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75歳以上の2割負担はいつから?変更内容を確認しておこう

この記事は約 9 分で読めます。

75歳以上の2割負担

 

令和4年度がスタートして、少しは新点数に慣れてきましたか?

 

とはいうものの、小さな診療所にとってはさほど大きな点数の変化は感じていません。

診療報酬点数改定がある度に、検査の点数や薬価は下がっていく気はしますが・・。

 

ほとんどコンピューター入力で、点数を記憶するようなことないですもんね(;^_^A

患者さんからも「安くなった?」なんて話しも聞きませんし・・。

 

でも、医療費が高くなるという話しになると、うちのような高齢の母でも敏感(笑)

 

75歳以上の人は2割負担になって、医療費が高くなるのでは?と噂に聞くと気になるものです。

 

もちろん、医療事務もいつから75歳以上の患者さんが2割になるのか知っておかなくてはいけません。

 

本日は、

・75歳以上の2割負担はいつから?
・高齢者は全員が高くなるの?
・収入によるならいくらから?

このあたりをみていこうと思います。

 

 

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75歳以上の高齢者はいつから2割負担?

 

うちの母は、もう80歳を超えた後期高齢者です。

 

以前「私らも4月から病院代上がるんちゃうの?2割とか言うてるやん。」と言われました。

 

何かが変更になる時期って、なんとなく新年度からってイメージだったのでしょうね。

 

いやいや医療事務員の娘がいてるのだから、そんなときは知らせますよね~(⌒▽⌒)アハハ!

貧乏人の母にとっては一大事なことですから・・。

 

 

医療費が上がるのは10月から

 

はい!

75歳以上の人が2割負担になるのは令和4年10月からです。

 

地域の広報誌にも「後期高齢者医療保険の窓口負担割合が2割に変わります」と書かれていました。

 

令和4年10月1日から、75歳以上でも2割と書いてある保険証を持っている患者さんが来院されるわけです。

 

医療事務は、いつもより入念に割合負担をチェックしなければなりません。

 

 

医療事務になりたいあなたや新人さんへ。

*『保険証の負担割合を確認。医療事務ならどこをチェックする?

過去にこんな記事も書いています。

 

 

後期高齢者医療保険の人は全員が2割?

 

今までも、後期高齢者医療保険の人が全員1割だったのかと言うと違いますよね。

保険証確認をしていると3割と書いてある患者さんもおられました。

 

その3割の人も2割になるの?と勘違いしそうですが、そうではありません。

 

今まで窓口負担が1割だった人のうち、2割の対象になる人がいくらかおられるという話しです。

 

なので、1割負担だった人の一部が2割負担になります。

3割負担以外の全部の人が2割になるわけではないのです。

 

3割負担の対象の方は今まで通り、変更はありません

 

 

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どんな人が対象なの?

 

では、窓口負担が1割の中でどのような人が2割になるのでしょうか。

 

って、私は税理士でもファイナンシャルプランナーでもないのですが・・( ̄▽ ̄;)

ざっくりと書いてみます。

 

まずは、① 課税所得が28万円以上の世帯。

住民税納税通知書の「課税標準」の額がこの課税所得となります。

 

そのうち、年金収入+その他の合計所得金額が

② 一人世帯で200万円以上
③ 二人世帯で320万円以上

の場合、2割負担です。

 

75歳以上の高齢者の世帯が、それぞれ200万円未満・320万円未満なら1割だということ。

 

現役並みの所得の人はもともとから3割です。

 

 

なんだかややこしいので、こちらの厚生労働省のサイトでも確認してくださいませ・・。
( ̄▽ ̄;)スミマセン

 

https://www.mhlw.go.jp/content/000720041.pdf

窓口負担2割の対象となるかどうかの主な判定の流れが書かれています。

 

うちの母には「年金が年間200万円なかったら1割や~~」と、簡単に答えておきました(笑)

 

 

一部の配慮措置あり

 

医療機関の窓口で、もう一つ注意しなくてはいけないことがあります。

 

75歳以上で2割の保険証を持って来られた患者さん。

 

一ヶ月の窓口負担が1割負担と比べて3000円以上を超えた場合、支払わなくても良いということです。

 

負担割合が増えた部分を月額3000円に収まるように配慮するという措置。

これは入院は含まず外来診療のみとなっています。

 

ということは・・。

患者さんがうちの医院だけで1割と2割のときの診療代の差額が3000円を超えちゃうと、窓口負担はなしとなるのですね~。

 

まぁ、レセコンが計算してくれるでしょうが、一ヶ月の中で診察代0円の日があってもビックリしないようにしなければなりません。

 

「なんで?領収証が出ないの?」なんて大騒ぎしないようにしなくては・・(;^_^A

 

まぁ一ヶ所の診療所でそんなにはないでしょうが、患者さんがあちこちの医療機関に行かれてたとしたら・・。

一ヶ月の総額で3000円は超えるかもしれませんね。

 

そのときは、患者さん自身で払い戻しをしてもらいましょう。

うち以外の医療機関で支払われた金額は、当院では把握しないので当たり前のことなのですが・・。

 

この特別な配慮措置は令和7年9月30日まで。

 

患者さんから質問があったときは、教えてあげられるように覚えておいた方が良いですね。

 

 

まとめ

 

75歳以上の後期高齢者医療保険の人が2割負担になるという件。

 

まだそんなに意識していなかったのですが、母からの質問で記事にしておこうと思いました。

 

医療事務のあなたも、2割負担となるのはいつなのか覚えておきましょう。

 

そして、令和4年10月1日施行後3年間は配慮措置があることも忘れてはいけません。

 

外来での一ヶ月の診療代。

窓口での支払いの負担増加分が3000円を超えた金額は、患者さんご自身で払い戻しができます。

 

75歳以上で2割負担となる患者さん、うちではどれくらいおられるのでしょうね~~。

 

保険証の確認はきっちりと行いましょう。

割合負担は要チェックですよ。