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紹介状なしは値上げ。大病院の受診は特別な料金の見直しあり

この記事は約 11 分で読めます。

はぁ~~い、くぅです ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

今年もあと2ヶ月ほどになりました。

 

10月分のレセプト請求の時期ですが、10月からは診療報酬明細書の作成についても重要なことがありましたよね。

 

そうそう!

摘要欄のコメントですね。

 

選択式のコードは、該当する項目については必須となっていますので気を付けましょう。

 

令和4年度~変更・追加になっていることもありますから・・。

 

で、本日は診療所には関係ないかもしれませんが、大きな病院にかかる際の料金が変わっているので、少し触れておこうと思います。

 

紹介状なしで大病院を受診したら、けっこうな値段を請求されるということ。

以前からもビックリするぐらいの値段ではあったのですが・・。

 

令和4年10月から見直しが又あり、増額になっています。

 

 

 

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紹介状なしで値上げになっている受診料について

紹介状なしの増額は、令和4年の診療報酬点数改定で決められていたことです。

で、今回令和4年10月1日から施行・適用となっています。

 

 

紹介状なしで大病院にかかる選定療養費

もちろん、紹介状を持って大きな病院にかかるときには問題ありません。

 

大きな医療機関には地域連携室といって、診療所などと密に連絡の取れるところがあります。

 

そこで受診の予約を取ることもできるので、紹介状なしでかかるってそんなにないかもしれませんね。

 

けど、もしあなたが普段からかかりつけで通ってる医院がなくて、そのまま紹介状なしで大病院へ行ってしまうと、ありゃ大変。

 

この10月からは値上げになってます。

 

これね~~。

実は、保険点数ではなくて実費。

 

医療機関が好きに決定できる部分で、いくらでも良いんですよね。

全国一律の診療報酬点数ではないですから・・。

 

何が変更になって増額になったかというと・・。

 

選定療養費といって、紹介状なしで受診された患者さんから徴収できる金額。

この金額の最低ラインの値段が値上がりしたという話し。

 

患者さんには保険診療の負担割合分の診察代の他に、特別な料金を支払ってもらうことになります。

 

この制度は2016年からあり、これまでは診療報酬の改定の度に医療機関の範囲が広くなってきていました。

 

ですが、今回は範囲も広くなり金額も値上がりしているのです。

 

・対象医療機関

以前からの特定機能病院一般病床200床以上の地域医療支援病院に加え、一般病床200床以上の紹介受診重点医療機関(令和5年3月頃に都道府県より公表予定)

 

 

・特別な料金

○ 初診

医科5000円以上→7000円以上

歯科3000円以上→5000円以上

 

○ 再診

医科2500円以上→3000円以上

歯科1500円以上→1900円以上

 

これ《以上》って書いてあるから、初診なら最低の値段が7000円。

 

以前からの5000円以上ってときにも8000円くらいの病院とかありましたからね~~(>_<)

 

これからからは、いったいいくら支払うことになるのやら・・。

 

紹介状なしで大病院に行ったら大変なことになります。

病院によって金額は違うので確認することをオススメしますが・・。

 

それより、診療所や中小の病院で紹介状を書いてもらえるか相談した方が良いでしょうね。

 

 

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保険給付からの一定額の差し引き

( ,,`・ω・´)ンンン?

けど、病院ってどこでも診察代は同じじゃなかったっけ??

 

ですよね~~。

 

保険診療の部分は、日本全国どこで診察してもらっても料金は変わりません。

診療報酬点数に則って計算されますから・・。

 

けど、選定療養費に関しては医療機関が決めます( ̄▽ ̄;)

 

その代わり・・と言っちゃなんですが、今回は例外的・限定的な取扱いとして保険給付から一定額の差し引きがあるのです。

 

初診:医科2000円、歯科2000円

再診:医科 500円、歯科 400円

 

初診では200点ですね。

 

たとえば、以前までの値段が5000円で値上がりした金額が7000円だとします。

 

今回初診の診察代がトータルで10000円だったとしましょう。

点数で言うと1000点ですよ。

 

1000点分の診療報酬点数だと、1割負担で1000円です。

 

以前なら5000円の選定療養費+診察代(1割負担)1000円で合計6000円でした。

 

今回値上がりした7000円の場合は・・。

診察代10000円から一定額の差し引き2000円を引いて8000円。

 

8000円の1割は800円で、患者さんの診察代は800円となります。

 

患者さんが負担する診察代は800円+値上がった7000円で合計7800円。

 

紹介状なしで大病院へ行くと、患者さんが支払う金額は・・やっぱり上がってますよね。

 

一定の差し引きはあっても、会計で支払う金額は増えてました。

 

そりゃそうですよね。

値上がりします!!って言ってるわけだから(笑)

 

紹介状を持って来られてない患者さんの負担は上がります。

 

厚生労働省のホームページで詳しく確認できますよ。

https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000963828.pdf

 

 

紹介状なしの値上げされた特別料金

 

 

 

緊急時はどうなるの?

紹介状なしで大きな病院にかかるには定額料金が値上げされたのですが、これ緊急時は絶対紹介状なんてないですよね~。

 

はい!

これ、以前からも一応例外はあったんです。

 

「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等」にも書かれてあります。

① 自施設の他の診療科から院内紹介されて受診する患者
② 医科と歯科との間で院内紹介された患者
③ 特定健康診査、がん検診等の結果により精密検査受診の指示を受けた患者
④ 救急医療事業、周産期事業等における休日夜間受診患者
⑤ 外来受診から継続して入院した患者
⑥ 地域に他に当該診療科を標榜する保険医療機関がなく、当該保険医療機関が外来診療を実質的に担っているような診療科を受診する患者
⑦ 治験協力者である患者
⑧ 災害により被害を受けた患者
⑨ 労働災害、公務災害、交通事故、自費診療の患者
⑩ その他、保険医療機関が当該保険医療機関を直接受診する必要性を特に認めた患者(急を要しない時間外の受診及び単なる予約受診等、患者の都合により受診する場合を除く。)

 

これ、一応例外なのですが、上記も再診では認められないとか。

 

初診のときのみ、例外で特別料金は徴収されないということです。

 

また、コロナウィルス感染症に関しても、上記⑩に該当します。

保険医療機関が当該保険医療機関を直接受診する必要性を特に認めた患者ですね。

 

・200床以上の医療機関の発熱外来を案内され事前に連絡を実施した場合

・200床以上の病院であって「診療・検査医療機関」である医療機関を選択した場合

などなど。

 

「緊急その他やむを得ない事情がある場合」に該当するため、初診時の選定療養費は認められない。」ということもあります。

 

他にも細かいことがあるので、確認してみてください(;^_^A

 

 

まとめ

紹介状なしで大きな病院へ行くと、今まで以上に金額が値上がりしてます。

このご時世、ほんと値上がりばかりですね~。

 

初診でかかると、最低でも7000円はかかるということになります。

例外もあるので、まずは大きな病院に問い合わせした方が良いでしょう。

 

ホームページで公表されたりもしてますが、緊急のときは徴収されないかもしれないので・・。

 

診療所に勤務の医療事務には関係ないかもしれませんが、紹介状を作成する側として、患者さんには紹介状って必要だよね~と言えますから・・。