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医療事務のおばさん「くぅ」です。
新年度・新学期、4月に入りましたね~。
悲しいかな相変わらず、コロナ感染症について院内では何かしら話題にあがります。
大阪の感染者数も日に日に増えてきているようで・・。
まぁ、私は自宅と職場を行き来しているのみで、あとは買い物へ出かけるぐらい。
ごくごく狭い範囲で生活しているのです(^▽^;)
こんな暮らしをしていても、4月に値上がり!って聞くと、「えらいこっちゃー」ってなわけで、節約しなくちゃ~なんて思うわけ。
でも、いったい2021年4月から値上がりしたものは何なのでしょう。
医療機関の診療費も高くなったのでしょうか。
診療報酬点数に変化はあったの?という疑問も含め、みていこうと思います。
今日は何を書こうかなぁ~?って考えたのですが、年度初め・・、最初は医療事務のおばさんの日記。
きままにスタートします。
2021年4月から値上げ、医療費は?
医療事務に関心のあるあなたなら、診療報酬点数の改正は2年に1回だってご存知ですよね。
今年の2021年は、その改正の年度ではありません。
大きな点数の変化はないのです。
それより、どちらかというと私は4月からの総額表示の方に注目します。
税込み価格の表示が義務化になるという話し。
もう何ヶ月前から知ってはいましたが、商品の価格表示をするお店側も大変ですよね~。
医療機関でも、自由診療で何かを行っているのなら、掲示している金額は税込み価格にしなければならないのでしょうね。
4月から変わったもの
先日、ニュースステーションでみたのですが・・(^^;)
先ほどの総額表示の義務化を筆頭に、さまざまありました。
暮らし
家庭向け食用油、モスバーガーや丸亀製製麺の値上げ。
丸亀製麺では、新型コロナ感染対策や持ち帰り客への対応に、新たなスタッフを配置したため、人件費が増加したからということです。
電気やガスも値上がりだとか。
他には、サンマの缶詰が高くなるなどいう話しも聞きました。
野菜などに関しては4月に限らず、何らかの理由で一部の野菜が高くなると感じることがありますよね。
長雨や日照不足・猛暑など天候による理由のとき。
今、私が「めっちゃ高いやん!」と感じているのは、じゃがいも。
普段なら3個で100円とかで買えるじゃがいもが、1個100円なんですから。
制度
年金の支給額が減額。
現役世代の賃金水準に合わせて、支給額をおさえる新たな制度が適応されるとか。
0.1%の値下げで4年ぶりの減額。
パスポートの旧姓併記を緩和。
他には、改正バリアフリー法が施行なども、変わった制度があるようです。
障害のある人や高齢者の移動に関しては、うちのような小さな医院でも考えなければなりません。
車いすの患者さんなどは、昔からの個人のクリニックではスロープになっていない場合も多いですよね。
そんなに大きくない院内では、何台もの車いすが入れなかったり・・。
働き方
同一労働同一賃金が中小企業にも適用。
仕事内容が同じで能力や成果も同じなら、正社員か非正規社員かにかかわらず賃金や手当などを同じにするということです。
70歳までの雇用機会の確保。
定年の延長や再雇用制度の導入といった方法で、70歳までの就業機会を確保することが企業の努力義務となります。
医療機関で変わったこと
医療機関では、大きな改正がないので診療報酬点数に変わりはありません。
と言いたいところでが、今回はコロナ感染症の影響で4月から少し点数に加算があります。
詳しくは
『新型コロナウイルスの保険点数。初診・再診料に加算点を算定』
こちらの記事でも書きました。
うちの医院でも、4月1日から初診・再診料に5点加算しています。
患者さんにしてみれば、微妙に10円くらい増えているでしょう。
ただ、薬剤については毎年、薬価改正があるので少し安くなります。
これらのプラスマイナスで、さほど診療費については増減を感じないかもしれませんね。
アッ!そうそう。
昨日、仕事をしていて発覚したことが一つあります。
薬価が下がると、薬代の計算にも影響があるのですが・・。
処方された薬剤の金額が変わります。
うちは院外処方。
院外処方箋料を算定するのですが、そのときは普通68点です。
普通じゃないときは?って・・(^^;)
薬が7剤以上ときに院外処方料が40点になる場合です。
これ、同じ薬がいつものように7剤なら、院外処方箋料は40点で変わらないはずなのですが、薬価が下がると、同じ7剤でも68点になったのです。
(。´・ω・)? なぜだか分かりますか。
薬剤の計算方法は
こちらからどうぞ!
たとえば、朝に1回1錠ずつ服用する薬が7種類処方されていたとします。
まぁ、朝から7つものたくさんの薬を飲むのも大変そうですが・・(;^_^A
院外処方箋料は7種類以上なので40点。
このとき、40点になるのは7剤分の合計薬価が205円を超えなければならないというルールがあるのです。
40点を算定するというのは、薬が7種類以上で薬価の合計点数が21点以上のとき。
逆にいうと、205円を超えていなければ、7剤でも1種類としか数えられず68点だということです。
薬の数(種類)だけではなく、薬価での計算で値段も絡んでくるのですね~。
ちょっとややこしですが・・。
今日も、同じ種類の薬7種類で、今まで40点の院外処方箋料だったものが、4月から68点になっている患者さんがおられました。
これは、患者さんにしてみれば値上がりですよ(笑)
けど、薬そのものの値段が下がっているので、そうは感じないかもしれません。
2021年4月から、薬価が変わっているということの他にも、特定保険医療材料の材料価格も変わっています。
うちのような小さな診療所では、使うことの少ない特定保険医療材料。
カテーテルであったりステントセットなど、特定保険医療材料の名称はほとんど聞いたことがありません。
大きな病院に勤務される医療事務は、この材料費の価格も変わっています。
まとめ
2021年4月から、さまざまなものに変化があります。
暮らしの中では、総額表示になって消費税の計算を考えなくても良いことが大きいのではないでしょうか。
とはいえ、レジで支払う金額は変わらないのですが・・(^▽^;)
税抜き価格を見て買い物した後、レジでこんなに高いの?とは感じなくなるかもしれませんね。
298円の税込みっていくら?って考えなくても良いですから・・。
総額の方がわかりやすいですよね。
とくに、私みたいなおばさんには(笑)
医療機関でも、初診・再診料が5点増えています。
一応、9月までの予定。
薬価や特定保険医療材料も変わっています。
診察代が増えるの?ということについては、ほぼほぼ変わりないのではないのかな~と思っています。
2021年4月は、大きな診療報酬改定ではありませんから・・。
今日は、医療事務のおばさんの日記でした。
おしまい!
チャンチャン♪