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はぁ~~い!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
サイト管理人のおばさん「くぅ」です。
医療事務をかれこれ22年もしています。
個人医院ですが、うちでは昔からシュライバーと呼ばれる医療事務がいるのです。
シュライバーって知っていますか?
実は、私も働き始めた頃は全然知りませんでした。
自分の仕事を覚えることで精一杯でしたから・・(笑)
当初、先生の前でずっと仕事をしている一人のベテランさんがいました。
その医療事務のことだったとは、しばらくして先生から聞いた「シュライバー」という言葉を耳にするまで、全く知らなかったわけです。
受付窓口の対応もせず、ひたすら先生のそばで業務をこなします。
ではでは、シュライバーって、いったいどのような仕事なのでしょうか。
医療事務で採用されて、いきなりそんな仕事をするのか、ちょっと不安にもなりますよね~(^▽^;)
本日は、シュライバーという仕事について、資格が必要なのかも含め書いていきます。
シュライバーって医療事務の仕事なの?
医療事務の仕事といえば、レセプト(診療報酬明細書)作成をする請求業務がメインというイメージですよね。
でも、今ではレセプトに関することも、ほぼ電算化されてきて昔ほど大変でもありません。
個人の医院では、大きな病院ほど枚数も多くはないでしょうし・・。
それよりも、日々の窓口対応・患者さんの応対の方が大変。
スピード感を持って、丁寧に間違いなく業務を進めていくのは、患者さんが多い日は本当に
忙しくなります。
まぁ、患者さんの方も待ち時間が長くてイライラされてるでしょうが・・(^^;)
私の場合、医療事務はレセプト業務というより窓口業務が主な仕事という感じがしています。
特に小さな医院では、こなさなければならない業務が多種多様ですからね~。
シュライバーというのは、そんな医療事務の受付業務とは少し違います。
シュライバーって何?
シュライバーという医療事務の業務では、窓口対応はしません。
なぜなら、診察室の医師の横でする仕事だからです。
診察の内容・検査や処置を電子カルテへ入力したり、先生の指示による投薬を打ち込んだりします。
医師が本来している事務的な仕事を、変わりに代行しているようなもの。
先生が診察に集中できるように、医療事務がサポートするわけです。
患者さんから「先生はパソコンばかり見て、聴診器で診察もしてもらえない」などという状況にしないためにもシュライバーは必要なのでしょう。
一度も顔を見てもらえず、話しもゆっくり聞いてもらえなかったという患者さんの声もあります。
シュライバーが活躍している医療機関では、そんなことがないのではないでしょうか。
医師のそばにいる看護師ではなく、横で事務作業の補助をする医療事務がシュライバーです。
シュライバーっていう資格を取得?
実は、シュライバーという資格はありません。
医療事務の資格はさまざまな種類があり、その名前もややこしいのですが・・。
医療事務の資格の名前については
こちらの記事を参考にしてみてください。
その中のドクターズクラークと同じなの?と思われるかもしれません。
医師事務作業補助技能認定試験という資格もあるように、これに合格するとドクターズクラークという称号が与えられます。
シュライバーと同じように、医師がする事務作業を補助することには変わりありません。
私が医療事務の資格を取った頃には、ドクターズクラークなんていう資格はなかったのですよね~(^▽^;)
もちろん、医療事務の仕事なので、資格が必ず必要だというわけではありません。
シュライバーもドクターズクラークも・・。
どちらも、資格がなくても働けます。
先生のとなりで、カルテ入力業務を専属でするシュライバーと呼ばれる医療事務は、個人の医院では少ないかもしれません。
大きな病院では、医師事務作業補助技能認定試験に合格したドクターズクラークといわれる事務員が活躍しているでしょう。
私が思うには・・。
同じような仕事でも、診療所で働く事務がシュライバーで、大病院で仕事をしている人がドクターズクラークと言われているような感じがします。
昔はドクターズクラークという資格がなかったので、シュライバーと言われていて、今でもそう呼ぶ先生がおられるのではないでしょうか。
どちらにしても、医師の事務作業を補助することには変わりありません。
医師をサポートする仕事量は、大きな病院で働くドクターズクラークの方が多いような気がします。
ですが、医師事務作業補助者はやってはいけないことが決められている医療事務です。
ここは、私が思うシュライバーとは明確に違います。
医師事務作業補助技能認定試験やドクターズクラークの仕事については、
『医師事務作業補助者になるには?資格やスキル・仕事内容など』
こちらで書きました。ぜひ、お読みください(^^)
シュライバーの働き方
うちのような個人の医院で働くシュライバーは、専属で医師をサポートする場合と、医療事務スタッフの誰でもが受け持つことができるポジションの場合があります。
私が働き始めた当初は、専属のベテラン先輩がされていました。
今では、医療事務が誰でも事務作業の補助ができるようにしています。
どのスタッフでも、先生のサポートができるように指導していくわけです。
なので、うちのスタッフは
・窓口応対
・シュライバー
・レセプト業務
なんでもできる医療事務といえますね(^-^)
これは、医療機関によってスタイルがさまざま。
シュライバーが存在しないクリニックも多々あります。
もう、うちのスタッフは患者さんや先生の性格や癖などは把握できているでしょう(笑)
コミュニケーションは取れているはず・・。
長年勤めていると、こうして欲しいんだな~とか、あのことを言ってるんだ~と、なんとなく
分かってきますからね。
うちではカルテ入力だけではなく、先生と患者さんとの話し合いを、医師に変わってすることもあります。
診察室の中でのやり取りをよく理解しておかなくてはいけません。
カルテ入力ばかりに没頭していると、( ゚Д゚)ハァ? ってなことになりますから。
電子カルテがないときは、先生の元でカルテの投薬欄を書くこともありました( ..)φメモメモ
シュライバーは医師の事務作業をサポートして、診察に専念できる環境を整える仕事でもあるのですね。
カルテ作成や診断書・紹介状・指示書など、医師の事務作業はたくさんありますから・・。
いきなり新人で、すぐに医師の事務作業を補助する仕事とはなりません。
安心してください。
それなりに、医師とのコミュニケーションが取れるようになり、意思の疎通がはかれるようになってからのポジションですから。
医療事務は、先生の縁の下の力持ち。
医療事務という大きなくくりの中に、医師の横で仕事をするシュライバーがあるというわけですね。
シュライバーの仕事は、大きな病院に勤務するドクターズクラークとよく似ているといえます。
まとめ
私も、初めの頃はシュライバーという言葉すら知りませんでした。
シュライバーとは事務作業のアシスタント。
医師のとなりで、カルテ入力など先生の負担を少なくするため、事務業務を行う医療事務のことです。
シュライバーという資格はありません。
医療事務の資格は、取得していなくとも勤務できます。
医師事務作業補助者の資格を取れば、ドクターズクラークという称号がもらえますが、医療界の事務の仕事は、資格がなくてもできるのです。
シュライバーの仕事のみを募集しているところは、そう多くはないと思います。
個人のクリニックでは、窓口業務が多いのではないでしょうか。
多種多様な業務をこなして、勤務先の仕事の流れをつかみ、先生の人となりが把握できたら、
シュライバー業務ができるようになります(^▽^;)
先生の横で、事務作業の補助をする医療事務をシュライバーと呼ぶのです。