの誘導
⑫ コンピューター入力
⑬ データ・書類整理
⑭ 患者さんへの説明
⑮ レセプト業務
⑯ 請求書関連の業務
⑮ 院内掃除
もっと細かい仕事はいろいろあったりするのですが、大まかにはこんな感じです。
個人病院の医療事務の仕事は多々あります。
その中で、主に個人病院の受付業務といわれるのが①~⑩。
大きい病院との一番の違いは、患者さんの受付と会計が同じ窓口だということです。
受付業務10項目を詳しく説明
先ほど挙げた業務のうち、受付に関する10項目を、もう少し詳しく説明してみましょう。
① 来院された患者さんの受付
③ 住所や電話番号の聞き取り
外来の患者さんの中には、全く初めての方もいれば「いつもの薬ね~」と言われる受診歴のある人もいます。
町のお医者さんとも呼ばれるうちの医院のような医療機関は、顔パスでもOKな感じの患者さんも多いです。
来院された患者さんが、いつも来られている人なら診察券を出してもらうだけで受付できます。
ですが、初診の患者さんからは保険証を預かり、住所や電話番号もお尋ねしなければなりません。
まぁ「初めてです!」と言われた方でも、コンピューターで調べると、遠い昔に来られていたという履歴の残っている方もおられますが・・。
変更事項がないかは、しっかり確認です!
常に来られている患者さんの中でも、住所や電話番号が変わっている人もいますしね~。
② 保険証の預かりと返却
どこの医療機関も、保険証の変更がないか月に一回は必ず確認しなければなりません。
ここ、とても重要です!!
保険証が違っていると、保険請求しても収入にはなりませんから。
患者さんに保険証を返すことも忘れないようにしましょう。
④ カルテ出しまたはカルテ作成
再診の患者さんのカルテをカルテ棚から出したり、新しい患者さんのカルテを作ったりします。
ほとんどの診療所には、レセプトコンピューターという医療用のパソコンのようなものがあって、それでカルテを作成。
ちなみに、このコンピューターはレセコンと呼ばれています。
よく耳にする言葉なので、覚えておいて下さいね。
あとは作った紙カルテを、診察室へ運ぶという作業もあります。
少ないかもしれませんが、電子カルテを導入している所もあるでしょう。
その場合、紙のカルテは作らず、電子カルテに患者さんの情報を入力しておきます。
個人の小さい医院では、まだまだ紙カルテを使っていることが多いですね~。
⑤ 診察券発行もしくはチェック
新患さんには必ず診察券を作ります。
診察券には患者さんの名前などのちょっとした個人情報や患者番号(ID番号)が
載っていて、医療事務員からすると忘れずに持参してもらいたいカード。
ID番号と患者さんの名前さえ分かれば、カルテはスムーズに出せます。
最近では、再診の時にその診察券自体を読み取り機へ差し込んでもらって、データーを読み込ませて受付するという便利なものもあるみたいです。
私が時々行く「耳鼻科」や「婦人科」はそんな感じ。
⑥ 問診について
この問診に関しては、医療機関によってさまざま。
・受付で問診票を渡すクリニック
・医療事務が簡単に聞く医院
・先生が直接患者さんに聞く
など、患者さんの様子や体調、訴えをお聞きする方法は医院によって違います。
先日行った「眼科」では、受付で「どうされましたか?」って聞かれ、簡単にメモ程度に事務員さんが書かれていました。
私の経験上、最近は窓口で問診票とボールペンを渡され、自分で記入することが多いです。
⑦ 会計・レジ管理
会計は、診療が終了して精算できた代金を頂きます。
院内で薬を出す時はこのタイミングで渡し、院外処方箋の場合もここで渡すことに。
未収の管理や返金の時も対応します。
最終的に診療が全て終わったら、レジの一日の金額も確認。
医療機関なので売上というのは違うと思いますが、現金チェックはしなければなりません。
⑧ 電話応対
院内に電話はつきもの。
患者さんからだけではなく、薬局であったりメーカーであったり、一日になる電話の音はけっこうなものです。
お問い合わせに対してすごく時間がかかると、業務の流れも変わってしまいます。
受付している最中に電話が何本もかかってくるともう大変(>_<)
⑨ 待合室の患者さんの把握
窓口の受付担当者が、患者さんの様子を一番見ることのできる場所にいます。
しんどそうにグッタリしている人はいないか、待ち時間が長くてイライラしている人はいないか、何か困っている人はいないか、気配りが大事です。
⑩ 患者さんの問い合わせに応対
患者さんは、診察で聞き忘れたことや疑問に思ったことを受付事務によく尋ねられます。
先生や看護師に連絡を取って回答したり、医療事務で分かることはお伝えすることも・・。
小さい医院では、先生や看護師と近い距離で仕事をするので、普段からコミュニケーションを取っておくと良いですよ。
このように、受付業務といってもさまざまな仕事があります。
季節によっては予防接種の受付や説明など、他に健康診断に関することも。
うちの医院とは違って、19床以下の入院施設のある小さい病院などでは、入院に関することも受付窓口の業務でしょう。
ただ、これらの受付業務を全て、窓口担当スタッフが一人でするわけではなく、コンピューター入力をしている人や別の作業をしている人が助けます。
絶妙なコンビネーションで!(^^)v
他にも、医療事務には受付業務以外にしなければならないことが多々あります。
⑪~⑯のような内容ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか、
今日は、小さい病院といわれる診療所の受付業務について、私の勤務先を例に書いてみました。
大きい病院とは違って窓口が一つということで、来院された患者さんと、診療が終わって会計される人でいっぱいになることもあります。
比較的、患者さんの少ない個人クリニックで、受付事務が一人・・というところも、私は知っています。
個人病院でも入院設備のある医療機関では、入院窓口の受付の仕事もあるでしょう。
勤務先の患者さんの人数によって違い、バタバタ大忙しのときもあるわけ(^^;)
医療事務の窓口業務は、いろいろややこしいと思われるかもしれませんが、チームワークで頑張れるのですよ~。
窓口のすぐそば、もしくは奥に、だいたいコンピューターが置いてあって、
そこで精算業務が行われています。
受付の仕事が大変になると、そこの他のスタッフがフォローしてくれるはず。
個人病院の受付は、多種多様な仕事内容でけっこう細かい業務が多いのです。
でも毎日こうやって働いて、患者さんと親しくなって世間話をしたり、道端で挨拶してもらえたり、元気な姿を見られるとホッと安心したりもします。
個人病院での受付業務、医療事務をめざすあなたに、少しでも参考となれば嬉しいです(#^^#)